山辺町/山形県 県民の森
はんのき夫婦沼
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採集日:2009.11.02 ウオッちず で位置確認

はんのき夫婦沼に到着(山形市),12:54
1〜3枚目:道路沿いに細長い沼が現れた。ここが「はんのき夫婦沼」。 1枚目:途中に沼の東側にある「はんのき広場」へ向う道がある。 これで沼が東西(ないし南北)に分かれているので「夫婦沼」としたようだ。

はんのき夫婦沼とはんのき広場(山形市),12:55
1〜3枚目:その道路の前から左前右をパノラマ撮影。 1,2枚目:北側の沼の東岸が芝生広場になっている。おそらくあそこが「はんのき広場」だろう。 道路の右には駐車場がある。 3枚目:こちらが南側の沼。後でわかるが,こちらは沼岸がやや急な斜面になっていて,いかにも溜池といった雰囲気の場所。
なお,道路は山形市だが,沼は山辺町の区域にある。

はんのき夫婦沼,沼岸を北西へ(山辺町),12:56
1,2枚目:まずは北側の沼の西岸沿いを歩いてみることにした。 前方を見ると北西端付近になにやら湿地らしい場所が見えた。 白い点々はおそらくミズバショウ?

はんのき夫婦沼,沼岸を北西へ(山辺町),12:56
1,2枚目:北西端にある湿地が近付くと,岸辺は湿地になっていて, 点々とミズバショウの姿があった。

はんのき夫婦沼,沼岸を北西へ(山辺町),12:56-12:57
1枚目:沼岸で咲くミズバショウLysichitum camtschatcense)。 2枚目:まずはその側で採集(はんのき夫婦沼-1)。 水底には赤茶色の水垢が溜っている。水流もなく淀んだ状態が長く続いているようなので, ここは期待できそうだ。結果は予想したとおり,(おそらく)人造の沼としては結構な数(種数)の原生生物がいた。
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas), キロモナス(Chilomonas paramecium), デンドロモナス(Dendromonas), トラケロモナス2種以上(Trachelomonas), 小型鞭毛虫数種, アクチノフリス(Actinophrys sol), 小型太陽虫, サッカメーバ(Saccamoeba), コクリオポディウム(Cochliopodium), ナベカムリ( Arcella vulgarisArcella sp.), ヘレオペラ(Heleopera petricola?), ラッパムシ(Stentor), リトノタス(Litonotus), トラケリウス(Trachelius), スパチジウム(Spathidium spathula), コレプス(Coleps hirtus), ステイニア(Steiniasphagnicola), キロドネラ(Chilodonella), キルトロフォシス(Cyrtolophosis), キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum), 棘毛類繊毛虫, 小型繊毛虫数種, アンソフィシス(Anthophysis), ヒカリモ(Chromulina), シヌラ(Synura), マルロモナス(Mallomonas), バキュオラリア(Vacuolaria virescens), トリボネマ(Tribonema), 珪藻少々, パンドリナ(Pandorina), イカダモ( S. acuminatus), ジクチオスフェリウム(Dictyosphaerium elegans), ヒザオリ(Mougeotia), アオミドロ(Spirogyra), ミカヅキモ(C. idiosporum), ホシガタモ( Staurastrum lunatum), クロオコッカス(Chroococcus), ケンミジンコ,

はんのき夫婦沼,沼岸を北西へ(山辺町),12:58
1〜3枚目:さらに湿地に近付いたところでパノラマ撮影。 1枚目:沼の先端には木道があるようだ。 その前後には ミズバショウLysichitum camtschatcense)が群生している。

はんのき夫婦沼,沼岸を北西へ(山辺町),12:58
岸辺近くに比較的小型の ミズバショウLysichitum camtschatcense)が咲いていた。 これは栄養の違い?

はんのき夫婦沼,沼の北西端は湿地になっていた(山辺町),12:59
木道のある場所まで来ると,水面はなくなった。 周囲は ミズバショウLysichitum camtschatcense)だらけ。 花はほとんど終りかけで葉が大きく成長しつつあった。

はんのき夫婦沼,沼の北西端(山辺町),13:00
近くで咲くミズバショウLysichitum camtschatcense)を撮影。

はんのき夫婦沼,沼の北西端から南東を撮影(山辺町),13:01
木道周辺には水がないので,ここから元へ戻って南側の沼も一応確認してみることにした。

はんのき夫婦沼(山辺町),13:02
1枚目:その前に,少し戻って沼岸で再度 採集(はんのき夫婦沼-2)。 2枚目:近くに咲く ミズバショウLysichitum camtschatcense)。
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas), ペラネマ(Peranema), トラケロモナス(Trachelomonas), アカントキスチス(Acanthocystis sp.), 小型太陽虫, サッカメーバ(Saccamoeba), 小型アメーバ, コクリオポディウム(Cochliopodium), ナベカムリ(Arcella catinus), アンフィレプタス(Amphileptus), リトノタス(Litonotus), コレプス(Coleps hirtus), スチロニキア(Stylonychia), ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria), キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum), ツリガネムシ(Vorticella), サヤツナギ(Dinobryon sertularia), マルロモナス(Mallomonas), オフィオキチウム(Ophiocytium bicuspidatum or O. capitatum?), セレナストルム(Selenastrum), ヒザオリ2種(Mougeotia), ミカヅキモ( Closterium baillyanumC. dianae), ネジモ(Spirotaenia obscura) -> Tortitaenia obscura, ケンミジンコ, ソコミジンコ, イタチムシ,

はんのき夫婦沼,の南東端へ戻る(山辺町/山形市),13:04
車道(山形市)へ上がって南側の沼へ。 前方の旗が立っているところを左折。

はんのき夫婦沼の南東にある溜池へ(山辺町),13:05
左折した後の様子。左へ行くと前述の「はんのき広場」がある。 ここで右を見ると,,,。

はんのき夫婦沼の南東にある溜池,採集不可(山辺町),13:05
1〜3枚目:このような沼がある。 いかにも人造の沼といった雰囲気。岸辺は急な斜面になっていて,道路側には沼岸へ降りられそうな場所はない。 いずれにせよ原生生物はほとんど期待できないので,ここはパス。

沼を離れて荒沼林道を西へ(山形市),13:06
沼を左に見ながら最初は西へ進む。

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