福島県北塩原村
吾妻連峰の湿原群
Part II: 藤十郎西側の小湿原群
ここで採集されたサンプルの観察結果を Google で検索 お知らせ

採集日:2007.07.01 ウオッちず で位置確認

弥兵衛平・弥兵衛平湿原へ,標高1860mの小山の南側を東へ(西吾妻一切経縦走線,北塩原村),10:17
前方に見えるのが標高1860mの小山?(名称不明,注)。 これからこの小山の右(南)側を東へ向って進む。 ここから先は,木道と岩だらけの山道が交互に続く。

注:この小山の先にも2つほど小さな隆起がある。 おそらくこれらの小山が連なった一帯を藤十郎と呼ぶのだろう。

弥兵衛平・弥兵衛平湿原へ,標高1860mの小山の南側を東へ(西吾妻一切経縦走線,北塩原村),10:18
コバイケイソウVerantrum stamineum

弥兵衛平・弥兵衛平湿原へ,標高1860mの小山の南側を東へ(西吾妻一切経縦走線,北塩原村),10:18-10:21
このように所々に木道が敷設されている。

弥兵衛平・弥兵衛平湿原へ,標高1860mの小山の南側を東へ(西吾妻一切経縦走線,北塩原村),10:21
1〜3枚目:やや見晴しのよい所でパノラマ撮影。 1枚目:前方に見えるのが東大巓(標高 1927.9m)で(注), 2枚目:その南に見えるのが継森(標高 1910.2m)??

注:東大巓の右隣,遠方にやや赤茶けた山が見えるが,おそらくあれが一切経山(のはず)。 その隣,やや手前にあるのが前大巓(?)。 そして,その前大巓の右(南)隣の窪地に昨年訪れた鎌沼がある(はず)。

弥兵衛平・弥兵衛平湿原へ,標高1860mの小山の南側を東へ(西吾妻一切経縦走線,北塩原村),10:22
所々のぬかるみには木道が。

弥兵衛平・弥兵衛平湿原へ,標高1860mの小山の南側を東へ(西吾妻一切経縦走線,北塩原村),10:24
さきほどのはまだほとんど蕾みの状態だったが,この コバイケイソウVerantrum stamineum)はほぼ満開。

弥兵衛平・弥兵衛平湿原へ,標高1860mの小山の南側を東へ(西吾妻一切経縦走線,北塩原村),10:25-10:26
標高1860mの小山の南側にはこのように小湿原&池塘が点在する。 ここは木道から離れ過ぎていて採集不可。 それにしても木道周辺はひどく荒れている。 おそらく木道が敷設される前から歩かれて荒廃してしまったのだろうが,,。

弥兵衛平・弥兵衛平湿原へ(西吾妻一切経縦走線を東へ,北塩原村),10:27
標高1860mの小山の少し手前(西)で遊歩道は大きくS字状にカーブする。 そこでパノラマ撮影。前方に標高1860mの小山が見える。

弥兵衛平・弥兵衛平湿原へ(西吾妻一切経縦走線を東へ,北塩原村),10:28
しばらく行くとまた別の小湿原&池塘が現れた。 遠くに見えるのが東大巓?

弥兵衛平・弥兵衛平湿原へ(西吾妻一切経縦走線を東へ,北塩原村),10:29-10:31
1,2枚目:ここは木道脇に池塘があったので, 3枚目:ここで 採集(藤十郎西側の湿原-1)。 4枚目:池塘を綺麗に撮ろうとしたが,逆光のため失敗。
観察された生物: ナベカムリ(Arcella sp.), トゲフセツボカムリ(Centropyxis), ディフルギア( D. oblonga), アミカムリ(Nebela collaris), ラッパムシ(Stentor pyriformis, 共生藻あり)多数, レンバディオン(Lembadion lucens), チラキディウム(Thylakidium, 共生藻あり), ペロニエラ(Peroniella sp., P. hyalothecaeと異なる種類,初観察), Dictyosphaerium, ゲミネルラ(Geminella pulchra?), ミカヅキモ( C. abruptum), イボマタモ( Euastrum cuneatumE. sinuosum or E. didelta ?), ハタヒモ(Netrium digitus,通常のタイプと菱形に近い変種?), カメガシラモ(Tetmemorus laevis), タテブエモ(Penium polymorphumPenium sp., football形, 常に2細胞が連結), ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens var. tatrica), カワモズク(Batrachospermum)の断片?, クロオコッカス(Chroococcus turgidus), メリスモペディア2種以上(Merismopedia), ユレモ(Oscillatoria), Hapalosiphon

弥兵衛平・弥兵衛平湿原へ(西吾妻一切経縦走線を東へ,北塩原村),10:31
標高1860mの小山の南東付近。すでに小山は後方にある。

ヤケノママ方面への分岐(西吾妻一切経縦走線を東へ,北塩原村),10:31-10:32
やや古くなった道標(標柱?)が現れた。 1枚目:「磐梯朝日国立公園」,画面右にヤケノママ方面への道がある(注)。 2枚目:「←至 人形石 1.8 KM,→至 東大巓・明月荘・大平」

注:諸々の情報によると,このヤケノママ方面(南)へのルートは迷いやすく危険らしい。 地図によると深い谷沿いの道なので,こんな所で迷ったらたしかに大変。

弥兵衛平・弥兵衛平湿原へ(西吾妻一切経縦走線を東へ,北塩原村),10:32-10:33
1枚目:まもなく籐十郎だが,再び,小湿原&池塘が現れた。ここも地図にはない。 2,3枚目:カップ付き指示棒がギリギリでとどいたので 採集(藤十郎西側の湿原-2)
観察された生物: トラケロモナス(Trachelomonas volvocina)多数, ラッパムシ(Stentor pyriformis, 共生藻あり)多数, 珪藻各種, ヒザオリ(Mougeotia), カメガシラモ(Tetmemorus laevis), イボマタモ( Euastrum cuneatum), ハタヒモ(Netrium digitus,通常のタイプ), クロオコッカス(Chroococcus turgidus)多数, ワムシ,

弥兵衛平・弥兵衛平湿原へ(西吾妻一切経縦走線を東へ,北塩原村),10:34
周囲にはモウセンゴケDrosera rotundifolia)が。

弥兵衛平・弥兵衛平湿原へ(西吾妻一切経縦走線を東へ,北塩原村),10:34
小湿原を過ぎるといったん潅木地帯の中へ入る。

弥兵衛平・弥兵衛平湿原へ(西吾妻一切経縦走線を東へ,北塩原村),10:35-10:36
1枚目:潅木地帯を抜けるとすぐにまた小湿原&池塘が現れる。 2枚目:ただし,ここの池塘は池塘らしくない。水底に枯れ草や水垢などがほとんど見られない。 原因不明。 3枚目:原生生物はあまり期待できないなと思いつつ,とりあえず 採集(藤十郎西側の湿原-3)。 翌日の観察結果は予想通り。
観察された生物: 小型珪藻各種, クレブソルミディウム(Klebsormidium), ミクロスポラ(Microspora), ワムシ,

弥兵衛平・弥兵衛平湿原へ(西吾妻一切経縦走線を東へ,北塩原村),10:38
1枚目:やや乾燥した場所に出た。道端にかなり古い標柱があった。 2枚目:「平成六年度 磐梯朝日国立公園(西吾妻地区),西吾妻一切経縦走線,歩道整備工事」 3枚目:石で出来た標柱も。何か掘られているが判然としない。 「主」または「王」の後にあるのは「図」?その下は「相」?いずれだとしても意味不明。

Part III: 藤十郎東側の小湿原群 2007.07.01, 10:39 - 11:04

HOME | 研究資料館 | 採集の記録 | 採集地ごとの生息情報 | 山形県の他の地域