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2015.05.17, Part IV

沼の原湿原(2)

沼の原湿原(妙高市),12:24
1枚目:2番目の休憩用ベンチを通過。 2枚目:右の一列に並んだ樹木の脇を水路が通っている。
3枚目:iPad mini で現在地を確認。

沼の原湿原(妙高市),12:25
この辺の ミズバショウLysichitum camtschatcense,サトイモ科 ミズバショウ属) はすでに花が終っている。

沼の原湿原,南西に向って進む(妙高市),12:26

沼の原湿原(妙高市),12:26
ここで採集(沼の原湿原-05)
観察された生物: ディフルギア( Difflugia sp.)?, サイフォデリア(Cyphoderia ampulla), 棘毛類繊毛虫, 小型繊毛虫数種, 珪藻各種, アオミドロ(Spirogyra), ソコミジンコ,

沼の原湿原(妙高市),12:28
この辺は以前から リュウキンカCaltha palustris var. nipponica,キンポウゲ科 リュウキンカ属) の大群生が見られる。

沼の原湿原(妙高市),12:28-12:29
1枚目:これは何だろう?小さく,細長い葉がたくさん浮かんでいる。 初めて見た。 なにげなく撮影しただけなので,この時撮影した画像はこれだけ。 手にとるなどして,もっと詳しく撮影すればよかった。残念(注)。
3枚目: 下記のように,12:21に採集したサンプルの中に,この種名不明の植物が数個体混入していた。 これをHyponexを含む培地に移して10日後(2015.05.27)の様子がこれ。 詳しくは画像をクリック。 色々調べた結果,やっとそれらしいものが見つかった。 ウキゴケ(カヅノゴケ,カズノゴケ,Riccia fluitans,ゼニゴケ目 ウキゴケ科 ウキゴケ属) というらしい。
2枚目:隣には,前回もあった コウキクサLemna minor,長さ3-4.5 mm,ウキクサ科 アオウキクサ属) が群生していた。

注:前頁,12:21に採集したサンプル(沼の原湿原-04)中に 大量のアオミドロとともにこのウキクサ?が数個体混じっていた(現在,培養中)。 中央に筋が入った帯状の葉で,途中で分枝する。先端の中央部が若干窪んで2つに分かれている。 実体顕微鏡で観察すると,葉の下(後半部)から直接細かな根が出ていた。 ウキクサの特徴だ(注2)。 ということでしばらくの間,ウキクサ類を調べたが,なかなか似たものが見つからない。 しかし,2015.05.28になって「floating plant」で検索したところ,やっと見つかった。
注2:よく見ると水面に顔を出しているのは先端部だけ。後方は水没している。 Wikipediaには「水中に生育するときは仮根を持たないが,陸上に生育するときはまばらに仮根をつける」 とあるが,この画像にあるものにはしっかり仮根がある。 湿原なので湿った土壌に近いのかも知れない(水位が下がれば水ではなく湿った土壌になるはず)。 あるいは,Riccia fluitansではなく別の種かも知れないが,,(注3)。
注3:ウキゴケの仲間には,コハタケゴケ,ハタケゴケ,イチョウウキゴケ,カンハタゴケなどがあるらしい。 コハタケゴケの可能性もあるが,どちらかといえば,ウキゴケ(カヅノゴケ)に近い。 ウキゴケは絶滅危惧種だそうだ。

沼の原湿原(妙高市),12:29
花弁が落ちた リュウキンカCaltha palustris var. nipponica,キンポウゲ科 リュウキンカ属) 。

沼の原湿原,東縁沿いを南へ(妙高市),12:30-12:31
この辺から木道は左へカーブし湿原の東縁沿いを進むようになる。
既述したが,以前はこの辺から右の並木側へ向い水路を横断する木道が敷設されていた。 それが撤去された跡がやや深い水たまりとなっている。


2012年07月の様子(2012.07.02,13:19撮影)。

2011年09月の様子(2011.09.25,10:19撮影)。

2010年05月の様子(2010.05.09,10:22撮影)。
2枚目:遠くに見えるのが展望丘。 3枚目:小川方向に直線的に窪んだ場所がある。 あれが,かつてあった木道の跡だ。 既述したように,その頃は木道の先に十字路があり,そこを中心して「8の字」状に木道が敷設されていた。

2007年04月の様子(2007.4.26,10:11 撮影)

沼の原湿原(妙高市),12:32-12:33
1,2枚目:カーブの途中で 2枚目: 採集(沼の原湿原-06)
この辺まで来るとやっと原生生物の数(種数)が増えた。
観察された生物: 小型鞭毛虫数種, 未同定の裸性アメーバ, 小型アメーバ, キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum), 未同定の繊毛虫, トリボネマ(Tribonema minus), 珪藻各種, ツルギミドロ(Draparnaldia), ヒザオリ(Mougeotia), アオミドロ(Spirogyra), ミカヅキモ( Closterium ralfsii),

沼の原湿原,途中にあるT字路(妙高市),12:33
1〜3枚目:パノラマ撮影。 1枚目:T字路の先は行き止りで「湿原の野鳥たち」と題する案内板がある。

沼の原湿原(妙高市),12:33
この辺にも コウキクサLemna minor,長さ3-4.5 mm,ウキクサ科 アオウキクサ属) (長さ3-4.5 mm) がたくさんいる。

T字路の末端へ(妙高市),12:34
従来同様,この辺は比較的乾いている。水たまりはない。 2007年頃までは先端部にベンチが設置してあった。

展望丘が迫まる(妙高市),12:34

沼の原湿原(妙高市),12:35
1枚目: リュウキンカCaltha palustris var. nipponica,キンポウゲ科 リュウキンカ属) と2,3枚目: ミズバショウLysichitum camtschatcense,サトイモ科 ミズバショウ属) 。 この辺は若干だが,白い苞が残っている。

展望丘から元来た方向をパノラマ撮影(妙高市),12:35-12:36
4枚目:iPad mini で現在地を確認。

Part V: 沼の原湿原(3)
2015.05.17, 12:36 - 12:45