仙北市(旧田沢湖町)
田代平
Part III: 北西端〜西側の階段
ここで採集されたサンプルの観察結果を Google で検索 お知らせ

採集日:2009.06.28 ウオッちず で位置確認

田代平を南南東へ(仙北市田沢湖田沢),10:40
元来た道を辿り南へ歩く。左前方に見えるのが乳頭山?

田代平を南南東へ(仙北市田沢湖田沢),10:42
さきほどの一番大きな池塘まで戻った。 さてどうするか?

田代平を南南東へ(仙北市田沢湖田沢),10:42-10:43
1〜3枚目:池塘を再度,パノラマ撮影。 結局,この周辺では池塘はここしかない。まだ1ポイントでしか採集できていないので, やむなくここで,裸地化した場所に足を降ろして採集することにした。
3枚目:ここからだと,この池塘脇から前方にあるワタスゲ地帯に向ってかつての踏跡が続いているのがわかる。

田代平を南南東へ(仙北市田沢湖田沢),10:43
カップ付き指示棒を使って採集(田代平で一番大きな池塘?)。 クロレラを共生させたラッパムシ (Stentor pyriformis) が大量にいた。
このラッパムシはこれまでに何度か培養にチャレンジしているがことごとく失敗している。 他の(共生藻を持たない)ラッパムシ同様,クロロゴニウム等を餌にして増やそうとしたが,多少は分裂するものの途中で皆死んでしまう。 もしかすると,すでに完全に植物化しているのではないかと,現在は光だけで培養を試みている。
観察された生物: ミドリムシ(Euglena mutabilis), ナベカムリ(Arcella sp.), ディフルギア( Difflugia), トリネマ(Trinema sp.), ディアフォロドン(Diaphoropodon), 共生藻を持つラッパムシ(Stentor pyriformis), 小型繊毛虫数種, サヤツナギ(Dinobryon sertularia), Chlorobotrys, 珪藻各種, クラミドモナス(Chlamydomonas sp.), イカダモ(Scenedesmus), アステロコッカス(Asterococcus sp.), オーキスチス(Oocystis), ボツリオコッカス( Botryococcus braunii), サヤミドロ(Oedogonium), ブルボケーテ(Bulbochaete), グロエオチロプシス(Gloeotilopsis), カメガシラモ(Tetmemorus laevis), ウネリマクラ(Docidium undulatum), ミカヅキモ(Closterium abruptum), ツヅミモ( Cosmarium oblongum ?, C. quadrifarium), Cosmarium sp.), ホシガタモ( Staurastrum hystrix), イボマタモ( Euastrum ampullaceumE. cuneatumE. humerosumE. sinuosum), ハタヒモ( Netrium digitus), Netrium sp.,小さい), タテブエモ(Penium polymorphum), フタボシモ(Cylindrocystis), クロオコッカス( Chroococcus pallidusC. turgidus), シネココッカス(Synechococcus), Rhabdoderma lineare, メリスモペディア(Merismopedia), ワムシ, センチュウ, クマムシ, イタチムシ,

田代平を南南東へ(仙北市田沢湖田沢),10:45
1〜4枚目:池塘を過ぎた後,北〜東〜南にカメラを振りつつ,かつての踏跡を撮影。

田代平を南南東へ(仙北市田沢湖田沢),10:45
元来た道を辿って田代平分岐へ戻る。 1〜3枚目:大きな池塘を過ぎた後で,進行方向(南南東)をパノラマ撮影。 1枚目:これがおそらく乳頭山(烏帽子岳,標高1478m)。 ここ(標高約1230m)からはあと250mほど・・・。 3枚目:左が笊森山(標高1541.0m)で,右が湯森山(標高1471.7m) ではなくあれが秋田駒ヶ岳? 笊森山&湯森山は一昨年(2007.8.6)歩いた山だ。なつかしい。

湯森山(標高1471.7m)ではなく秋田駒ヶ岳?を望遠撮影(仙北市田沢湖田沢),10:46
かすんで見えない。

田代平を南南東へ(仙北市田沢湖田沢),10:47
1,2枚目:ふたたびワタスゲ地帯を通る。前方,木道の両脇に池塘があるが, 2枚目:この画面でわかるように,かつての踏跡が木道と交差した後,前方の登山道へ向って伸びている。

田代平を南南東へ(仙北市田沢湖田沢),10:47
ワタスゲEriophorum vaginatum)地帯を通る。
1,2枚目:池塘の手前で再度パノラマ撮影。 こうして見ると,ここは池塘を分断する形で木道が敷設されているのがわかる。 直置き方式の木道が敷設できたということは,もとから水深の浅い池塘だったのだろうが・・・。

田代平を南南東へ,ワタスゲロード?(仙北市田沢湖田沢),10:47
ワタスゲEriophorum vaginatum)。

田代平を南南東へ(仙北市田沢湖田沢 or 雫石町,注),10:49-10:50
いったん湿原を出て階段を30〜40mほど上がる。足が重い。
後日気づいたが,国土地理院の地図ではこの階段がある傾斜のある場所に湿地の印(というか青い横線)が描かれているが, さきほど訪れた大きな池塘のある平坦な場所は湿地として描かれていない。 たしかにこの傾斜のある場所にも小湿原が点在しているが,何故,一番広い場所に湿地の印がないのか,やや不思議。 もっとも,地図にない湿原があったり,あるはずの場所になかったりすることは希ではないが・・・。

注:既述したように,この階段付近は秋田県から出て岩手県雫石町の区域内を通る。

Part IV: 西側の階段〜田代平分岐〜田代平山荘〜南端 2009.06.28, 10:55 - 11:27

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