ウキゴケ Riccia fluitans
=カヅノゴケ,カズノゴケ
沼の原湿原(妙高市),
2015.05.17, 12:28-12:29
1枚目:これは何だろう?小さく,細長い葉がたくさん浮かんでいる。
初めて見た。
なにげなく撮影しただけなので,この時撮影した画像はこれだけ。
手にとるなどして,もっと詳しく撮影すればよかった。残念(注)。
3枚目: 下記のように,12:21に採集したサンプルの中に,この種名不明の植物が数個体混入していた。
これをHyponexを含む培地に移して10日後(2015.05.27)の様子がこれ。
詳しくは画像をクリック。
色々調べた結果,やっとそれらしいものが見つかった。
ウキゴケ(カヅノゴケ,カズノゴケ,Riccia fluitans,ゼニゴケ目 ウキゴケ科 ウキゴケ属)
というらしい。
2枚目:隣には,前回もあった
コウキクサ(Lemna minor,長さ3-4.5 mm,ウキクサ科 アオウキクサ属)が群生していた。
注:前頁,12:21に採集したサンプル(沼の原湿原-04)中に
大量のアオミドロとともにこのウキクサ?が数個体混じっていた(現在,培養中)。
中央に筋が入った帯状の葉で,途中で分枝する。先端の中央部が若干窪んで2つに分かれている。
実体顕微鏡で観察すると,葉の下(後半部)から直接細かな根が出ていた。
ウキクサの特徴だ(注2)。
ということでしばらくの間,ウキクサ類を調べたが,なかなか似たものが見つからない。
しかし,2015.05.28になって「floating plant」で検索したところ,やっと見つかった。
注2:よく見ると水面に顔を出しているのは先端部だけ。後方は水没している。
Wikipediaには「水中に生育するときは仮根を持たないが,陸上に生育するときはまばらに仮根をつける」
とあるが,この画像にあるものにはしっかり仮根がある。
湿原なので湿った土壌に近いのかも知れない(水位が下がれば水ではなく湿った土壌になるはず)。
あるいは,Riccia fluitansではなく別の種かも知れないが,,(注3)。
注3:ウキゴケの仲間には,コハタケゴケ,ハタケゴケ,イチョウウキゴケ,カンハタゴケなどがあるらしい。
コハタケゴケの可能性もあるが,どちらかといえば,ウキゴケ(カヅノゴケ)に近い。
ウキゴケは絶滅危惧種だそうだ。
りんどう苑近くの湿地(那須町),
2015.10.18, 12:00-12:01
栄三郎氏は,この水路で
ヒンジモ(Lemna trisulca,サトイモ科 アオウキクサ属)
を見つけたとして紹介してくれた。
1枚目:遠景。
2枚目:対岸の一部拡大。
撮影時には気づかなかったが,これは,
今年05月(2015.05.17)
に訪れた斑尾高原の
沼の原湿原(妙高市)でも見かけた
ウキゴケ(カヅノゴケ,カズノゴケ,Riccia fluitans,ゼニゴケ目 ウキゴケ科 ウキゴケ属)
だ(注)。
3枚目:その左にあるのが
ヒンジモ(Lemna trisulca,サトイモ科 アオウキクサ属)のようだ。
4枚目:左がヒンジモ,右がウキゴケのはず。
注:このウキゴケは,その時のサンプルの中に2,3個体混入していたので培養を試みている。
現在,十倍程度には増えたが,手入れの頻度が落ちたため,大分弱ってしまった。手入れしなければ,,。
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