湖畔広場の隅にある売店跡(中津川市),14:11
1〜3枚目:パノラマ撮影。
ここからだと若干,分かりづらいが,草の間に小さな水辺が点在している。
予想通り湿地だった。最近まで建物があったとすれば,原生生物はたいして期待できないが,
後でわかるように,ここは前方の丘陵地?から水がしみ出していた。
よってここは,売店があった頃から,あるいはそれ以前から長期間,湿地状態にあったと推察できる。
とすると,ここは昨年(
2015.10.18
)訪れた
北条湿地
(仮称,那須町)とよく似た環境にあることになる。
北条湿地では
ハッチョウトンボ(Nannophya pygmaea,トンボ科 ハッチョウトンボ属)
がたくさん観察できるらしいのだが,
ここには
シオカラトンボ(Orthetrum albistylum speciosum,トンボ科 シオカラトンボ属)
が結構いた。
4枚目:現在地を確認。
この地図にも建物が描かれている。しかし,現在はそれらしいものは何も残っていない。
後出するように,地面には小石とともに小さなコンクリートの破片らしきものがあった。
建造物があった証拠だ。
湖畔広場の隅にある売店跡(中津川市),14:12, 14:13, 14:14
1枚目:まずは近くにある水たまりで,
2枚目:
採集(湖畔広場,売店跡-01)。
3枚目:導電率は 43μS/cm(31.5℃)。
結構高い。水温が高めなのである程度割引いて考える必要があるが,
さきほどの湿地園(16μS/cm,25.8℃)とはずいぶん違う。
が,,,原生生物は予想より多めだ。種組成もさきほどの湿地-Aとさほど変わらない。
地形からして,売店があった頃よりはるか以前からこのあたりは湿地だった可能性がある。
売店が撤去されたことで,昔からいる原生生物が復活しつつあるのかも知れない。
一応,ここも鉱質土壌湿原のひとつといえるだろう。
観察された生物:
小型鞭毛虫数種,
アクチノスフェリウム(Actinosphaerium),
アカントキスチス(Acanthocystis sp.),
コクリオポディウム(Cochliopodium sp.),
ナベカムリ(Arcella sp.),
Lesquereusia,
バンピレラ(Vampyrella),
ハルテリア(Halteria),
キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum),
小型繊毛虫数種,
珪藻各種,
ツルギミドロ(Draparnaldia),
ヒザオリ2種(Mougeotia),
ミカヅキモ(
Closterium moniliferum,
C. ralfsii,
Closterium sp.),
ネジモ(Spirotaenia condensata),
ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens var. tatrica),
ユレモ(Oscillatoria sp.),
ワムシ,
ソコミジンコ,
ヒドラ,
湖畔広場の隅にある売店跡(中津川市),14:15
奥へ進んでみた。奥の樹林の近くにも水たまりがありそうだ。
湖畔広場の隅にある売店跡(中津川市),14:15-14:16
あった。
湖畔広場の隅にある売店跡(中津川市),14:16
小さな水たまりに,ものすごい数のオタマジャクシがいた。
こんな狭い場所でこれだけの数が成長できるはずはないので,
以前はもっと広い水たまりだったのだろう。
それが次第に干上がってこんな状態になったと思われる。
このまま雨が降らなければ近いうちに干上がてしまうかも知れない。
ただし,この後見るように,後方の斜面からわずかだが水の流れがあるので,すぐには干上がらない,のかも。
湖畔広場の隅にある売店跡(中津川市),14:16
ここがその水の流れがある場所だ。奥の斜面?からわずかだが水が流れ出ている。
湖畔広場の隅にある売店跡(中津川市),14:16, 14:17, 14:18, 14:19
1枚目:石やコンクリート片が露出した水たまりで
2枚目:
採集(湖畔広場,売店跡-02)。
3,4枚目:ここの導電率は 28μS/cm(29.1℃)。
水の流れがある場所の近くなの,さきほどより低めだ。水温も低め。
観察された生物:
小型鞭毛虫数種,
ディフルギア(
Difflugia sp.),
ラッパムシ(Stentor amethystinus)?,
珪藻各種,
ヒザオリ(Mougeotia),
ミカヅキモ(
Closterium baillyanum,
C. intermedium,
C. kuetzingii,
C. ralfsii),
小型ハタヒモ(Netrium sp.),
ユレモ(Oscillatoria sp.),
Achromatium oxaliferum,
ミジンコ,
センチュウ,
湖畔広場の隅にある売店跡(中津川市),14:19, 14:20, 14:22
1枚目:すぐ近く(通路側)の別の水たまりでも,
2枚目:
採集(湖畔広場,売店跡-03)。
3枚目:導電率は 55μS/cm(30.4℃)。
わずかなエリアだが,かなり幅がある。
観察された生物:
マヨレラ(Mayorella),
フセツボカムリ(
Centropyxis),
ディフルギア(
Difflugia elegans),
キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum),
珪藻各種,
ツルギミドロ(Draparnaldia),
ヒザオリモドキ(Mougeotiopsis),
ミカヅキモ(
C. kuetzingii,
C. lunula,
C. ralfsii),
カイミジンコ,
「芝生園」を通って舗装道へ戻る(中津川市),14:24
1枚目:途中に大きな岩が集まっている場所があった。
ここの名前(芝生園?)でも彫られているかと思ったが,
2枚目:車道側から見ても何も文字らしいものは彫られていなかった。
よって,何のためにこのような岩が置かれているか不明。
「五平餅本舗」の隣は営業していた(中津川市),14:25
隣にある「Sky」(レストランスカイ)は,前回は閉まっていたが,今回は入口のドアが開いて営業していた。
中で食事をしている客と店主らしき女性が話をしていた。
私が,中へ入って「ソフトクリームはありませんか?」と尋ねたところ,
ここではやっていないが,この先の恵那山荘なら必ずある,という答えだった。
前回はその恵那山荘でソフトクリームを食べたのだ。
根の上湖 レストラン前,道路沿いの庭に咲くこの花は?(中津川市),14:27
濃い紫色の花が今回も咲いていた。
色が濃い紫色である点を除けば,花の形は
ノコンギク(Aster ageratoides var. ovatus,キク科 シオン属)
や
ヨメナ(Aster yomena,キク科 シオン属)
に似ている。
また,葉の形はノコンギクそっくりだ。
ただし,非常に背が低い。
今回,がんばって調べたところ,どうやら
ミヤコワスレ(野春菊,東菊,Aster savatieri,キク科 シオン属)
というミヤマヨメナの園芸品種のようだ。
ここのものはかなり背丈が低いが,ミヤコワスレには様々な背丈の品種があるらしい。
2015年05月の様子(2015.05.30,13:38撮影)。
根の上湖 レストラン前,道路沿いの庭に咲く花々(中津川市),14:27
スズラン(Convallaria majalis,キジカクシ科 スズラン属)
も咲いていた。
根の上湖東側の車道を南へ(中津川市),14:27-14:28
少し離れた場所でも
ミヤコワスレ(野春菊,東菊,Aster savatieri,キク科 シオン属)
が咲いていた。たくさんある。
「根の上高原,散策歩道,東側入口」前を通過(中津川市),14:29
前回()は,この奥に湿地があるかも,と期待して中へ入ってみたが,結局,奥にあるのは
マレットゴルフ場だけで採集ポイントはどこにも無かった。
よって今回はパス。
2015年05月の様子(2015.05.30,13:40撮影)。
根の上湖東側の車道を南へ(中津川市),14:29-14:30
保古の湖側でもたくさんあった
シロモジ(アカヂシャ,Lindera triloba,クスノキ科 クロモジ属)
Part XV: | 〜恵那山荘〜恵那駅〜多治見駅〜名古屋駅 2016.05.22, 14:32 - 16:51 |