上山市 |
いろは沼北東の湿原
Part IV: 湿原北西端〜東端 |
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採集日:2013.06.16 | ウオッちず | で位置確認 |
少し進むとまた湿原が広がっていた(山形市),13:48
あそこがこの湿原の西端のようだ。前方には池塘(2枚目)もある。
いろは沼北東にある湿原,西端の様子(山形市),13:49
1,2枚目:パノラマ撮影。
ここには池塘が2つあった。
1枚目:奥に小さなものが1つ。
2枚目:手前に若干大きい池塘が1つ,ある。
手前にある若干大きい池塘-03の全体像を撮影(山形市),13:49
いろは沼北東にある湿原,池塘-03(山形市),13:49-13:50
1,2枚目:ここはあちこちにオタマジャクシの塊があった。
3枚目:ここで
採集(いろは沼北東の湿原,池塘-03)。
観察された生物:
渦鞭毛虫の一種,
トラケロモナス(Trachelomonas lacustris),
アミカムリ(Nebela collaris),
プロロドン(Prorodon sp.),
シュードコニレンバス(Pseudocohnilembus),
共生藻を持つプラチオフリア(Platyophrya similis),
珪藻各種,
アステロコッカス(Asterococcus superbus),
サヤミドロ(Oedogonium),
カメガシラモ(Tetmemorus laevis),
ミカヅキモ(
Closterium rostratum),
ツヅミモ(
Cosmarium contractum,
C. quadrifarium),
ホシガタモ(
Staurastrum brachiatum,
S. iotanum),
トゲツヅミモ(Xanthidium armatum),
Sphaerozosma excavatum,
クロオコッカス(Chroococcus pallidus),
Achromatium oxaliferum,
イタチムシ,
センチュウ,
いろは沼北東にある湿原,池塘-03(山形市),13:50
1,3枚目:水面が反射してピントが合わない。
2枚目:これだけピントが合った。
今度は南側にある小さな池塘-04へ(山形市),13:51-13:52
1枚目:やや離れた位置から全体像を撮影。
2,3枚目:接近して撮影。ここにもたくさんのオタマジャクシがいた。
4枚目:ここで
採集(いろは沼北東の湿原,池塘-04)。
観察された生物:
トラケロモナス(Trachelomonas lacustris),
渦鞭毛虫の一種,
ポンフォリクソフリス(Pompholyxophrys sp.),
ナベカムリ(Arcella sp.),
ディフルギア(
Difflugia sp.),
トリネマ(Trinema sp.),
共生藻を持つラッパムシ(Stentor fuliginosus),
プロロドン(Prorodon sp.),
共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium),
未同定の繊毛虫,
シヌラ(Synura),
珪藻各種,
アステロコッカス(Asterococcus superbus),
グロエオキスティス(Gloeocystis gigas),
ミクロスポラ(Microspora),
サヤミドロ(Oedogonium),
ミカヅキモ(
Closterium intermedium,
C. rostratum,
Closterium sp.),
ツヅミモ(
Cosmarium contractum,
C. quadrifarium),
ホシガタモ(
S. forficulatum?),
イボマタモ(
Euastrum ansatum,
E. bidentatum,
E. binale var. sectum,
E. humerosum),
ハタヒモ(Netrium digitus),
ネジモ(Spirotaenia condensata),
Sphaerozosma excavatum,
ケンミジンコ,
イタチムシ,
センチュウ,
いろは沼北東にある湿原,今度は東へ向って進む(山形市),13:54
1〜3枚目:潅木地帯の手前から東側をパノラマ撮影。
1枚目:地蔵岳が見える。
この先にも小さな湿原があるのだが・・・(山形市),13:55, 13:55, 13:56, 13:57
1枚目:潅木地帯を過ぎたところで,東北東方向を指差してみた。
航空写真によると,ここから70mほど離れた位置に小さな湿原がある。
できればそこも訪れてみたいが,目の前の薮を見るかぎりとても近付けそうにない。
さきほど遊歩道からこの湿原に入るまでの4〜5mの薮を通るのに2分近くかかった。
70mだとその12倍以上になるので,うまくいったとしても片道24分以上,往復だと1時間近くかかってしまう。
そうなっては復路のバス&新幹線に間に合わなくなるのは確実だ(実際,この後ギリギリのタイミングで
蔵王温泉バスターミナルに戻った,後述)。
2枚目:1枚目と同じ位置で後ろを振り返ると,さきほど採集した池塘-02がある。
3,4枚目:iPad mini で現在地を確認。
いろは沼北東にある湿原(山形市),13:58-13:59
1枚目:今度は東(正確には東南東)へ向って進んでみた。
すると,ほどなくまた池塘(池塘-05)が現れた。
2枚目:iPad mini で現在地を確認。
いろは沼北東にある湿原(山形市),13:59
1〜3枚目:池塘-05を北側からパノラマ撮影。
1枚目:横長の池塘の先にも小さな池塘があった。一応,区別するためにこれは池塘-06とする。
2,3枚目:池塘-05。
3枚目:池塘-05の西側は明るい赤茶色をしている。
ピペットで触るとやや硬い粘土質のようだ。
ここ(池塘-05)は東側(2枚目)には泥炭質が堆積しているが,西側(3枚目)には下にある粘土層が露出していることがわかる。
これまで見て来たように,この「いろは沼北東にある湿原」は東西に120m余りと細長く,
標高差は10mほど傾斜しているにもかかわらず,あちこちに池塘があり,どれにも水がある(注)。
一方,現在の「いろは沼」にある池塘のほとんどは干上がっている。
この違いは,この粘土質の地盤にあるのかも知れない。
また,この赤茶色の水底を見て,4年前に見た
枯木沼湿原
の水底を思い出した。
枯木沼も水底はここと同じような赤茶色をしていた。
泥炭層はあまりないのだが,枯木沼にはたくさんの原生生物がいるのがわかっている。
現在までに424種が観察されているが,枯木沼は私が調べた中ではもっとも原生生物の種数が多い(=多様な)場所だ。
注:水があるとはいえ,やはり満水のラインからは10 cm程度水位が下がっているように見える。
ここは池塘の水深が深いので水位が下がっても水が残っているのだろう。
枯木沼湿原にて,2009年05月の様子(2009.05.01,12:19-12:20撮影)。
いろは沼北東にある湿原(山形市),14:00
1枚目:ここで
採集(いろは沼北東の湿原,池塘-05)。
2枚目:右を見るとなにやら卵塊があった。
観察された生物:
マルウズオビムシ(Peridinium),
トラケロモナス(Trachelomonas allia),
ディフルギア(
Difflugia bacillifera),
共生藻を持つラッパムシ(Stentor fuliginosus),
ハルテリア(Halteria),
ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria),
未同定の繊毛虫,
珪藻各種,
ブルボケーテ(Bulbochaete),
ミクロスポラ(Microspora),
サヤミドロ(Oedogonium),
アルスロデスムス(オクトカンチウム,
Arthrodesmus octocornis),
ミカヅキモ(
Closterium pronum,
C. rostratum),
ホシガタモ(
Staurastrum vestitum),
クロオコッカス(Chroococcus pallidus),
Hapalosiphon,
Achromatium oxaliferum,
イタチムシ,
湿原の東端まで来た(山形市),14:01
ここにも池塘(池塘-07とする)があった。
いろは沼北東にある湿原,池塘-07(山形市),14:02
1枚目:南側から全体像を撮影。
2,3枚目:ここにもたくさんのオタマジャクシがいた。
ものすごい数だが,皆元気そうだ。しかもかなり大きく育っている。
このまま全部が変態してカエルになるのだろうか?
いろは沼北東にある湿原(山形市),14:03
オタマジャクシのいない場所を探して
採集(いろは沼北東の湿原,池塘-06)。
観察された生物:
渦鞭毛虫の一種,
トラケロモナス(
Trachelomonas lacustris,
T. volvocina),
ウチワヒゲムシ(Phacus sp.),
トゲフセツボカムリ(
Centropyxis),
ディフルギア(
Difflugia claviformis,
D. oblonga),
Lesquereusia,
ツリガネムシ(Vorticella elongata),
Chlorobotrys,
珪藻各種,
ビトレオクラミス(Vitreochlamys),
アステロコッカス(Asterococcus superbus),
ミクロスポラ(Microspora),
サヤミドロ2種(Oedogonium),
ミカヅキモ(
Closterium rostratum),
ホシガタモ(
Staurastrum vestitum),
トゲツヅミモ(Xanthidium armatum),
Achromatium oxaliferum,
イタチムシ,
ここが東端だ(山形市),14:04
1枚目:池塘の先は潅木地帯が広がっている。これ以上先には進めそうにない。
2枚目:iPad mini で現在地を確認。たしかに東端にいるようだ。
いろは沼北東にある湿原,東端からの眺め(山形市),14:05
1〜3枚目:上と同じ位置で後ろを振り返り,湿原の全体をパノラマ撮影。
いろは沼北東にある湿原,東端からの眺め(山形市),14:05
前方を望遠撮影。蔵王温泉の西の裾野が見える。
いろは沼北東にある湿原(山形市),14:05-14:06
湿原を出る途中,足下には
モウセンゴケ(Drosera rotundifolia,モウセンゴケ科 モウセンゴケ属)が。
モウセンゴケはさほど多くない。
入ってきた場所から湿原を出る(山形市),14:07
1枚目:たしかこの辺から湿原に入ってきたはず。
2枚目:湿原に入った際に撮影した画像(本日,13:37撮影)と比べてみる。同じ場所だ。間違いない。
遊歩道に戻り,湿原を離れる(山形市),14:09
1枚目:遊歩道に戻ると,すぐ先で左へ折れる。
3枚目:湿原から出て来た場所。
目 次 へ 2013.06.16, 13:16 - 14:09 |