原生生物と日本産アリ類の広域画像データベース

3 素材情報データベースとしての原生生物情報サーバ

3-1 収集する素材情報について

 研究者が研究テーマを決めた後,実験や観察を行なう過程ではたくさんの素材データ(画像や測定値)が生産される。しかし,論文の中に組込まれ公開されるのはその中のごく一部にすぎない。

 それら公開されない素材データも,これらをデータベース化し一般に公開すれば,他の研究者や他分野の人々にとっては役立つ可能性がある。その実例がDNAデータベースだが,同じことは他の素材データについてもいえるはずである。「原生生物情報サーバ」はそのような(主に画像を中心とする)素材情報の収集・公開を目的として構築された(図3-1)。

図3-1 収集すべきデータとは
 研究者が研究テーマを決めた後,実験や観察を行なう過程ではたくさんの素材データ(画像や測定値)が生産される。しかし,論文の中に組込まれ公開されるのはその中のごく一部にすぎない。
 それら公開されない素材データをデータベース化し一般に公開すれば,他の研究者や他分野の人々にとっては役立つ可能性がある。DNAデータベースはまさにこれを実現させたものだが,同じことは他の素材データについてもいえるはずである。「原生生物情報サーバ」はそのような素材情報の収集・公開を目的として構築された。

 収集するデータについては,かつて一度も論文等に公表せず,今後とも使用する見込がないものに限定している。また,公開されたデータを第三者が非営利目的で使用するのを無条件に認めることを了解した上で提供してもらっている(営利目的で使用する場合は,事前にデータ提供者に相談するよう指示している)。