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2009.08.17, Part IX

日影湿原〜上の小池〜

三角池(みすまいけ)を出て日影湿原へ(山ノ内町),14:03
池を離れた後は,志賀山の北西尾根にあたる場所を下っていく。

日影湿原へ(山ノ内町),14:05-14:06
大岩の上に根を張り,成長過程で雪の重みで変形した樹木。

日影湿原が現れた(山ノ内町),14:09
1,2枚目:ほどなく前方にわずかに開けた場所が現れる。 ここが日影湿原。横長の小さな湿原だ。 湿原の東端を木道が横切っている。

日影湿原(山ノ内町),14:09-14:10
1枚目:坂を下って木道へ。 2枚目:古いタイプの道標。

日影湿原(山ノ内町),14:10

日影湿原(山ノ内町),14:11
木道際のミズバショウLysichitum camtschatcense)の葉はすでに枯れ始めていた。

日影湿原(山ノ内町),14:11

日影湿原,干上がりかけていた(山ノ内町),14:11-14:14
1枚目:一ケ所だけ草の間に水面らしき場所があった。 2枚目:やや離れているのでカップ付き指示棒で採集しようとしたが,水面のように見えたのは, 干上がりかけた泥だった。まだ水分が多いので表面が光を反射して水面のように見えただけようだ。 指示棒を泥の中に押し込んで表面の水をカップの中に導き入れようとしたが,水はまったく入ってこない。 結局,カップにやわらかい泥が着いただけ。 3枚目:やむなくその泥を採集することにした(日影湿原)
観察された生物: ミドリムシ(Euglena mutabilis), トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), ペラネマ(Peranema), 小型鞭毛虫数種, 共生藻を持つマヨレラ(Mayorella viridis?), ヒアロスフェニア(Hyalosphenia papilio), アミカムリ(Nebela collaris), ミクロトラクス(Microthorax), エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ボツリオコッカス( Botryococcus sudetica), コウガイチリモ( Pleurotaenium minutum), カメガシラモ(Tetmemorus brebissonii), ツヅミモ( Cosmarium globosumC. oblongum), ホシガタモ( Staurastrum hystrixS. simonyiStaurastrum sp.), イボマタモ( Euastrum cuneatumE. humerosum), ハタヒモ( Netrium digitusN. oblongum), フタボシモ(Cylindrocystis), Bambusina brebissonii, クロオコッカス(Chroococcus turgidus), スティゴネマ(Stigonema ocellatum), イタチムシ, クマムシ,

日影湿原を出る(山ノ内町),14:15
前方の階段を上がって,途中から再び下る。

国道292号沿いにある上の小池(山ノ内町),14:18
下り始めるとほどなく国道沿いにある池が見えてくる。 ここが「上の小池」。

上の小池,今回も採集せず(山ノ内町),14:19
1〜3枚目:池端に近付いて西〜北〜北北東をパノラマ撮影。 細長い池の北岸に沿って国道262号が敷設されている。 ここもさきほどの三角池同様,最初の頃は何度か採集したが,原生生物はほとんどいなかった。 ので,最近は採集せず眺めるだけ。

上の小池の先にあるT字路,今回は長池を見てみることにした(山ノ内町),14:21
上の小池を過ぎると前方にT字路が現れる。 左の先に国道がある。右へ行くと長池を経由して「信大自然教育園」へ到達する。 長池もかつては採集したことがあるが原生生物はおらず,また,信大自然教育園には適当な採集ポイントがない。 そのため,前回はここで左折して国道へ出て,下の小池へ向った。 今回もそうしようと考えていたが,長池の現在の様子が気になったので,すぐ目の前にある長池だけは見ておこうと思い直した。

遊歩道沿いに続く長池(山ノ内町),14:22
1,2枚目:パノラマ撮影。 1枚目:右前方に笹のフェンスが途切れている場所がある。そこがこの辺で唯一池端に近付ける場所。

長池(山ノ内町),14:22
1,2枚目:池端に近付いて東西に細長い池をパノラマ撮影。 一見神秘的な池にも見えるが,岸辺は茶色い泥があるのみで,水草はおろか,水垢らしきものもまったく見当たらない。 これは以前と同じ。

長池,せっかくなので採集してみたが・・・(山ノ内町),14:23
しばらくぶりなので,ひとまずサンプルを採集(長池)してみることにした。 結果は以下の通り。やはり原生生物相は貧弱だった。 緑藻類がまったくいない。
観察された生物: Gymnodinium, 小型鞭毛虫数種, ディフルギア( Difflugia sp.), ディセマトストマ(Disematostoma minor), ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria), 小型繊毛虫数種, 珪藻各種, ワムシ,

T字路へ戻って国道292号へ出る(山ノ内町),14:25
さきほどのT字路へ戻り,そこからすぐ目の前に見える国道へ向う。

角に立つ「小池」バス停(山ノ内町),14:25
ここは日本医大のヒュッテの入口であると同時に,長野電鉄バスの「小池」バス停でもある。

国道292号を北東へ(山ノ内町),14:25

国道292号を北東へ(山ノ内町),14:28

ここで左に入る(山ノ内町),14:28

Part X: 下の小池〜無名湿原〜信大自然教育園バス停
2009.08.17, 14:29 - 14:44