生殖核
繊毛虫類 にみられる核で,有性生殖(接合)時に生殖核として機能する。
一般には2nの状態にあると思われ,接合時に減数分裂を行ない,生殖核となる。 生殖核はその後通常の分裂を行なって,片方の核が接合相手のものと交換される(核交換)。
交換した核と残った核が融合することで受精が成立する。
受精後は,もとからあった大核(旧大核)は 消失し(消失の過程は種によって異なる), 受精核が何度か有糸分裂を行なって,その一部が大核へ分化する。
ゾウリムシ(Paramecium caudatum)
の大核と小核,フォイルゲン染色
(撮影:見上一幸)