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2014.06.29, Part IV

牛留池〜口笛の小径を下る

牛留池,池端からパノラマ撮影(松本市),12:01

牛留池(松本市),12:01-12:02
1枚目: ミツガシワMenyanthes trifoliata,ミツガシワ科 ミツガシワ属) の実。 昨年(2013.06.30) に比べると実がまだ小さめだ。 やはりここも雪解けが遅かったのかも。 2枚目:水際で 採集(牛留池)。 例年どおり,ここにはたくさんの原生生物がいた。 とくに ホシガタモの一種, Staurastrum longispinum はこれまでのところ,ここでしか観察できていないが, 今回もしっかり観察することができた。
今回は周囲がかなりぬかるんでいるので,早々に退散することにした。
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas sp.), ペラネマ(Peranema), カリキモナス(Calycimonas physaloides), ヘテロネマ(Heteronema sp.), 小型鞭毛虫数種, ディフルギア( Difflugia bacilliferaD. oblongaD. pyriformis?), アミカムリ(Nebela carinata), 共生藻を持つラクリマリア(Lacrymaria sp.), ウロトリカ(Urotricha), プロロドン(Prorodon sp.), 共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium), 共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium), オーキスチス(Oocystis), アステロコッカス(Asterococcus sp.), エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), ブルボケーテ(Bulbochaete), ゲミネルラ(Geminella), ミクロスポラ(Microspora), サヤミドロ(Oedogonium), ヒザオリ(Mougeotia), コウガイチリモ( Pleurotaenium nodosum), ミカヅキモ( Closterium abruptumC. baillyanumC. rostratum), アルスロデスムス( Arthrodesmus incus), ツヅミモ( Cosmarium granatumC. incertum?, C. parvulumC. pseudopyramidatum?), ホシガタモ( Staurastrum longispinum), トゲツヅミモ(Xanthidium armatum), ハタヒモ(Netrium digitus), Sphaerozosma, カワモズク(Batrachospermum), クロオコッカス( Chroococcus pallidusC. turgidus), シアノセカ(Cyanothece, Syn. Synechococcus), Hapalosiphon, ワムシ, ミジンコ, ケンミジンコ, イタチムシ(Chaetonotus hystrix), クマムシ,

口笛の小径へ入る,ここからは下り(松本市),12:03

口笛の小径を下る(松本市),12:04
1枚目:これまでと比べて,木道が湿っているのがわかる。 2枚目:2013年06月の様子(2013.06.30,12:03撮影)。 3枚目:2012年07月の様子(2012.07.09,12:06撮影)。

口笛の小径を下る(松本市),12:05
後述するように,ここまではGPSが示す現在地は,地図に記してあるルートに一致していたが, ここからこの先にあるT字路までは地図のルートから右(東)にずれていた(T字路から先の下りは地図のルートに一致している)。 よってここから先は,地図にあるルートが描かれて以降,ルートが変更された可能性が高い。
そして,後出するように,ここから先では昨年に引き続いて倒木が目立った。 他ではそれほど倒木はない。 ということはすなわち,新しいルートの周辺では木々が弱って倒れやすくなったのかも知れない。 う〜む。

新しい倒木があった(松本市),12:06

記憶では昨年はここには倒木は無かったはず(松本市),12:06

口笛の小径を下る(松本市),12:07

口笛の小径を下る(松本市),12:07
1枚目:左の倒木は昨年のものだが・・・。 2枚目:昨年(2013.06.30)は道の右際に立っていた木(下段2枚目)が 根元近くで割れるように右へ倒れていた。


2013年06月の様子(2013.06.30,12:06撮影)。
2枚目:よく見ると,昨年の時点で今回折れた付近になにやら異変が起きていたのがわかる。

新しい倒木の根元(松本市),12:07
雪の重みで無理矢理割られた,のだろうか?

あざみ池へ,途中でいったん坂を上がる(松本市),12:08
ここは秋になるとたくさんの ミズナラQuercus crispula,ブナ科 コナラ属) の落ち葉が降り積もる場所だ。

坂の上にある分岐,ここを右へ(松本市),12:08-12:09

2013年06月の様子(2013.06.30,12:07撮影)。

2012年07月の様子(2012.07.09,12:10撮影)。

振り返って後方をパノラマ撮影(松本市),12:09
1枚目:こちらが今上がってきた方向。 2枚目:右にも道が続いているが,ここには何の案内もない。 地図を見ると,この先は牛留池の入口にあった木道脇の未舗装道へ通じているようだ。 ここはそのルート(牛留池を経由しないルート)と牛留池を経由するルートの合流点なのだが・・・。 地図に描かれている合流点は,ここより左(西)に外れている。 すなわち,GPSが記録した実際に歩いたルートは,牛留池を出てからしばらくは地図のルートと一致しているが, 途中から地図のルートから東にずれていたのだ。 何かの理由でルートを右(東)へずらしたと思われる。

あざみ池へ,ここからはやや急な坂を下る(松本市),12:09
2枚目:ここもぬかるんでいるかと心配したが,ぬかるんではいなかった若干湿っている程度。 急坂のため水が滞留しないのが幸いしているのだろう。

あざみ池へ,急坂を下る(松本市),12:10
前回はここで動物の糞に群がる ヤマキマダラヒカゲ を撮影したが,さすがに今回は見かけなかった。

あざみ池へ,ここで右に折れる(松本市),12:14

あざみ池へ(松本市),12:16-12:17
右折すると傾斜がゆるやかになる。 それにともなってふたたびぬかるみが現れた。

途中で沢に架かる木橋を渡る(松本市),12:17
ここは昨年通った際は水は若干流れているものの,水量はあまりなかった。 雨が降った直後なので増水しているかと思ったが,昨年とほとんど同じだった。 むしろ少ないくらいだ。 やや不思議だったが,それ以上の不思議がこの先(あざみ池とその周辺)にあった(後述)。


2013年06月の様子(2013.06.30,12:16撮影)。

2番目の橋,ここは水は流れていない(松本市),12:18
今回は多少は水が流れているかと予想したが,昨年同様,水はまったく無かった。 2枚目:橋の左端に穴が開いていた。昨年は無かった(下段)。


2013年06月の様子(2013.06.30,12:17撮影)。

3番目の橋,ここも水は流れていない(松本市),12:19

2013年06月の様子(2013.06.30,12:17-12:18撮影)。

Part V: 口笛の小径を下る
2014.06.29, 12:19 - 12:34