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2014.09.15, Part X

浅草岳西側の湿原

浅草岳へ(魚沼市),11:53
1〜3枚目:木道の先にやや広々した湿原(草原?)が見えて来た。 あそこが浅草岳西側の湿原だ。 浅草岳山頂は狭いが,その先,すなわち東側にも登山道沿いに湿原が広がっているはず。 この時点では,そこまで行ってみるつもりだった,のだが・・・。
4枚目:iPad mini で現在地を確認。

浅草岳西側の湿原(魚沼市),11:54
1,2枚目:途中で木道が2つに分かれていた。 最初はどちらへ進むべきか迷ったが,どちらも同じ方向へ進むようだ。 手前の灌木地帯を避けて両側にルートが設置されていた。 とりあえず,右へ進んでみることにした。 3枚目:iPad mini で現在地を確認。 地図にはルートは1本しか描かれていない。 これが頭にあったので最初はとまどった。

途中に休憩用のスペースがあった(魚沼市),11:55

その先で木道はさらに2本に分かれていた(魚沼市),11:55-11:56
1〜3枚目:パノラマ撮影。 登山ルートは左のようだ。右は?
3枚目:iPad mini で現在地を確認。 当然ながら右は地図に描かれていない。 右に入ってみることにした。

ぬかるんだ丸太階段を上がる(魚沼市),11:58

その先は行き止りだった(魚沼市),11:58
1〜3枚目:パノラマ撮影。 階段の先で木道はさらに二股に分かれていた。 がいずれも行き止りだった。 どうやら南側を展望するために作られた場所のようだ。 しかし,現在は手前に灌木が育って南側が見晴らしにくい(無理してギリギリまで行けば見晴らせたかも知れない,未確認)。

戻る途中で前方をパノラマ撮影(魚沼市),11:59
1〜3枚目:ここからだと浅草岳西側の湿原の全体が見渡せる。
1枚目:画面左側に最初の分岐がある。 私は右(手前)側の木道を通った訳だが,中央の灌木地帯を挟んで,その先で左(奥)の木道と合流している(2枚目)。 合流点にも四角い休憩所がある。 その先が浅草岳に上がっていくルートだ。 あそこ(標高 1555 m)から頂上(標高 1585.5 m)まではわずか 35 mほどだ。

休憩所方向に向って木道を降りる(魚沼市),12:00
1枚目:木道の左に裸地化している場所があった。若干水が残っている。

浅草岳西側の湿原(魚沼市),12:00-12:01
1枚目:池塘とは少し違うようだが,とりあえず,,, 2枚目:表面にわずかにある 泥 を 採集(浅草岳山頂西側の湿原-01)。 原生生物はわずか。
観察された生物: 珪藻各種, ミクロスポラ(Microspora)?, タテブエモ(Penium polymorphum), ユレモ(Oscillatoria sp.), センチュウ,

T字路の右にも池塘のようにも見える水たまりがある(魚沼市),12:05
1,2枚目:T字路の手前でパノラマ撮影。 2枚目:やや縦長の水たまりだ。 しかし,良く見ると,周囲の草がたくさん倒れこんでいるし,水際の様子が一般的な池塘とはやや異なる。 たんなる水たまりの可能性が高い。とすると,原生生物はほとんど期待できない。 また,木道から離れているので,水際に近付くのも容易ではない。 無理をして採集したくなるほどの場所ではないので,ここはパス。
となると,今のところ,池塘らしい池塘がないので,まともな採集ポイントがない。 ここまで来て,何も採集できないのでは,,,とやや焦った。 最初の分岐の左(北)側はまだ見ていないので,とりあえずそこも見てみることにした。

南に見える田子倉湖をパノラマ撮影(魚沼市),12:05
2枚目:ふと木道の南側を見ると,遠くに湖が見えた。 あそこが田子倉湖(の一部)のようだ。

休憩所を経由して北側の木道へ(魚沼市),12:07
1枚目:前方にさきほど上がった木道が見える(その先は行き止まり)。
2枚目:四角い休憩場所を経由し西へ向かって進む。 この木道は,左の潅木地帯の先で隣の木道と合流している。 遠くに見える山が守門岳(標高 1573.3m),のようだ。 3枚目:前方の山は,守門岳の東に位置する烏帽子山(標高 1350.0m)?だろう。

浅草岳西側の湿原(魚沼市),12:08
少し進むと池塘らしい池塘が1つだけあった。

浅草岳西側の湿原(魚沼市),12:08, 12:09, 12:11
1枚目:池塘らしい池塘を正面から撮影。 2枚目:ここで 採集(浅草岳山頂西側の湿原-02)。 水際が木道からやや離れているので,わずかに手が届く池塘の端でなんとか採集。 泥が多い場所だったので,原生生物はやや期待薄だ。 原生生物は多くはないが,さすがにそれなりにいた。 3枚目:iPad mini で現在地を確認。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, ディフルギア( Difflugia oblongaDifflugia sp.), Assulina, プロロドン(Prorodon sp.), 珪藻各種, ボツリオコッカス(Botryococcus sudetica)多数, ミカヅキモ( Closterium idiosporum), ハタヒモ(Netrium digitus), クロオコッカス(Chroococcus turgidus), ミジンコ, ケンミジンコ, センチュウ,

さて,ここからが問題。現在すでに正午を過ぎている。 復路のタクシーの予約時間は午後4時。 午前9時にスタートしたので,浅草岳頂上の先にある東側の湿原を訪れても6時間あれば駐車場に戻れると考え, それにプラス1時間の余裕を持たせて7時間後に迎えにきてもらうようにお願いしたのだが・・・。
駐車場からスタートしてすでに3時間が過ぎている。 ここから浅草岳の山頂を越えて東側の湿原まで行くとなると,往復で少なくとも1時間はかかると見なければならない。 となると,残り時間は3時間。 一般的には山を降りる方が,登るよりも速いので,3時間はかからないはずだ。 とすれば,約束の午後4時には間に合うはずだが・・・。 私の場合,これまでの経験上,登るスピードはおおよそ平均的だが,下りはかなり遅い。 登るのに必要な太もも付近の筋力は普通レベルなのだが,下る際に必要となる足首周辺の持久力というか体力がないのだ(注)。 そのため,疲れがたまると降りるスピードが極端に遅くなる。 やや険しい山の場合は,登るのにかかる時間と下る際の時間は,これまでほぼ同じか, 場合によっては下る方が遅いこともある。
ということで,これから浅草岳の東側まで行ってしまうと,午後4時までに駐車場に戻れなくなる恐れがある。 そこで,これ以上,先に進むのを断念。往路を戻ることにした。

注:大学4年の時に左足の臑骨を骨折して以来,左足首が固まって十分に曲らない。 その影響で,山を下る際,以前は左膝が激しく痛むことがしばしばあった。 最近は,あまり痛まないようになったが,今回はどうなるかわからない。 という心配もあった。

Part XI: 浅草岳西側の湿原〜前岳〜
2014.09.15, 12:15 - 12:49