山形市
月山 御浜池へ向う遊歩道沿いに点在する湿原
Part II: 遊歩道を北東へ
ここで採集されたサンプルの観察結果を Google で検索 お知らせ

採集日:2012.08.22 ウオッちず で位置確認

御浜池へ向う遊歩道を北東へ(庄内町),09:22
前方に短い木道(というか湿地に置かれた材木,2枚目)があり,その周囲に池塘らしき水たまりが広がっている。

御浜池へ向う遊歩道を北東へ(庄内町),09:23
遊歩道からやや離れているが,池塘らしい池塘で 採集(御浜池へ向う遊歩道沿いの湿原-2)。 ここは予想に反して原生生物はかなり少ない。
観察された生物: ディフルギア( Difflugia oblonga), フロントニア(Frontonia sp. 横に広い), ホシガタモ( Staurastrum dispar), ハタヒモ(Netrium digitus), クロオコッカス(Chroococcus turgidus)多数, ミジンコ, ワムシ, クマムシ,

木道?の両脇,手前にも水たまりがある(庄内町),09:24

御浜池へ向う遊歩道を北東へ(庄内町),09:25-09:26
1枚目:木道?手前の水たまりで 採集(御浜池へ向う遊歩道沿いの湿原-3)。 2枚目:GPSを確認。地図上のポインタの位置からは標高 1430 m付近と読める。 さきほどより10m下がった。場所が場所なので,原生生物の数(種数)はこんなものだろう。
観察された生物: トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), クリスチゲラ(Cristigera phoenix), 小型繊毛虫数種, 珪藻各種, エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ミカヅキモ( Closterium pronum), ツヅミモ( Cosmarium globosum), ホシガタモ( Staurastrum hystrixS. simonyi), クロオコッカス( Chroococcus pallidusChroococcus sp.), イタチムシ,

御浜池へ向う遊歩道を北東〜東へ(庄内町),09:27-09:28
1枚目:潅木地帯の脇を右にカーブ。東向きとなる。 2枚目:わずかだが樹林帯(というか背の高い潅木地帯?)の中を通る。 前方に短いが急な下り坂がある。

御浜池へ向う遊歩道を東へ(庄内町),09:28
この辺は乾いていたが材木が横に並べてあった。ぬかるむ時もあるのだろう。

開けた場所が現れた(庄内町),09:29
どうやらこの先が地図に描かれた池塘のある湿原地帯のようだ。

御浜池へ向う遊歩道沿いの湿原(庄内町),09:29
やや広々した湿原が現れた。 奥にはかなり広い池塘がある(2枚目)。 近付きたかったが,この後わかるように足下はかなり柔らかく,靴が潜ってしまうのでとても近付けそうになかった。 潅木地帯に沿って不連続に角材が置かれていた。 その角材の上を歩いたのだが,,。

御浜池へ向う遊歩道沿いの湿原(庄内町),09:29
角材の間がやや開いている場所があった。 なにげなくぬかるみに靴を降ろしたところ,ズブズブと靴が沈んでしまった(10 cm以上!)。 慌てて足を引き抜き,隣の潅木の近くを通ってなんとか通過した。 この画像は通過した後,振り返って撮影した。 靴が潜ってしまった場所は,すでに周囲から泥(腐食質)と水が上がってきて靴跡が消えつつある。 やわらかく弾力もあるようだ。
潅木の近くでこの状態なのだから,前方の大きな池塘に近付けば確実にもっと深く潜ってしまうはずだ。 「やちまなこ」のような場所があるかも知れない。危険なので近付くのは諦めるしかない。

御浜池へ向う遊歩道沿いの湿原(庄内町),09:30
幸い遊歩道沿いに細長い池塘らしき場所がある。 おそらく近くを人が通ったことでこういう形になってしまったのだろうが・・・。

御浜池へ向う遊歩道沿いの湿原(庄内町),09:31
とりあえず遊歩道沿いの池塘らしき場所で 採集(御浜池へ向う遊歩道沿いの湿原-4)
観察された生物: リピドデンドロン(Rhipidodendron), ディフルギア( Difflugia oblongaDifflugia sp.), 共生藻を持つLesquereusia or other genus ?, ラッパムシ(Stentor sp.,大核1個,色不明), レンバディオン(Lembadion lucens), 小型繊毛虫数種, エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ウネリマクラ(Docidium undulatum), ハタヒモ( Netrium digitusN. oblongum), クロオコッカス(Chroococcus turgidus), シネココッカス(Synechococcus), メリスモペディア(Merismopedia), ワムシ, ミジンコ, イタチムシ, センチュウ,

御浜池へ向う遊歩道沿いの湿原(庄内町),09:31
少し進むと,そこにはすでに木道?は無かったが,遊歩道(踏跡)の近くに不定形の池塘らしき場所があった。 この辺は足下もしっかりしている(乾いている)。

御浜池へ向う遊歩道沿いの湿原(庄内町),09:32
ということでここでも 採集(御浜池へ向う遊歩道沿いの湿原-5)。 ここの原生生物は多くはないが,極端に少ないという訳でもない。しかし,やはり少なめ?
観察された生物: トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), ディフルギア( Difflugia oblonga), 共生藻を持つヒアロスフェニア(Hyalosphenia papilio), アミカムリ(Nebela carinata), 小型繊毛虫数種, エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ミカヅキモ( Closterium pronum), ツヅミモ( Cosmarium cucurbitaC. globosum), イボマタモ( Euastrum cuneatum), ハタヒモ( Netrium digitusN. oblongum多数), Bambusina brebissonii, クロオコッカス(Chroococcus turgidus), シネココッカス(Synechococcus), ワムシ,

御浜池へ向う遊歩道を東へ(庄内町),09:33
1枚目:湿原を過ぎるとやや登り坂となる。 2枚目:GPSで現在地を確認。 この先で左(北)へカーブするが,その途中にもやや大きな池塘があるようだ。

御浜池へ向う遊歩道を東へ(庄内町),09:34
1枚目:小湿原があった。遊歩道沿いに水たまりが続いていたので, 2枚目:3箇所くらいにピペットを入れて 採集(御浜池へ向う遊歩道沿いの湿原-6)。 ここは水が多い時は水路,少ない時は干上がる場所だと思うので,原生生物の種数はほぼ予想通り。
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas sp.), トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), 珪藻各種, ボツリオコッカス(Botryococcus sudetica), エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ヒザオリ(Mougeotia), ツヅミモ( Cosmarium globosum), ホシガタモ( Staurastrum dispar多数, S. simonyi), Bambusina brebissonii, クロオコッカス(Chroococcus turgidus), ミジンコ, ワムシ,

御浜池へ向う遊歩道を東へ(庄内町),09:35
1枚目:かなり日射しがある。ザックの中が暖まると,サンプルが死滅してしまう恐れがあるので, 2枚目:ミネラルウォーターをザックにかけた。気化熱で内部の温度を下げるためだ。これはかなり効果がある。

潅木と笹薮の間を通る(庄内町),09:36

御浜池へ向う遊歩道を東へ(庄内町),09:36

遊歩道が左へカーブしだすとふたたび湿原が現れた(庄内町),09:37

御浜池へ向う遊歩道を東〜東北東へ(庄内町),09:37
2枚目:木道?が敷かれた遊歩道沿いに細長い水たまりがある。 その先の潅木地帯の手前には,ミヤマホタルイScirpus hondoensis)が群生するあきらかに池塘とわかる水たまりがある。

御浜池へ向う遊歩道を東〜東北東へ(庄内町),09:38
まずは遊歩道脇の水たまりで 採集(御浜池へ向う遊歩道沿いの湿原-7)
観察された生物: トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), 珪藻各種, ボツリオコッカス(Botryococcus sudetica), ミクロスポラ(Microspora), ヒザオリ(Mougeotia), ミカヅキモ( Closterium abruptum), ツヅミモ( Cosmarium globosum), ホシガタモ( Staurastrum dispar?), クロオコッカス(Chroococcus sp.), メリスモペディア2種(Merismopedia)多数, ワムシ,

御浜池へ向う遊歩道を東〜東北東へ(庄内町),09:39
次は奥にある池塘だが,,。 湿原の上を歩くのはあまり好ましくない。 ので,左の潅木地帯の縁に沿って歩いて近付くことにした。

御浜池へ向う遊歩道を東〜東北東へ(庄内町),09:39-09:40
なんとか近付くことができた。

御浜池へ向う遊歩道を東〜東北東へ(庄内町),09:40
湿原は池塘の縁で深く落ち込んでいる。池塘の水深も20 cm前後ある。やや深い。 そのせいか水垢は少なめ。

御浜池へ向う遊歩道を東〜東北東へ(庄内町),09:41
1枚目:なんとか採集できたが・・・。
この後,月山旧参道沿いの湿原で採集する際,サンプリングチューブが足りなくなったので, これまでに何度も採集している弥陀ヶ原のサンプルの一部を廃棄し,そのチュープを月山旧参道沿いの湿原のサンプル用にするつもりだった。 その際,誤ってこのサンプルを弥陀ヶ原のサンプルと勘違いして中身を捨ててしまった。 よってここのサンプルは無し。 ここはいかにも池塘らしい池塘だし,始めて採集した場所なので,捨てるべきではなかった。 残念。 2枚目:GPSで現在地を確認。 これから左にカーブして北向きに変わるが,その先には池塘はない(はず)。 とりあえず,御浜池が見えるところまで行って,そこでUターンすることにした。

Part III: 遊歩道〜「のぞき」 2012.08.22, 09:42- 09:47

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