メロゾイト形成。アピコンプレックス類、微胞子虫類、ミクソゾア類の生活環の中で 増員生殖(シゾゴニー)により無性的にメロゾイトをつくる過程をいう。
宿主体内に入ったスポロゾイト(sprozoite)などは 核分裂により多数の核を形成する。ついで細胞質分裂が起きて1個の核をもつ多数の 娘虫体(メロゾイト)をつくる。
できたメロゾイトはさらに幼若メロントとなり、メロゴニー をくり返して細胞数(虫体数)を増加させる。あるいは、雌雄のガモント 形成を行なう。メロゴニーをくり返した虫体も最終的にはガモント形成に向かう。
かつて、メロゴニーはシゾゴニー(多数分裂;schizogony) とされてきたが、厳密にはシゾゴニーは生活環の中の スポロゴニー、および ガメトゴニーのいずれの過程でも起こる。