千葉市
生実池
おゆみいけ
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千葉市中央区にある池。かつてあった城(生実城)を囲んでいた堀の跡だという。 古くからある水辺なので,見た目に比べて原生生物相は豊か。 公園として整備されていないのも幸いしていると思われる。 なるべくならこのまま手を加えずに残してもらいたい場所。
観察された原生生物名一覧(現在 33 種)

採集日:2007.12.24 ウオッちず で位置確認

生実池(おゆみいけ)に到着(千葉市中央区),09:42
道路は左にカーブした後,すぐに右へ曲る(ようするにS字カーブ)が,その曲り角に生実池がある。 カーブの手前から池方向(東)をパノラマ撮影。 ここは公園ではなくたんなる池なので,なんとなく殺風景。 1枚目:池の中央よりやや北に,池を東西に分断する道路がある。

生実池(千葉市中央区),09:42-09:45
その池を東西に分断する道路の袂に池端に近付ける場所があったので,まずはここで 採集(生実池-1)。 濁っているが,ほとんど泥のみ。藻塊などは見当たらない。 しかし,以下のように結構な数(種類数)の原生生物が観察できた。 後でわかるが,今回の採集では,この生実池の原生生物相が一番豊かだった。 この結果はこの池が昔からここにあることを示しているのだろう。 見かけは殺風景だがこの周辺では貴重な自然といえる。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, ミドリムシ(Euglena gigas), ラブドモナス(Rhabdomonas incurva), クリプトモナス(Cryptomonas), 小型鞭毛虫数種, ディスクアメーバ(Discamoeba sp.), トゲフセツボカムリ(Centropyxis)?, ユーグリファ(Euglypha tuberculata), ストロンビディウム(Strombidium), ディセマトストマ(Disematostoma bütschlii), ヒスチオバランティウム(Histiobalantium natans), キネトキルム(Cinetochilum), 小型繊毛虫数種, マルロモナス(Mallomonas sp.), イカダケイソウ(Bacillaria), 他の珪藻各種, クロロゴニウム(Chlorogonium sp.), イカダモ( Scenedesmus acuminatus), Ankistrodesmus, ミカヅキモ( Closterium acerosum), ユレモ(Oscillatoria), ミジンコ, ワムシ, センチュウ, クマムシ,

生実池の北側?(千葉市中央区),09:46
北側の池の東岸に池へ降りていける斜面が見えたので,東西に分断する道を通ってそちらへ移動する。

生実池と生実川(千葉市中央区),09:46-09:47
分断する道路を渡り切ったところで北側をパノラマ撮影。 1枚目:北側の池へ降りていける場所。 2枚目:川沿いの堤防道?(注)。 3枚目:北側の池の隣(東)には生実川が流れている。この川は池の南側と繋がっている模様。 かなり水が少ないが,河川敷は湿地化している。

注:この時は気づかなかったが,池の北側には草地が広がっているようだ。 もしかすると,湿地になっているかも知れない。次回訪れた際には確認してみたい。

生実池の北側で採集(千葉市中央区),09:47-09:48
1枚目:まずは北側の池端で採集を・・・。と思ってコンクリート製の斜面を下ると,前方の草むらにカモが2羽佇んでいた。 私が近付くと,こちらを気にしながら?ゆっくりと岸辺を離れていった。 2枚目:ここも泥がほとんどだが,若干,藻塊(の残さ?)らしきものもあった (生実池-2)。 ここも結構いた。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, クリプトモナス(Cryptomonas), トラケロモナス3種(Trachelomonas), ミドリムシ(Euglena desesEuglena sp. or レポキンクリス?), ウチワヒゲムシ(Phacus pyrum), 小型鞭毛虫数種(主にミドリムシの仲間), コアノキスチス(Choanocystis), ナベカムリ(Arcella), コレプス(Coleps), ティンティニディウム(Tintinnidium sp.), ウロレプタス(Uroleptus), キネトキルム(Cinetochilum), 棘毛類繊毛虫, マルロモナス(Mallomonas sp.), イカダケイソウ(Bacillaria), 他の珪藻各種, ヒトヅノクンショウモ(Pediastrum simplex), イカダモ( Scenedesmus acuminatusS. opoliensisS. quadricaudaMonoraphidium, アオコ(Microcystis), ミジンコ, ケンミジンコ, ワムシ,

生実川の河川敷で採集(千葉市中央区),09:49-09:51
次は,川へ向い,川岸の湿地で採集(生実川)。 こちらは川のせいか原生生物相は以下のようにかなり貧弱。見た目は色々いそうなのだが・・・。
観察された生物: 棘毛類繊毛虫, 珪藻少々, センチュウ,

生実池交差点を左へ(千葉市中央区),09:54
いったん車道へ戻り,池の南端にある生実池交差点へ移動。ここで左折して池の南側へ。

弁財天と生実池(千葉市中央区),09:55
池方向(北)をパノラマ撮影。 1枚目:画面の左端に小さく写っている(前にヒトが座っている)のが弁財天(のはず)。

生実池(千葉市中央区),09:55
池に近付いて再度,パノラマ撮影。やや右へ傾いてしまった。 3枚目:池の周囲は柵で囲まれていて,その先は深く落ち込んでいるので池端に近付けないが,東側は柵と池の間の岸辺で釣りをしている人が数名いた。

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