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2013.09.10, Part XV

八幡平山頂レストハウス〜八幡平樹海ラインを南へ

アスピーテラインを南東へ(仙北市),13:03
左の車道沿いの沼では,6年前(2007.08.23)に採集したことがある。 原生生物はあまりいなかった。今回はパス。 下段・下々段はいずれも反対側から撮影している。 水面は ウキミクリSparganium gramineum,ミクリ科 ミクリ属) ないし ホソバウキミクリSparganium angustifolium,ミクリ科 ミクリ属) で覆われている。
なお,この後,帰路のバスに乗る前に八幡平山頂レストハウスで何冊かの本を購入したが, その中の一冊,「八幡平の不思議,高橋喜平92歳・新種アザミ発見」(高橋喜平著,岩手日報社,2005)に この沼の紹介文(97頁)があった。 そこには「県境の売店などで聞いてみても,無名の沼だという。無名では困るので,・・・姫沼と呼ぶことにした。」 と記してあった。 現時点で広く認知されている呼び名は不明だが,とりあえず,この本にしたがって以後は私も「姫沼」と呼ぶことにする。
2枚目:上記の「八幡平の不思議」の96頁には,これとほぼ同じ画像が掲載されている。 本の出版が2005年なので掲載された写真はこの画像よりおそらく10年以上前に撮影されたもののはず。 それを見ると,沼の先に見える樹木の先端部には現在よりもたくさんの枝葉が茂っている。 ということは本の画像が撮影されて以後,先端部の枝や葉が失われるような厳しい気候にさらされたと推察できる。 また,本の画像にはここに写っているウキミクリはまったくないが,文末(102頁)にわずかな数のウキミクリが姫沼のものとして紹介されている。 この10数年の間に徐々に増えてきたようだ。


2011年06月の様子(2011.06.12,13:26撮影)。 この時は一面雪で覆われていた。採集不可。

2007年08月の様子(2007.08.23,14:47-14:48撮影)。

見返峠駐車場が迫る(仙北市),13:06

駐車場の隅にある山頂レストハウスへ(仙北市),13:08

八幡平山頂レストハウスにて(仙北市/八幡平市),13:14, 13:23
1枚目:レストハウス2階の食堂で昼食。「厳太カレー」。たしか600円余だったような。記憶があいまい。 2枚目:食事を終えてレストハウスの外へ。 外壁にかかる温度計は16℃を示していた。 歩いているので,さほど寒くは感じない。これまで歩いている途中で,かなり汗をかいたので,下着やザックは汗で湿っている。

予定している復路のバスは 15:15。 なのでまだだいぶ時間(2時間弱)がある。 そこで,この機会にこれまで歩いたことのない樹海ライン沿いの登山道を歩いて道沿いに湿原(ないし沼)がないか調べてみることにした。 バス停には余裕を持って戻りたいので,片道40分くらい,往復で1時間半程度歩くことにした。

樹海ラインへ(仙北市),13:24
1〜3枚目:駐車場の南端で北〜東〜南をパノラマ撮影。 3枚目:ということでこちら(樹海ライン)へ進むことにした。

樹海ラインを南へ(仙北市),13:28
地図には描かれていないが,航空写真を見ると,この車道の途中に左へ入る(上がる)登山道が写っている。 そこへ入って登山道を南へ歩くつもりだったのだが・・・。

樹海ラインを南へ(仙北市),13:29
1,2枚目:しばらく歩いたがなかなかそれらしい場所が見つからない。

iPad mini で現在地を確認(仙北市),13:31
気がつくと,いつの間にかその登山道の入口を通り過ぎていた。 今さら戻って探すのもなんなので,このまま樹海ラインを歩くことにした。

樹海ラインを南へ(仙北市),13:37
1〜3枚目:前方に車が見えるが,あそこが畚岳から始まる「裏岩手縦走コース」の登山口だ。 その少し手前で南〜西側をパノラマ撮影。 斜面に見えるのは樹林と笹原ばかりだ,とこの時は思ったが,よくよく見ると, 2枚目の画面左にわずかだが湿原らしい場所が写っていた。 後で航空写真を調べると,畚岳の西側斜面にはいくつかの湿原が点在していた。

樹海ラインは左へ折れて尾根を東へ下る(仙北市/八幡平市),13:38
左に登山道の入口があった。 というよりも樹海ラインができる前は,左から今ある車道を横切って前方の畚岳へ向う登山ルートがあったのだろう。

振り返って登山道を撮影(八幡平市),13:38
1,2枚目:パノラマ撮影。 1枚目:こちらが今歩いてきた樹海ライン。 2枚目:その右手に尾根へ上がっていく登山道があった。 当初の予定では前方からここまで歩いてくるはずだったのだが,,,。 今さらここへ上がる気にはなれない。 また,北側の車道からの入口が見つからなかったので,このままここを北へ進んでも果して見返峠駐車場へ戻れるのか, やや不安もあった。よって今回はこの登山道を歩くのは止めることにした。

カーブの途中にある登山口(八幡平市),13:40

ここから先は「裏岩手縦走コース」(八幡平市),13:40
この地図は右が北になっている。

まだ時間があるので藤七温泉方面へ降りてみることにした(八幡平市),13:41
1〜3枚目:左カーブの先で前〜右手をパノラマ撮影。 2,3枚目:車道の下に湿原らしい場所があった。 ここから見るかぎり池塘はないが, もしかしたら水たまり程度はあるかも知れない。

樹海ラインを東へ(八幡平市),13:42
それらしい場所を望遠撮影してみたが,ハッキリしない。 この後,ここへ降りてみることにした。

樹海ラインを東へ(八幡平市),13:43
さらに進むと右手(南)に蒸気が上がっている場所が現れた。 あの斜面の下に藤七温泉があるようだ。

蒸気が上がっている場所を望遠撮影(八幡平市),13:43

樹海ラインを東へ(八幡平市),13:44

眺めのよい場所が現れた(八幡平市),13:46

道路際から藤七温泉方向をパノラマ撮影(八幡平市),13:46
あの温泉からさらに東へ下がった所に遊歩道が設置された蓬莱境という場所があり,そこに「蓬莱沼」がある。 画像を探すと,沼岸に一部ミツガシワが育っている場所もあるようだ。 いずれ機会があれば訪れてみたい・・・。 航空写真を見ると,蓬莱沼の東200m,および,北東に300m以上離れた位置(黒川沢沿い)にも池塘のある小湿原がいくつか写っている。 採集地としてはそちらの方が有望だが,近付くルートはなさそうだ(現地へ行けば見つかるかも知れないが,,)。

そろそろ引き返さないと・・・(八幡平市),13:47
少し進むと,さきほど眺めた蒸気が上がっている場所がまた見えた。 蒸気が上がっている沢?の右隣に湿原らしい場所を発見!

湿原らしい場所を望遠撮影(八幡平市),13:47
この時点ではどうやってあそこへ行けるかわからなかったが, 後で地図を調べると,藤七温泉から沢沿いを進んで畚岳へ向う登山道(裏岩手縦走コース)へ上がるルートがあり, その途中であそこ(湿原らしい場所)を通ることがわかった。 2枚目を見ると,湿原の先に斜面を斜めに上がる道らしい場所があるのがわかる。 あの先が裏岩手縦走コースのはずだ。
藤七温泉まで行ってあそこまで上がるのは大変だが,畚岳へ向う登山道(縦走コース)からだと,さほど距離はなさそうだ。 こちらも機会があれば訪れたい。 ここから見るかぎり池塘は見当たらないが,近付けば多少は水辺があるかも。

Uターンして元へ戻る(八幡平市),13:51
左前方にさきほど撮影した湿原,ないし,湿地が見えてきた。 ワイヤを跨いで斜面を降りた。 画像ではわかりにくいが,あの湿地に向って踏跡がしっかり続いていた。

Part XVI: 八幡平樹海ライン〜八幡平頂上バス停〜大更駅〜盛岡駅
2013.09.10, 13:52 - 16:42