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キネトプラスト(Kinetoplast)

キネトプラスト類Cryptobia, Bodo, Leishmania, Trypanosoma)の 鞭毛基部付近にあり、ギムザ染色、鉄ペマトキシリン染色で濃く染まる球状ないし卵形の 小体。かつては nucleolus, micronucleus, blepharoplast, centrosome, kinetonucleus, parabasal body など様々な名称で記載されたため、非常に混乱していた。
しかし、1964年頃から始まった電子顕微鏡観察により、キネトプラストはミトコンドリア の膨隆部にあることなど形態的な特徴からミトコンドリア内部にある網状構造をしたDNA (キネトプラストDNA;k-DNA)であることがわかった。
TrypanosomaLeishmaniaでは、その発育の時期により、キネトプラスト は基底小体とともに核の前後に位置を変える。
また、T. equinumでは、k-DNA量がきわめて少ないためギムザ染色では検出不能 だったが、電顕によりキネトプラストの存在が確認できた。
kinetoplast
トリパノソーマ(Trypanosoma)


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