新白河駅〜南湖公園〜翠楽苑〜南湖森林公園(入口〜トンボ池〜カエル池〜正面口)〜小南湖〜谷津田川沿い〜小峰通り〜JR白河駅 (09:49 - 12:22)
Part I: | 新白河駅〜南湖公園(白河市) 2015.08.23, 09:49 - 10:10 ヤマハギ?, マーガレット?,カンガレイ?,アブラガヤ,キンミズヒキ |
Part II: | 南湖の南岸沿いを東へ(白河市) 2015.08.23, 10:11 - 10:23 ツユクサ, キンミズヒキ,ガマ |
Part III: | 南湖東岸沿い〜翠楽苑〜森林公園へ(白河市) 2015.08.23, 10:23 - 10:37 ハス |
Part IV: | 南湖森林公園の入口を探して,しばし彷徨う(白河市) 2015.08.23, 10:37 - 11:01 |
Part V: | 南湖森林公園(〜トンボ池〜カエル池へ)(白河市) 2015.08.23, 11:01 - 11:14 コバギボウシ? |
Part VI: | 南湖森林公園(カエル池〜管理棟脇〜ショウジョウバカマの小径)(白河市) 2015.08.23, 11:14 - 11:30 ハリイ?, ミタケスゲ?,オミナエシ?,ショウジョウバカマ,ミヤマニガイチゴ? |
Part VII: | 南湖森林公園正面口〜小南湖(白河市) 2015.08.23, 11:31 - 11:47 ハス |
Part VIII: | 小南湖〜谷津田川沿いを北西へ(白河市) 2015.08.23, 11:49 - 12:01 ヒシ, サルスベリ,アオキ? |
Part IX: | 小峰通り〜JR白河駅(白河市) 2015.08.23, 12:03 - 12:22 ヤマボウシ |
追加: | 採集したサンプルの観察(千代田区) 2015.08.24-08.05 |
今回は,当初,山形を訪れた後,白河に一泊,午前中,南湖周辺で採集してから帰路の途中で実家に立寄ろうと考えていた。
しかし,相変わらず東北の天気がよくない(東北だけでなく,今回は東日本全体がよくなかった)。
そこで山形行きは諦め,日帰りで後半の計画のみ実施することにした。
予報では白河の天気も悪かったが(曇り時々小雨),南湖は市街地に近接しているので,かりに大雨になっても危険はない。 また,最近になって南湖の近くに南湖森林公園があり,その中にいくつかの池があることを知った。 さらに南湖森林公園から白河駅に向う途中にもやや大きな池(当初名前がわからなかったが,現地を訪れて, そこが「小南湖」と呼ばれる昔からある池であることを知った)があった。 南湖だけだと,さほど採集地としての魅力はないが,周辺にもいくつかの池があるのなら,一度は訪れてみたい, ということで今回の訪問となった。 予想したとおり,南湖の原生生物相は極めて貧弱だった。目立つのは,アオコ(原核生物)や微小後生動物ばかりで, 観察できた原生生物はわずかだった。 南湖は南側を水田に囲まれ,湖の周辺には人家が目立つ。これにより南湖は以前から富栄養化が問題になっているそうだ。 かつては,湖岸に湿地が広がっていたが,浚渫や埋め立てによって湿地が失われて富栄養化が加速されたという。 長年富栄養化に悩まされている 手賀沼(千葉県) に似ている。 現在は富栄養化を食い止めようとする様々な活動が行われているそうだ。 一方の南湖森林公園にある2つの池(トンボ池,カエル池)は,池の中に排水用の溝が埋設されているなど, 人手が加わってはいるものの,周囲は自然が保たれている。このためか,両池の原生生物相は非常に豊かだった。 それも平地に見られる原生生物(クロレラ類や従属栄養生物中心)ではなく,高地の湿原の原生生物相に近い種組成だった。 いずれの池も標高400m以下で,山中といはいえ,住宅地に近接したこのような場所で多様な原生生物が観察できたことに驚いた。 今後も訪れて観察を続けたい。 最後に訪れた小南湖は,水底に大量のアオミドロがいたが,原生生物相は貧弱だった。 |