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2009.07.11, Part VIII

天狗原〜登山道を下る

天狗原,山ノ神ルート(小谷村),12:24
目の前には残雪が広がっていた,雪の下はかなり溶けている様子。 1枚目:足下には1mほどの段差がある。その下段から先は残雪で覆われていた。 2枚目:段差を降りると,雪渓?の下にかなりの隙間ができていた。 よって,この雪の上を歩くとズボズボと足が雪の下に潜り込んでしまう恐れがある。 下に何があるかわからないので,これは非常に危険(注)。 なので,ここから先に進むのは断念せざるを得ない。

注: 2年前(2007.5.4),岩手県の湯川沼を訪れようとして残雪のある山の斜面を登った際, 小枝の脇に積もった雪に足をおろそうとしたところ,陥没して下にある岩にくるぶしを強く打ち付けてしまったことがある。 幸い骨折はしなかったが,その後,2,3週間,痛みが続き,歩行するのが辛かったことがある。

天狗原,山ノ神ルート(小谷村),12:25
1〜3枚目:とりあえず残雪に覆われた湿原(?)の様子をパノラマ撮影。 全体に前に傾斜しているため,左(1枚目)と右(3枚目)はどうしても斜めになる。 残雪の先に池塘が見える。
後で気づいたが,右(3枚目)を見ると,雪の上に人が通った跡らしきものが見える。 靴跡というよりはスキー跡? 既述したが,この山ノ神ルートは歩く人はあまりいないが,山スキーのコースとしては結構利用されているようだ。 おそらく,雪解けが進む前にここを通ったスキーの跡が今も残っているのだろう・・・。

天狗原,残雪の先の池塘を望遠撮影,今回は諦めるしかない(小谷村),12:26
1,2枚目:デジカメを望遠モードにして池塘がある付近をパノラマ撮影。 2枚目:左側に池塘が2つ,右に雪解け水が流れる沢が見える。 その間に踏跡らしき場所がかすかに見える。 ここは昔のままの湿原がそのまま残っている場所かも知れない。 できれば採集してみたかったが,上記の理由で今回は諦めるしかない。

天狗原,山ノ神ルート,グラグラの木道を歩いて元へ戻る(小谷村),12:28
右の木道は上下が逆になっている。 これでわかるように,ここの木道は丸太を縦割りにしたものを並べている。 太い鉄釘で固定してあるが,年数が経つ間に釘がゆるんでしまったため,断面の上に乗ると木道じたいが左右に揺れてしまう。 右の木道は誰かがひっくり返したのだろうが,木道じたいは安定しているが,上が曲面なので,これもまた歩きづらい。

天狗原,風吹大池・山ノ神分岐で小休止(小谷村),12:30
分岐点に座り,山ノ神ルート方向を眺めながら小休止することにした。 今回もバナナとアンパンを持参してきたが,ここではバナナのみを食べた。 3,4分後,立ち上がって歩き出す。

天狗原,戻る途中で採集道具を仕舞い,替りに杖を出す(小谷村),12:39
この後,栂池自然園でも採集する予定だが,登山道を下る際,岩だらけの路面を歩く上では,杖があった方が身体が安定する。 しかし,採集道具が入った手提げ袋も持っていたのでは,両手がふさがってしまうのでやや危険。 とくに,入口近くにあった,あの登山道の崩壊地点では,両手が自由に使えないと非常に危険。 なので,ここでいったん採集道具をザックの中に片付けることにした。

天狗原,元来た道を戻る(小谷村),12:40
右に白馬乗鞍岳を見ながら西へ進む。

天狗原,白馬大池・風吹大池分岐まで戻った(小谷村),12:43
2枚目:分岐点に立つ道標。 左面には「1.0km→70分,乗鞍岳/1.8km←70分,栂池自然園」, 右面には「←120分,風吹大池」と書かれたプレートが打ち付けてある。
ここから栂池自然園まで1.8km,70分とある。 これで当初の推定がほぼ正しかったことが確認できた。 ただし,ここでは白馬大池・風吹大池分岐→栂池自然園を「1.8km,70分」としているが, 途中にあった道標では,栂池自然園→天狗原(分岐点)間は「1.75km,80分」になっている。 1.8と1.75の違いが何故生じたのかは不明だが,下り70分,登り80分ということのようだ。
今回の私の場合,登りは76分(10:31-11:47)でほぼ同じ。 下りは72分(12:43-13:54)で,これもほぼ同じ。標準的?かと思ったが違った。 上記は登山口と白馬大池・風吹大池分岐の間を往復するの要した時間。 この中には平坦な天狗原を歩いた時間も含まれる。
登山口から天狗原の端までだと登りが59分(10:31-11:30 ),下りが66分(12:48-13:54)となる。 やはりこれまでと同様,下りの方が登りより時間がかかっている。 ただし,その差はこれまでよりやや小さい。 今回は,岩場歩きに適した底の厚く,かつ,硬い靴にしたのでその効果が多少はあったのかも知れない。

天狗原,登山道近くの休憩所まで戻る(小谷村),12:43-12:47

天狗原から乗鞍岳登山道へ(小谷村),12:47-12:48
1枚目:最初に採集したポイントを通過。 2枚目:ここで湿原を出る。下山開始。

乗鞍岳登山道:往路で登った残雪の斜面を下る(小谷村),12:50-12:51

乗鞍岳登山道:岩だらけの道を下る,相変わらず空は雲で覆われている(小谷村),12:54-12:55

乗鞍岳登山道を下る(小谷村),13:03-13:07
2枚目:銀嶺水手前の残雪。 往路と同様,雪に指を突き刺しながら,腰をかがめて通過。

乗鞍岳登山道:遠くに???が見えた(小谷村),13:07
見晴らしの良い場所を通過中。 往路でも撮影したが,再度,パチリ。 遠くに林道白馬大池線の白い筋が見える。 その右隣がロープウェイ乗場の栂大門駅(標高 約1570m)。 その右に見えるのが,ゴンドラリフト乗場の栂ノ森駅 の先にある「CAFETERIA TSUGANOMORI」

銀嶺水まで戻る(小谷村),13:09
1,2枚目:パノラマ撮影。

銀嶺水(小谷村),13:09
1,2枚目:パノラマ撮影。 1枚目:往路では撮影しなかったが,左奥には急坂がある。 そこを降りると右側のルートと下で合流する(はず)。 ここは往路と同様,左へ。

乗鞍岳登山道:往路でも撮影したが・・・(小谷村),13:11
1,2枚目:パノラマ撮影。 位置的には上の13:07 に撮影したのとほとんど同じだが,再度,撮影。 2枚目:今度は手前に自然園駅(ロープウェイ乗り場)も見えるようになった。 その先の景色はほぼ同じ。 自然園駅の左,林道白馬大池線の右にわずかだが薄茶色の場所が見える。 おそらくあそこは大阪経済大学小屋だろう。


本日,11:09撮影。この写真では手前右の笹薮に遮られて,自然園駅は写っていない。

乗鞍岳登山道(小谷村),13:14
道端に オオバミゾホオズキMimulus sessilifolius)が咲いていた。 これは前回(2006.8.11),栂池自然園内で見たことがある。

乗鞍岳登山道を下る(小谷村),13:16
1,2枚目:パノラマ撮影。 1枚目:画面左に写っているのは栂池高原スキー場(パノラマウェイのある所)。 そこから右(南西)にやや離れた位置にあるのがJR大糸線 白馬駅周辺の道路と建物。 その奥(南)にスキーのゲレンデが見えるが,あそこが白馬ハイランドスノーパーク(のはず)。 画面右端に一部が写っているのが「みそら野別荘地」?
2枚目:奥の山の斜面がスキー場になっている。 おそらくあそこは八方尾根スキー場。 その先(画面右)に八方山(八方池)→唐松岳と登山コースが続いている。

Part IX: 乗鞍岳登山道〜栂池自然園(ミズバショウ湿原)
2009.07.11, 13:18 - 14:01