琵琶沼西岸を北へ(山辺町),11:19
1,2枚目:西岸沿いをさらに北へ進む。
この辺は沼岸からやや離れているが,岸辺沿いには樹木が育ち容易には沼に近付けそうにない。
琵琶沼西岸を北へ,沼岸へ近付けそうな場所があった(山辺町),11:19
沼岸に近付ける・・・かと思ったら,岸辺には潅木があって無理だった。
琵琶沼西岸からの眺め(山辺町),11:20
琵琶沼,沼岸で採集(山辺町),11:21
1枚目:これは・・・ミツガシワ(Menyanthes trifoliata)?
後で画像が出てくるが,この近くでは
ヒメカイウ()の群生もあった。
これもヒメカイウかと思ったが,よくよく見るとミツガシワのようだ。
ここでは花が咲いていないが,この後,訪れる沼の北東側では花がたくさん咲いていた。
2枚目:岸辺で採集(琵琶沼-1)。
肉眼で見るかぎり藻塊はほとんどないが,以下のようにここにはたくさんの原生生物がいた。
観察された生物:
クリプトモナス(Cryptomonas),
デンドロモナス(Dendromonas),
リピドデンドロン(Rhipidodendron),
ミドリムシ(
Euglena acus,
E. spirogyra),
ウチワヒゲムシ(Phacus torta),
キクリディオプシス(Cyclidiopsis acus),
小型鞭毛虫数種,
ナベカムリ(Arcella vulgaris),
フセツボカムリ(
Centropyxis constricta),
ディフルギア(
Difflugia sp.),
アミカムリ(Nebela collaris),
トリネマ(Trinema enchelys),
コンディロストマ(Condylostoma),
リトノタス(Litonotus),
プロロドン(Prorodon),
ウロトリカ(Urotricha),
コレプス(
Coleps heteroacanthus,
C. hirtus),
ウロスティラ(Urostyla),
スチロニキア(Stylonychia),
キロドントプシス(Chilodontopsis),
キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum),
ツリガネムシ(Vorticella),
シヌラ(Synura),
マルロモナス(Mallomonas),
サヤツナギ(Dinobryon sertularia),
バキュオラリア(Vacuolaria virescens),
オフィオキチウム(Ophiocytium gracillimum,
トリボネマ(Tribonema),
イカダモ(Scenedesmus),
ボツリオコッカス(Botryococcus braunii),
ミクロスポラ(Microspora),
ヒザオリ(Mougeotia),
ミカヅキモ(
Closterium idiosporum,
C. moniliferum,
C. rostratum),
ツヅミモ(
Cosmarium pseudoquinarium),
ホシガタモ(
Staurastrum connatum,
S. senarium,
S. teliferum),
アルスロデスムス(
Arthrodesmus convergens),
ユレモ(Oscillatoria),
ワムシ,
イタチムシ,
クマムシ,
センチュウ,
琵琶沼の北西端が近付く(山辺町),11:23
1,2枚目:この辺が「く」の字に折れ曲がる琵琶沼の屈曲点付近。
前方(1枚目)に案内板がある。
琵琶沼の北西端付近(山辺町),11:23-11:24
その手前の地面に咲く花々。
1,2枚目:ツボスミレ?(Viola verecunda)。
カキドオシ(Glechoma hederacea var. grandis)。
ヘビイチゴ?(Duchesnea chrysantha)。
琵琶沼の北西端にある案内板(山辺町),11:24-11:25
1枚目:これまでと同じ「自然学習園『琵琶沼』地図」。
2枚目:「琵琶沼湿原の植生図」。
これによると,沼の南半分(南沼,または南沼湿原)は,かつてミズゴケが採取され,植生がかなり荒れてしまったらしい。
それに対して北側(北沼,または北沼湿原)は従来からの自然が保全され豊かな植生が維持されているとある。
たしかに屈曲点付近からは岸辺近くに植物が見られるようになった。
ただし,この後歩く北岸沿いは,岸辺が切り取られたように落ち込んでいる場所が多かった。
琵琶沼北岸を東へ(山辺町),11:25
1,2枚目:屈曲点を過ぎ,北岸沿いを東に向かって進む。
この辺の遊歩道は水面から高い位置にある。
水辺との間には草木が生い茂り,沼岸には近付けない。
琵琶沼北岸を東へ(山辺町),11:26
ここも同様。より岸辺から離れた位置を歩く。
琵琶沼北岸を東へ(山辺町),11:27
1,2枚目:樹間から沼の中央部にある浮島?をパノラマ撮影。
北沼のかなりの部分を浮島?が占めているのがわかる。
琵琶沼北岸を東へ(山辺町),11:28
1,2枚目:岸辺に近付ける場所があった。
が,既述したように,岸辺は深く落ち込んでいる。草は生えておらず,原生生物は期待できそうにない。
遠くに見える浮島?の周辺部は青々(主にミツガシワ?)としているが,内部はまだ薄茶色。
琵琶沼北岸を東へ(山辺町),11:28-11:29
岸辺に咲いていた花。これは
チゴユリ(Disporum smilacinum,イヌサフラン科 チゴユリ属)。
最初はツマトリソウかと思ったが,よく見ると花も違うし,葉も違う。
琵琶沼北岸を東へ(山辺町),11:30
自然学習園らしく,あちこちの木々にこのような解説板が付いていた。
琵琶沼北岸を東へ(山辺町),11:31
せっかく来たので,とりあえず北岸沿いで採集(琵琶沼-2)。
ここも沼岸は落ち込んでいて藻塊等はみられない。
落ち葉の下にピペットを潜り込ませて水底の腐食質を採集。
ここにもたくさんいた。
観察された生物:
Gymnodinium,
クリプトモナス(Cryptomonas),
カラエリヒゲムシ(Salpingoeca),
リピドデンドロン(Rhipidodendron),
ウチワヒゲムシ(Phacus hispidulus),
トラケロモナス(Trachelomonas),
小型鞭毛虫数種,
コクリオポディウム(Cochliopodium),
ディフルギア(Difflugia sp.),
アミカムリ(Nebela lageniformis)?,
ユーグリファ(Euglypha sp.),
スフェノデリア(Sphenoderia lenta),
ラッパムシ(Stentor),
スピロストマム(Spirostomum intermedium),
プロロドン(Prorodon),
ウロトリカ(Urotricha),
コレプス(Coleps heteroacanthus),
ディセマトストマ(Disematostoma minor),
レンバディオン(Lembadion lucens),
シヌラ(Synura),
マルロモナス(Mallomonas),
バキュオラリア(Vacuolaria virescens),
ゴニオストマム(Gonyostomum semen),
クラミドモナス(Chlamydomonas sp.),
グロエオモナス(Gloeomonas sp.),
クロロゴニウム(Chlorogonium sp.),
ジクチオスフェリウム(
Dictyosphaerium reniforme,
Dictyosphaerium sp.),
イトクズモ(Ankistrodesmus falcatus),
Dimorphococcus lunatus,
ミクロスポラ(Microspora),
オニノカナボウ(Triploceras gracile),
ツヅミモ(
Cosmarium depressum),
ホシガタモ(
Staurastrum brachiatum,
S. senarium),
タテブエモ(Penium)
またはツヅミモ 非常に小さい・くびれなし 初観察),
クロオコッカス(Chroococcus),
ワムシ,
センチュウ,
イタチムシ,
琵琶沼北岸を東へ(山辺町),11:32
1〜3枚目:北沼湿原が迫ってきたところでパノラマ撮影。
3枚目:浮島の手前にミツガシワの群生らしきものが見えた。
琵琶沼北岸を東へ(山辺町),11:32
同じ場所を望遠モードで撮影。
やはりミツガシワ(Menyanthes trifoliata)だった。
Part IV: | 県民の森(琵琶沼〜遊歩道) 2009.05.10, 11:33 - 11:56 |