鶏頂山登拝口〜鶏頂山スキー場〜枯木沼湿原〜湿原から続く沢〜枯木沼湿原〜大沼〜弁天池〜大沼から続く沢〜枯木沼湿原〜鶏頂山登拝口 (11:40 - 15:54)
Part I: | 黒磯駅〜日塩有料道路〜鶏頂山登拝口(那須塩原市/日光市) 2009.05.01, 10:23 - 11:43 ヒカゲノカズラ |
Part II: | 鶏頂山スキー場跡〜枯木沼湿原(日光市) 2009.05.01, 11:44 - 12:08 フキ,?シダ,クロサンショウウオ |
Part III: | 枯木沼湿原(木道〜北岸)(日光市) 2009.05.01, 12:10 - 12:33 ?スゲ,クロサンショウウオ, バイケイソウ |
Part IV: | 枯木沼湿原(北岸〜湿原入口)(日光市) 2009.05.01, 12:33 - 12:56 マンネンスギ?,?ミズゴケ,カラマツ, ヒカゲノカズラ |
Part V: | 枯木沼湿原入口〜湿原から続く沢(日光市) 2009.05.01, 12:58 - 13:23 ?コケ,ショウジョウバカマ, ?スミレ,??,コバノフユイチゴ? |
Part VI: | 枯木沼湿原〜大沼分岐(日光市) 2009.05.01, 13:40 - 14:07 |
Part VII: | 大沼〜弁天池(日光市) 2009.05.01, 14:07 - 14:30 |
Part VIII: | 弁天池〜大沼から続く沢(日光市) 2009.05.01, 14:30 - 15:02 ツガ,ヒメイチゲ, ??,??,?シダ |
Part IX: | 大沼分岐〜枯木沼湿原〜鶏頂山登拝口(日光市) 2009.05.01, 15:06 - 15:54 カラマツ |
追加: | 採集したサンプルの観察(千代田区) 2009.05.04- |
連休で帰省する際,友人
(月井栄三郎氏)
の案内で枯木沼湿原を訪れた。
枯木沼湿原(または枯木沼)は,栃木県北部の4市町,すなわち,日光市(旧藤原町),那須塩原市(旧塩原町), 矢板市,塩谷町の接点にある高原山(鶏頂山,釈迦ヶ岳,等の山々からなる)の西の中腹にある。 これまでに,ここを何度も訪れている栄三郎氏 が採集し送ってくれたサンプルを観察したところ, この湿原には非常に多くの原生生物が生息していることが判明している (現在までに観察された種数は295 種, 高地の湿原に特有の大型の有殻アメーバやツヅミモ類が豊富)。 そこで自分でもどのような所か是非一度訪れてみたいと思っていたところ,連休前に栄三郎氏から誘いがあり, 彼の案内で訪れることができた。 訪れた枯木沼湿原は,周囲をスキー場(一部はすでに廃業)で囲まれており,危うい状態で自然が保たれていた。 一方,湿原は登山道の一部にもなっていることから, 湿原内部には縦横に木道が敷設され,湿原を観察する上では都合が良い状態にある。 この湿原に流入する水路はとくに無いが,東側では,水底を見ると地盤が露出している場所があった。 おそらく周囲に降った雨や雪解け水が地中に浸透し,その地下水が水底から湧き出すことで水位が保たれていると 思われる。 一方,湿原の南西端には水路があり,その先で沢を下っている (今回は,水量が少ないため,水は途中で地中に浸透し涸沢になっていた)。 今回見たかぎりでは,他の原生生物が豊富な湿原や沼()のように, 泥炭層が厚く堆積しているようには見えなかったが, 多数の原生生物が生息していることからすると,ここの水辺はかなり長い間,安定して保たれてきたと推察される。 湿原じたいは,時とともにその姿形を変えながらも,常に水辺として存在し続けてきたのかも知れない。 |