大町市八坂(旧八坂村)
唐花見湿原
からけみ しつげん
Part I
ここで採集されたサンプルの観察結果を Google で検索 お知らせ

採集日:2011.05.15 ウオッちず で位置確認

唐花見湿原,休憩所前でタクシーを降りる(大町市),10:26
Odometer では駅からここまで 4.73 km(注1) 。 現在の標高 962m(注2)。タクシーで238m上がってきたことになる。 ここでGPSをリセット。

注1:信濃大町駅から乗車したタクシーの運転手(女性)の話しでは,昨日は予報に反し,夕方から雨が降ったとのこと (夜は雪になるのではと思うくらい冷えたそうだ)。 同時に,中国から飛んできた黄砂が多かったという。 この黄砂が雨と一緒に落ちてフロントガラスに付着し, ワイパーを稼動させてもなかなか落ちないので大変だった,と話していた。
今日は,黄砂はないと云っていたが,この後の画像でわかるように,晴れていても空が霞んで見えたのは, もしかすると,多少とも黄砂の影響が残っていた可能性がある。
注2:この先,5, 6 m(?)ほど下った先に湿原がある。よってこのGPSだと湿原の標高は 956 mくらい?になるはず (確認すればよかったが,忘れた)。 しかし,国土地理院の地図だと,唐花見湿原の標高は945 m。10mほどの差がある。 昨年(2010.10.23),奥志賀高原にある 稚児池湿原で標高を測った時は, 地図にある標高とほぼ同じだった。今回のずれは何が原因だろう?

唐花見湿原,休憩所前(大町市),10:27

3年前の様子(2008.06.01,10:24撮影)。

4年前の様子(2007.06.04,10:31撮影)。

5年前の様子(2006.05.08,10:24撮影)。
唐花見湿原入口 唐花見湿原入口 唐花見湿原入口 唐花見湿原入口

唐花見湿原,休憩所前(大町市),10:30
今日はあちこちでみかけたタチツボスミレViola grypoceras)。

いざ湿原へ(大町市),10:30
左の「入口,唐花見湿原」と書かれた道標は新しい。

唐花見湿原,四阿の前を通過(大町市),10:30

唐花見湿原,木道が見えた(大町市),10:31

木道前で左前右を撮影(大町市),10:31
2枚目:ここにも木道入口脇に「入口,唐花見湿原」の新しい道標が立っていた。

この後の木道のルートはかなり複雑なので, 5年前(2006.05.08)に撮影した 湿原入口にある案内板(木道の径路が描いてある)をここに示しておく。 画面右が北になる。これでわかるように,湿原内を通る木道には計3ケ所分岐点がある。
ここから東へ向った先に最初の分岐がある。そこを北(画面右)へ向うと,途中で3度ほど屈曲した後で 2番目の分岐が現れる。そこをさらに北へ進むと,湿原の北縁を通る水路沿いに東へ向うが, 途中何度も屈曲するので次第に現在地が把握しにくくなる (北側は木道の周囲に背の高い潅木が多く見通しが悪いのも原因)。
その後,湿原の北東端が近付くと3番目の分岐が現れる。 その先で二股に別れるが,いずれも湿原の東縁沿いを通る周回路へ出る。
今回は3番目の分岐を右(南)へ少し進んだところでUターンし,従来通り,2番目の分岐から湿原西縁を通る 林道(村道 相川曽山線)へ上がった。

唐花見湿原入口 案内板

唐花見湿原,木道に入る(大町市),10:32
この3年(2008.6.1〜)の間に木道が更新されていた。


前回の様子(2008.06.01,10:27撮影)。

唐花見湿原,少し進んで(大町市),10:32-10:33
1枚目:5年前(2006.5.8)と同様,木道の両脇には水がたくさんあった。 ちなみに前回(2008.06.01)前々回(2007.06.04)は, 訪問したのが6月だったので,湿原の水位が下がっていた。 前々回は,木道入口近くはほとんど干上がった状態で,今回のような採集はできなかった。 ただし,前回は雨の後だったせいか水があり,木道入口近くでもなんとか採集できた。
2枚目:木道脇で採集(唐花見湿原-1)
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas sp.), 小型鞭毛虫数種, ナベカムリ(Arcella sp.), ディフルギア( Difflugia bacillariarum), アミカムリ( Nebela collaris小型, Nebela penardiana or N. hippocrepis?), ヘレオペラ(Heleopera), クアドルレラ(Quadrulella symmetrica), ユーグリファ( Euglypha cristataEuglypha strigosaEuglypha sp.小型), トリネマ(Trinema sp.), Assulina, ディプロフリス(Diplophrys sp.), ラッパムシ(Stentor elegans), スティコトリカ(Stichotricha), フロントニア(Frontonia,幅広), ディセマトストマ(Disematostoma bütschlii), 棘毛類繊毛虫, マルロモナス(Mallomonas), 珪藻各種, ユレモ(Oscillatoria), スティゴネマ(Stigonema), ワムシ, センチュウ,


5年前の様子(2006.05.08,10:30撮影)。
唐花見湿原 唐花見湿原 唐花見湿原

木道の支柱は鉄骨だった,前から?(大町市),10:33

唐花見湿原,木道からの眺め(大町市),10:34
周囲からはモリアオガエル(ではなくシュレーゲルアオガエル?)の声がしたが, エゾハルゼミの声はまったく無かった。 時期的にまだ若干早い?


4年前の様子(2007.06.04,10:35撮影)。

唐花見湿原,木道は前方でやや左に折れて北東向きとなる(大町市),10:35

唐花見湿原(大町市),10:36
その前で採集(唐花見湿原-2)
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas sp.), スポンゴモナス(Spongomonas intestinum), スファエラストルム(Sphaerastrum), 小型アメーバ, ナベカムリ(Arcella sp.), ディプロフリス(Diplophrys sp.), 共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium), 小型繊毛虫数種, マルロモナス(Mallomonas), タルケイソウ(Melosira), 他の珪藻各種, ミクロスポラ(Microspora), ヒザオリ(Mougeotia), ミカヅキモ(Closterium idiosporum), ハタヒモ(Netrium digitus), ミジンコ,

唐花見湿原,屈曲点の手前,右に水路跡がある(大町市),10:37

前回の様子(2008.06.01,10:34撮影)。

4年前の様子(2007.06.04,10:40-10:42撮影)。

唐花見湿原,左に折れる(大町市),10:38

唐花見湿原,採集しようかと思ったがさっきと同じなので止めた(大町市),10:39

唐花見湿原,前方でさらに左に折れてほぼ北向きとなる(大町市),10:39

唐花見湿原(大町市),10:40
ここで採集(唐花見湿原-3)
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, クリプトモナス(Cryptomonas sp.), トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), ナベカムリ(Arcella sp.), ディアフォロドン(Diaphoropodon), ユーグリファ( Euglypha tuberculata), ホマロズーン(Homalozoon), カエネア(Chaenea), ゾウリムシ(Paramecium), ウロネマ(Uronema), 小型繊毛虫数種, 珪藻各種, グロエオキスティス(Gloeocystis sp.), コッコミクサ(Coccomyxa), ホシガタモ( Staurastrum margaritaceumS. simonyi), ミクロスポラ(Microspora), ハタヒモ(Netrium digitus)多数, Bambusina brebissonii, イタチムシ,

唐花見湿原,屈曲点の手前でパノラマ撮影(大町市),10:41
1枚目:湿原の北にある畑が見えてくる。

Part II: 唐花見湿原
2011.05.15, 10:41 - 10:54

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