前章では,データベース構築の経緯を説明するとともに,そのデータベース化作業の過程で,研究素材のデータベース化こそがもっとも基本的で重要である,という認識に到達したことを述べた。ここでは,あらためて我々が行なってきた広域データベース構築作業のもつ学術的意義について考察してみたい。