4 データベースの構成と利用状況
実際,原生生物情報サーバでは,既述したように,WarpSearchという全文検索機能のあるcgiソフトを利用して独自に検索サービスを提供しているが,速度的には,外部のサーチエンジンを利用した方がより速く検索ができる。通信速度が遅くても,検索にかかる時間が圧倒的に短いために,トータルの検索時間は外部のサーチエンジンの方が早いのである。
以上のように,ネットワーク上では,データベースそのものの機能(データの集積,ディスプレイ,検索など)も分散化しつつある。したがって,データベースに関して特別な専門的知識がなくても,データを収集しネットワーク上で公開するだけでデータベースとして十分機能するものが作れるのである。その意味で,今後はより多くの研究者がデータの公開に関心を持ってもらいたいと願っている。
図4-3 サーチエンジンのいろいろ
アリと原生生物のURLのほとんどすべてが登録されているサーチエンジンのロゴ。各サーチエンジンではRobotというURL 自動収集プログラムを稼働させて各URLのリンクをたどりながら入手可能なURLのすべてを収集している。 それらをデータベース化し高速の全文検索システムを作って一般に無料公開している。
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