小谷村 |
天狗原 〜風吹大池・山ノ神分岐〜風吹大池ルート |
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採集日:2009.07.11 | ウオッちず | で位置確認 |
風吹大池(・山ノ神)方面へ(小谷村),11:48
分岐に戻り,右側の木道へ入る。
道標には「風吹大池」としか書かれていないが,このルートは途中で北(風吹大池)と東(山ノ神,標高1990.1m)へ分岐する。
山ノ神ルートは尾根を徐々に下っていって白馬乗鞍スキー場へ出るようだ。
ただし,「白馬 山ノ神」で検索するとヒットするのは山スキーの写真ばかりで,雪のない季節に撮影された画像が見当たらない。
あまり歩かれないルートのようだ。
天狗原,風吹大池・山ノ神ルート(小谷村),11:49
1,2枚目:パノラマ撮影。前方左からは山を下ってきた雪解け水が滔々と流れていた。
天狗原,風吹大池・山ノ神ルート(小谷村),11:49
1,2枚目:パノラマ撮影。
木道はゆっくりと右にカーブし,北向きから東向きに変わる。
天狗原,風吹大池・山ノ神ルート(小谷村),11:50
途中からこのような複線となる。
やや離れているが,間にも横板が渡してあるので二本の木道を簡単に移動できる。
天狗原,左に大きな池塘?があった(小谷村),11:51
1〜3枚目:東向きに変わってすぐに今度は左へカーブ。北東向きとなる。
そのカーブの内側に大きな池塘らしき水たまりがあった。
この辺の標高は約2200m。
天狗原,(小谷村),11:52
木道脇で採集(天狗原-5)。
観察された生物:
クリプトモナス(Cryptomonas),
トラケロモナス(Trachelomonas volvocina),
小型鞭毛虫数種,
ディセマトストマ(Disematostoma minor),
クリスチゲラ(Cristigera phoenix),
共生藻を持つプラチオフリア(Platyophrya similis),
未同定の繊毛虫,
小型繊毛虫数種,
ホシガタモ(
Staurastrum simonyi),
イボマタモ(
Euastrum cuneatum),
フタボシモ(Cylindrocystis),
メソテニウム(Mesotaenium sp.),
クロオコッカス(Chroococcus turgidus),
シネココッカス(Synechococcus),
イタチムシ,
センチュウ,
ワムシ,
天狗原,ここは「小谷高原」?(小谷村),11:53
ここからは左右にくねりながら全体として北東へ向う。
脇の道標には「小谷高原→南小谷」とある。
この表現だと風吹大池というよりは山ノ神方面へのルートを示しているように思えるが。。。
天狗原,風吹大池・山ノ神ルート(小谷村),11:53
潅木地帯と小湿原が交互に現れる。
天狗原,右に小さな池塘が(小谷村),11:55
1枚目:右に小さな池塘があった。
2枚目:ここでも採集(天狗原-6)。
観察された生物:
小型鞭毛虫数種,
トリネマ(Trinema sp.),
小型繊毛虫数種,
珪藻少々,
イカダモ(Scenedesmus circumfusus),
オーキスチス(Oocystis),
Microthamnion,
ホシガタモ(
Staurastrum simonyi),
クロオコッカス(
Chroococcus pallidus,
C. turgidus),
ミジンコ,
ワムシ,
天狗原(小谷村),11:55-11:56
近くではヒメイチゲ(Anemone debilis)?が群生していた。
天狗原,風吹大池・山ノ神ルート(小谷村),11:57
やや見晴らしのよい場所に出た。
前方に傾いた標柱が見えるが,あそこが「風吹大池・山ノ神分岐」らしい。
天狗原,沢を越える(標高2190m,小谷村),11:58
1,2枚目:パノラマ撮影。その手前で沢を越える。
天狗原,風吹大池・山ノ神分岐(標高2185m?,小谷村),11:58-11:59
1,2枚目:分岐の手前からパノラマ撮影。
分岐点に立つ標柱が倒れている。
後日,あるガイドブック(日野,信州花の湿原を歩く,信濃毎日新聞社,p.147,2001)に
ここと同じ写真が掲載されているのを発見した。
その画像ではこれらの標柱は垂直にしっかりと立っている。
写真が撮影されたのがいつかは不明だが,本の出版年が2001年(初版)なので,ここ数年ないし,十年前後の間に倒れたようだ。
木道もその写真に写っているものと比べるとだいぶ痛んでいる。
天狗原,分岐近くの池塘だが・・・壊れていた?(小谷村),11:59
標柱の向い側に池塘(らしき水たまり)があったが,手前に向って土手が崩れていた。
何故こうなったかはわからないが,水が流れている可能性があるので,ここでは採集せず。
天狗原,風吹大池・山ノ神分岐の標柱(小谷村),12:00
「←風吹大池 小谷村」と彫られている。その下には「千国揚尾根,風吹大池,?0分」と書かれた板が取り付けてある。
裏にも標柱があるが,何と書かれているかは不明。
天狗原,風吹大池ルート(小谷村),12:01-12:02
まずは右側の池塘で採集(天狗原-7)。
観察された生物:
アステロコッカス(Asterococcus sp.),
ミクロスポラ(Microspora),
ミカヅキモ(
C. idiosporum?,
C. pronum),
ホシガタモ(
Staurastrum gracile,
Staurastrum hystrix),
イボマタモ(
Euastrum cuneatum),
フタボシモ(Cylindrocystis),
カワモズク(Batrachospermum),
クロオコッカス(Chroococcus),
クマムシ,
天狗原,風吹大池ルート(小谷村),12:02
ふたたび右側の池塘で採集(天狗原-8)。
観察された生物:
クリプトモナス(Cryptomonas),
トラケロモナス(Trachelomonas volvocina),
小型鞭毛虫数種,
ディフルギア(Difflugia),
ウロトリカ(Urotricha),
ディセマトストマ(Disematostoma minor),
小型繊毛虫数種,
珪藻少々,
クレブソルミディウム(Klebsormidium),
ハタヒモ(Netrium digitus),
メソテニウム(Mesotaenium macrococcum),
天狗原,風吹大池ルート(小谷村),12:03-12:04
1,2枚目:棚田のようになった池塘で採集(天狗原-9)。
3枚目:近くの木道上にあった案内板?
観察された生物:
ディフルギア(
Difflugia elegans,
D. oblonga,
D. pyriformis,
Difflugia sp.),
アミカムリ(Nebela sp.),
クリスチゲラ(Cristigera phoenix),
球形で表面に瘤状の突起が多数ある緑藻 初観察,
ミクロスポラ(Microspora),
カメガシラモ(Tetmemorus laevis),
ハタヒモ(Netrium digitus),
タテブエモ(Penium polymorphum),
クロオコッカス(
Chroococcus pallidus,
C. turgidus),
シネココッカス(Synechococcus),
メリスモペディア(Merismopedia),
ユレモ(Oscillatoria),
Hapalosiphon,
ミジンコ,
ケンミジンコ,
天狗原,風吹大池ルート(小谷村),12:06
今度は左側の小さな池塘で採集(天狗原-10)。
観察された生物:
トラケロモナス(Trachelomonas volvocina),
カリキモナス(Calycimonas physaloides),
珪藻少々,
アステロコッカス(Asterococcus sp.),
サヤミドロ(Oedogonium),
ミクロスポラ(Microspora),
クレブソルミディウム(Klebsormidium),
ツヅミモ(
C. globosum,
C. oblongum),
イボマタモ(
Euastrum cuneatum,
Euastrum humerosum),
ハタヒモ(Netrium digitus),
タテブエモ(Penium polymorphum),
フタボシモ(Cylindrocystis),
Bambusina brebissonii多数,
クロオコッカス(Chroococcus turgidus),
ワムシ,
センチュウ,
天狗原,風吹大池ルート(小谷村),12:07
前方に段差があり,その先で木道がいったん途切れていた。
天狗原,風吹大池ルート(小谷村),12:07
しかし,段差に近付くと,その先にも木道が続いているのが見えた。
ので,このまま前進。
天狗原,風吹大池ルート(小谷村),12:08-12:10
1,2枚目:しばらく歩いたが,木道周辺には池塘らしき場所は見当たらなかった。
3枚目:やがて傾斜がやや強めになり始めたところで木道が途切れた。
4枚目:その先は,潅木と笹薮で見通せなかった。
どうやらこの辺が天狗原の末端部らしい。
ここで引き返すことにした。
Part III: | 〜山ノ神ルートの途中迄〜南口 2009.07.11, 12:12 - 12:48 |