乗鞍高原
車止めの先にある無名湿地
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どじょう池とその周辺の湿地については こちら


観察された原生生物名一覧(現在 17 種)

採集日:2014.06.29 ウオッちず で位置確認

どじょう池の入口まで戻った,今度はここを右折(松本市),13:58

少し先へ進むとY字路がある(松本市),14:00
1枚目:こちらが乗鞍スーパー林道A線。 2枚目:右側にオソメ池(オソメ湿地,オソメジッケ)と呼ばれる湿地があるらしい。 4年前(2010.08.04) にそこを訪れようとして,ここまで来たことがある。 しかし,その時は事前の調査が十分でなかったのと,柵の前に色々な禁止&警告の看板があったため,先に進むのを諦めてしまった。 さすがに今回はそうではない。 この先にも遊歩道があり,そこを歩いても問題ないことが確認できていたので,今回は柵の先へ進むつもり。
4年前は柵についていた「山菜・きのこ等の採集禁止」と題した看板が,道の脇に移動していた。

柵の手前右に立つ道標(松本市),14:00
1枚目:これは4年前にもあった。 「→レンゲツツジ群落,←ミズバショウ群落,4/10」と書かれている。 レンゲツツジ群落というのは,どじょう池へ来る途中にあった 「一の瀬つつじ園」のことだろう。 ミズバショウ群落は,他の案内にある「女小屋(メゴヤ)の森」にあるミズバショウ群落と オソメジッケのミズバショウ群落の両方をいうらしい(下段参照)。
「女小屋の森」というのは,当初はどこなのかわからなかったが,色々調べた結果, 8年前(2006.06.08) に訪れた一の瀬キャンプ場の奥にあるミズバショウ群生地であることが判明。 当時はそのような名前で呼ばれていなかったはずだ。 当時の案内図では,たんに「水芭蕉群生地」となっていた。
2枚目:2010年08月の様子(2010.08.04,13:28撮影)。 プリントされた文字の下に手書きで 「←オソメ湿地(ジッケ)・女小屋(メゴヤ)の森ミズバショウ群落,ぬかるみ注意 乗鞍高原青年部」と書かれた看板が 括り付けてあった。

柵の右に人が通れる隙間があった,ここから中へ入る(松本市),14:00
2枚目:画面右。ここにも「オソメジッケと女小屋の森」にある「ミズバショウ群」の案内がある。 また,柵にミズバショウの花がプリントされた小さな案内がある。 ピンぼけながらも写真の下に「砂利道を?へ↑」と書かれているのがわかるが,この時はこれに気づかなかった。


2010年08月の様子(2010.08.04,13:28撮影)。
1,2枚目:この時は,スーパー林道側は「土砂崩落のため通行禁止」だった。 3枚目:柵の前にある大きな看板を見て,先へ進むのを躊躇してしまった。

柵を過ぎると道は二股に分かれていた(松本市),14:01
1枚目:左は砂利道,2枚目:右は草地についた踏跡だ。 さきほど柵にあった案内に気づいていれば,左の砂利道を進んで「オソメジッケ」にある ミズバショウ群落へ向ったかも知れないが, この時はそれに気づいていなかった。 また,当初の予定では「北側にある湿地らしき場所」を目指していたので,ここでは右を選んだ。

踏跡を辿って北へ進む(松本市),14:02
1,2枚目:パノラマ撮影。 ここで踏跡が二股に分かれているが,北へ向うつもりだったので,ここは右へ。

踏跡を辿って北へ進む(松本市),14:02
踏跡は途切れることなく北へ向って続いていた。

iPad mini で現在地を確認(松本市),14:03
1枚目:まずは航空写真を確認。 北へ向って歩いているつもりだったが,実際には西へ向っていた。 とはいえ,一応,目的地に迫りつつあるのは確かなようだ。 2枚目:地図をチェック。左上(北西)に若干の高台があるようだ。 その先に目指す湿地がある(はず)。

車止めの先にある無名湿地へ(松本市),14:04
1〜4枚目: 若干の上り坂へ入ったところで踏跡がばらけてしまった。 とりあえず周囲をパノラマ撮影。
1枚目:今まで歩いてきた踏跡は前方でやや右へカーブしている。 踏跡の通り歩いた(これによりやや北向きに変わった)。

iPad mini で現在地を再確認(松本市),14:05
1枚目:航空写真をチェック。 問題なく目的地に迫りつつあるようだ。いままでと同じ方向(北西)に向って進めばたどり着けるはず。 2枚目:地図もチェック。 高台(小ピーク)に近付きつつあるのがわかる。

高台(小ピーク)に向って進む(松本市),14:05-14:06
3枚目:iPad mini で現在地を確認。 前方が高台(小ピーク)の頂上付近だ。

高台(小ピーク)に達するとその先に湿地が見えた(松本市),14:07-14:08
1,2枚目:木々の間から下方に開けた場所が見えた。あそこが目的地だ。 3枚目:iPad mini で現在地を確認。

高台(小ピーク)から無名湿地をパノラマ撮影(松本市),14:08-14:09
この湿地(小湿原?)は南北に細長い(やや西に傾いているが)。 その細長い湿地の中央付近から南〜北へ眺めていることになる。 ここから見るかぎり池塘はなさそうだが・・・。

斜面を途中まで降りたところで再度,パノラマ撮影(松本市),14:09
1枚目:斜面と湿地の間にたくさんのヤマドリゼンマイが生えているが, よく見るとその間に水面らしき場所があった。水たまりのようだ。 近付いてみることにした。

車止めの先にある無名湿地(松本市),14:09
1枚目:近付くと岩と岩の間にできた水たまりだった。 2枚目:近くにはコロコロした動物の糞があった。 これはカモシカの糞? 昨年は,一の瀬園地近くのサイクリングロード沿いにある湿地で ニホンカモシカを見かたので,そうかも知れない。
と,この時は思ったが,ネットで調べると,シカやカモシカの糞は球形ではなく, やや長いだ円体,ないし,フットボール(カモシカの場合)のような形をしているらしい。 このようなほぼ球形の糞をするのはノウサギ,ということらしいのだが・・・。


2013年06月の様子(2013.06.30,15:06撮影)。

車止めの先にある無名湿地(松本市),14:09
水たまりの全体をパノラマ撮影。

車止めの先にある無名湿地(松本市),14:09
1枚目:水垢はあまりないが,とりあえず, 2枚目:ここで 採集(車止めの先にある無名湿地-01)。 期待しなかったわりにはまあまあいた。 そして,次の水たまりには結構いた(後述)。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, Assulina, マルロモナス(Mallomonas intermedia), 珪藻各種, ミクロスポラ(Microspora), クロオコッカス(Chroococcus turgidus), Hapalosiphon, ケンミジンコ, ソコミジンコ,

車止めの先にある無名湿地(松本市),14:09
南北に細長い湿地を北へ向って進む。 足下はふかふかだ。 草の下は岩場のはずなので,最悪,急に陥没して怪我をする恐れもある。 慎重に足下を確かめながら進んだ。

車止めの先にある無名湿地(松本市),14:10-14:11
所々にカモシカではなくノウサギの?糞と思われるものがあった。

湿地の北端に近付いた(松本市),14:12
3枚目:右の斜面沿い。ここにも岩の間に水たまりがあった。

車止めの先にある無名湿地(松本市),14:13
1枚目:ここはさきほどの水たまりより,若干だが,水垢や緑色の藻塊らしきものがあった。 2枚目:ここで 採集(車止めの先にある無名湿地-02)。 予想通り,さきほどの水たまりより多くの原生生物が観察できた。
観察された生物: トリネマ(Trinema sp.), ウロレプタス(Uroleptus), 小型繊毛虫数種, マルロモナス(Mallomonas sp.), ボツリオコッカス(Botryococcus sudetica), アステロコッカス(Asterococcus sp.), ミクロスポラ(Microspora), ヒザオリ(Mougeotia), アルスロデスムス( Arthrodesmus sp., incusに似ている), ホシガタモ( Staurastrum margaritaceum), イボマタモ( E. binale var. sectum?, E. humerosum?, Euastrum sp.), Bambusina brebissonii, クロオコッカス(Chroococcus sp.), ネンジュモ(Anabaena), スティゴネマ(Stigonema), ワムシ, ミジンコ, ミジンコ(Sida sp.), ケンミジンコ, クマムシ,

車止めの先にある無名湿地,北端が迫る(松本市),14:14

車止めの先にある無名湿地,北端近くの様子(松本市),14:14
これ以上進んでも水たまりはなさそうだ。 Uターンして戻ることにした。

湿地の北端から南を向いてパノラマ撮影(松本市),14:15
4枚目:iPad mini で現在地を確認。 今いるのはたしかに南北に細長い湿地の北端近くだ(GPSの現在地は少し南へずれているかも?)。

無名湿地の南にある高台(小ピーク)に戻ったところでパノラマ撮影(松本市),14:17-14:18
4枚目:iPad mini で現在地を確認。

元へ戻る(松本市),14:18

柵まで戻った(松本市),14:22
この後,時間があればオソメ池(オソメ湿地,オソメジッケ)も訪れようかと考えたが, ここからオソメ池までの距離がややあるのと,その後,乗鞍観光センターまで戻る時間を考えると, ややきついと思えた(実際はそうではなかった)ので断念した。

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