弥陀ケ原
南側の木道を西へ(庄内町),10:59
木道はゆるやかに左へカーブする。
昨年の様子(2010.08.28,10:54撮影)。
右の池塘はすっかり乾いていた。
一昨年の様子(2009.8.26,10:55撮影)。
右の池塘にはわずかに水が残っていた。
弥陀ケ原
南側の木道を西へ(庄内町),10:59
1枚目:左の池塘の先に2つに分かれた細長い水たまりがある。
角が直角になっているので,これは自然にできたものではない。
おそらく,ここがかつて湿原の南東へ向けて伸びていた木道の分岐点なのだろう。
さきほども池塘の先に細長い裸地化した場所(ないし水たまり?)があったが,こことつながっていると思われる。
昨年の様子(2010.08.28,10:56撮影)。
弥陀ケ原
南側の木道を西へ(庄内町),11:00-11:04
1枚目:ここで採集(弥陀ケ原-11)。
2枚目:水底にあった
共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium)
の群体(まだ小さい)を手にとって撮影。
1枚目から2枚目まで4分の時間差があるが,これは,通りかかった訪問客に何をしているのか質問をされ,
池塘には多数の原生生物がいること説明するのに時間がかかったため。
ここには
カワモヅク(Batrachospermum)
もいたのでその説明もした。
前々回(2009.8.26),オフリディウムの大きな群体を撮影したのは,ここではなく,もう少し先の池塘だったが,
話のついでに水底を探してみると,小さな緑色の群体が見つかった。
そのままでは撮影できないので手の平に載せて撮影した。
観察された生物:
Gymnodinium,
リピドデンドロン(Rhipidodendron),
ディフルギア(
Difflugia oblonga),
共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium),
共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium),
珪藻各種,
サヤミドロ(Oedogonium),
ミカヅキモ(
Closterium abruptum,
C. rostratum),
ツヅミモ(
Cosmarium globosum,
C. oblongum?(長い),
イボマタモ(
Euastrum humerosum),
ハタヒモ(
Netrium digitus,
N. oblongum),
Bambusina brebissonii,
クロオコッカス(
Chroococcus pallidus,
C. turgidus),
シアノサルキナ(Cyanosarcina sp. ?,砂粒付き),
メリスモペディア(Merismopedia),
ユレモ(Oscillatoria),
ワムシ,
ミジンコ,
センチュウ,
弥陀ケ原
南側の木道を西へ(庄内町),11:06
2010年の様子(2010.08.28,10:58撮影)。
この時,右の池塘は,ほとんど干上がりかけていた。
2009年の様子(2009.8.26,10:56撮影)。
2010年と時期は同じだが,この時は水があった。
弥陀ケ原
南側の木道を西へ(庄内町),11:06
上と同じ池塘をやや通り過ぎてから振り返って撮影。
弥陀ケ原
南側の木道を西へ(庄内町),11:07-11:08
3枚目:ここで採集(弥陀ケ原-12)。
ここが昨年と一昨年,水底に
共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium)
の大きな群体がいた場所だが,,。
太陽光が反射してわかりずらいが,一昨年のような大きなオフリディウムの群体は見当たらなかった。
さきほどの池塘にあったような小さな群体がいて,これから成長して大きくなるのかも知れない。
観察された生物:
カリキモナス(Calycimonas physaloides),
小型繊毛虫数種,
小型アメーバ,
ディフルギア(
Difflugia elegans,
D. oblonga,
Difflugia sp.2),
共生藻を持つLesquereusia or other genus ?,
ラッパムシ(Stentor sp.),
小型繊毛虫数種,
シヌラ(Synura),
珪藻各種,
サヤミドロ(Oedogonium),
ウネリマクラ(Docidium undulatum),
ホシガタモ(
Staurastrum simonyi),
ハタヒモ(
Netrium digitus,
N. oblongum),
シアノサルキナ(Cyanosarcina sp. ?,砂粒付き),
スティゴネマ(Stigonema),
センチュウ,
昨年の様子(2010.08.28,10:59-11:00撮影)。
前年(2009)ほどきれいな形ではなく,やや崩れかかっていたが,この時もオフリディウムの群体がいた。
一昨年の様子(2009.8.26,10:58撮影)。
3枚目:この時は,水底にこのようにゴルフボールほどの大きさのオフリディウムの群体がいた。
表面が緑色をしているのは,共生藻を持つオフリディウムが表面にびっしりと並んでいるためだ。
弥陀ケ原
南側の木道を西へ(庄内町),11:08
わずかに右にカーブ。これまで左右にくねったが,全体として西へ向っている。
右(北)に大きな池塘がある(庄内町,現在位置),11:09
ここは湿原の南端中央部付近。
この少し先に月山登山道との交差点がある。
昨年の様子(2010.08.28,11:01撮影)。
一昨年の様子(2009.8.26,11:00撮影)。
木道の両脇に池塘がある場所(
弥陀ケ原,庄内町),11:09
右側の縦長の池塘(
弥陀ケ原,庄内町),11:10
ここで採集(弥陀ケ原-13)。
観察された生物:
マルウズオビムシ(Peridinium),
渦鞭毛虫の一種,
トラケロモナス(Trachelomonas volvocina),
珪藻各種,
ツルギミドロ(Draparnaldia),
ミクロスポラ(Microspora),
ウネリマクラ(Docidium undulatum)多数,
ツヅミモ(
Cosmarium globosum),
イボマタモ(
Euastrum cuneatum),
ハタヒモ(Netrium oblongum)?,
Bambusina brebissonii,
クロオコッカス(Chroococcus turgidus),
シネココッカス(Synechococcus),
シアノサルキナ(Cyanosarcina sp. ?,砂粒付き),
メリスモペディア(Merismopedia),
ミジンコ,
弥陀ケ原
南側の木道を西へ(庄内町),11:11
大きな池塘を正面から撮影。
弥陀ケ原
南側の木道を西へ(庄内町),11:11-11:12
これは??()
弥陀ケ原
南側の木道を西へ(庄内町),11:12
ここでも
ウラジロヨウラク(Menziesia multiflora),ないし,
ガクウラジロヨウラク(Menziesia multiflora var. longicalyx)が咲いていた。
潅木地帯の途中に月山登山道の分岐がある(
弥陀ケ原,庄内町,現在位置),11:13
今回は人が大勢いたので(分岐で休んでいる人4,5名と前方からやってくる団体),分岐を詳しく撮影できなかった。
替りに昨年の画像を下段に示す。
昨年の様子(2010.08.28,11:03撮影)。
1枚目:月山へ向かう登山道(湿原入口にある案内図では,ここを月山登山口としている)。
2枚目:前方は湿原の西縁を通って八合目駐車場へ降りて行くルート。
3枚目:右へ行くと御田原参篭所がある。
月山登山道を正面から撮影(
弥陀ケ原,庄内町),11:13
これまで同様,少し上がってみることにした。
登山道に入ってすぐ右に見えてくる大きな池塘が「無量の池」(庄内町),11:14
1,2枚目:池の周囲にはかつて大勢の人が歩いてできた踏跡があちこちにあるが,現在はロープで遮られ近付けない。
3枚目:GPSで現在地を確認。ほぼ正確。
昨年の様子(2010.08.28,11:03-11:04撮影)。
Part XIV: | 弥陀ヶ原:月山登山道〜登山道分岐〜南側の木道 2011.07.18, 11:16 - 11:30 |