東成瀬村(栗駒山)
野鳥の森湿原
Part II: 出入口近くの池
ここで採集されたサンプルの観察結果を Google で検索 お知らせ

採集日:2012.07.28 ウオッちず で位置確認

野鳥の森北側の遊歩道を西へ(東成瀬村),12:21
遊歩道は前方でわずかに右へ折れるが,その手前と,少し先に車止めとして置かれたと思われる大きな岩が並んでいる。

遊歩道の南にある池へ(東成瀬村),12:21
最初の岩の左側に踏跡があり,その先が若干の広場になっている。 前回(2011.08.20) は,この広場の先に池があるものと考えて,前方の茂みに分け入った。 しかし,途中で潅木に阻まれ先へ進むのを断念した。
今回は事前にこの辺が池にもっとも近い場所であることを確認してあるので, 頑張って前回より少しだけ先へ進んでみることにした。

遊歩道の南にある池,ではなかった(東成瀬村),12:23
ということで前回よりわずかに先へ進むと,茂みの先が開けてきた。 しかし,その先に見えたのは,さきほど私がいた国道342号近くの広場(駐車場?)だった。 方向が違っていたことに気づき,遊歩道へ引き返すことにした。

野鳥の森北側の遊歩道を西へ(東成瀬村),12:24
前方に見えるのは2箇所目の車止め用の岩。 その手前で遊歩道は右へ折れている。 2枚目:GPSで現在地を確認。これ以上先へ進むと池から離れて行ってしまうはずだ。

南にある池へ向う踏跡がないか左側に注意しつつ先へ進む,と・・・(東成瀬村),12:24

池へ向う踏跡らしき場所を発見(東成瀬村),12:25
それらしい場所があった。 この辺は遊歩道の南側が一段高くなっているが,そこに一ケ所だけ人が何度も通ったと思われる場所があった。 ただし,最近はあまり人が入らないのだろう, 地面には踏跡が続いているものの,両側から潅木の枝がびっしりと生えて行く手を遮っている。

野鳥の森出入口近く,南にある池が見えた(東成瀬村),12:25
潅木をかき分けて,4, 5 mほど進むと前方に水面が見えた。 やっと南にある池へ辿り着くことができた。

野鳥の森出入口近く,遊歩道の南にある池(東成瀬村),12:26
潅木地帯を抜けるとすぐ目の前に池があった。 池の奥には湿原が広がっているのがここからもわかる。 本当はあの湿原にある池塘へ行きたいのだが,,,。
池の周囲は潅木地帯で囲まれて縁を歩くのも大変そうだ。 最初,右側から池の縁を進んでみたが,途中,池に覆い被さるように生えた潅木を乗り越えて先に進もうとしていると, 突然,大きなハチ(おそらくクマバチ?かスズメバチ?)が私の周囲をブンブン飛び回りだした。 どうやら近くにハチの巣があるようだ。 警戒して私を追い払おうとしているのだろう。 慌てて引き返した。

野鳥の森出入口近く,遊歩道の南にある池(東成瀬村),12:27
どうにも湿原へは行けそうにないので,池の縁で採集して引き上げることにした。 池端は遠浅になっておらず,深く落ち込んでいた。水深は30 cm以上ある。 この辺はなんとなく人工的な雰囲気がする。遊歩道を敷設する際,この辺は湿地だったので土盛りをしたのだろう。 その結果としてこのような池ができた可能性が高い。
仕方がないので池端から生えた草の間にピペットを入れガサガサして水垢を吸い込んだ (野鳥の森出入口近くの池)
上段の画像でもわかるが,池底は全体に白い泥で覆われていて,所々に青黒いものがあった。 これは,近くにある 大仁郷湿原(下段)の水底とよく似ている。 大仁郷湿原の原生生物叢はかなり貧弱だが,同じ条件だとするとここも期待できそうにない。
結果は予想通り。原生生物はほとんどいない。 ただし,初めて見る糸状藻類がいた。 葉緑体はヒザオリのように板状だが,短く中央に括れがある。
観察された生物: ディフルギア( Difflugia bacillifera), 小型繊毛虫数種, 珪藻多数, ヒザオリ(Mougeotia), 未同定の糸状藻(板状葉緑体,ヒザオリに似るが短い,p2個), ワムシ,


大仁郷湿原の水底(2011.08.20,13:36撮影)。
入口近くは白い砂。黒いヘドロ状のものがあちこちにある。

大仁郷湿原の水底(2010.08.10,13:28撮影)。
湿原の北側,一面白い泥で覆われている。

野鳥の森出入口近く,遊歩道の南にある池(東成瀬村),12:29
立ち去る前に前方(南側)の湿原を望遠撮影。 あそこなら原生生物も豊富かも知れないのだが,,,。残念。

Part III: 北側の林道を西へ 2012.07.28, 12:32 - 12:45

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