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2013.11.01, Part II

飛水峡 甌穴群散策路(1)

七宗第1トンネルの左にある旧道?へ(七宗町),08:46
前回(2013.04.28,下段),前々回(2012.05.13,下々段)は,渓谷に日が射していたが, 今回は南側の山の影に入っていた。 この時は「もう少し後で太陽の位置が上がってから来ればよかった?」と思ったが, 昼頃になっても渓谷に日は射さなかった。日が短くなるとここは終日,太陽の直射光が届かない場所のようだ。


2013年04月の様子(2013.04.28,08:47撮影)。

2012年05月の様子(2012.05.13,08:48撮影)。

「甌穴群散策路」入口前で西〜北をパノラマ撮影(七宗町),08:47
撮影時刻はこれまでとほぼ同じだが,今回は案内板(3枚目)だけでなく,対岸の茂みも日影になっていた。


2013年04月の様子(2013.04.28,08:48撮影)。

2012年05月の様子(2012.05.13,08:49撮影)。

飛水峡 甌穴群散策路,急な石段を降りる(七宗町),08:48
前回,階段の周囲の木々が伐採され,見通しが良くなっていた。 そのためもあり,前回は階段を降りる際,高さを感じてやや怖かった。 しかし,今回は何故かさほどでもない。 考えられる理由は,周囲が日影になっていて遠近感が薄れたのと, 前回(2013.04.28)は 前日(2013.04.27) かなり歩いたので足首に疲れが残っていて足下がややふらついていたのに対して, 今回は前日(2013.10.31)さほど歩かなかったので足首がしっかりしていて安定感があったためだろう。

飛水峡 甌穴群散策路,石段は途中で「く」の字に折れ曲る(七宗町),08:48

折れ曲った後はさらに傾斜が急になる(七宗町),08:49

右の岩の斜面を降りた(七宗町),08:49
これまでは右の岩の上を通るのがやや怖かったので,左の窪地に滑り降りた。 しかし,今回は左の窪地の先にある水たまりが大きくなっていたのと, 右の岩の傾斜がさほどきつく感じなかった(前回は左へ滑り落ちるのではと怖かった)ので, 右の岩の斜面を通って降りることにした。 これも今回は周囲が日影に入っていて高低差をあまり感じなかったのが原因かも知れない。


2013年04月の様子(2013.04.28,08:51撮影)。

飛水峡 甌穴群散策路,岩の表面に生えるマメヅタ(七宗町),08:50
1枚目:これは前回(2013.04.28,下段)も撮影した。 マメヅタLemmaphyllum microphyllum,ウラボシ科 マメヅタ属)。 おおよそピントが合ったが, 2枚目:薄暗いので,マクロ撮影するとどうしてもピンぼけてしまう。


2013年04月の様子(2013.04.28,08:51-08:52撮影)。

岩を降りる前に,右の窪地を撮影(七宗町),08:50

岩を降りる途中で同じ水たまりをパノラマ撮影(七宗町),08:51
初回はほとんど水が無かった(下々段)。 そして,前回(下段)は丸石の周囲にだけ水があった。 しかし,今回は左の斜面のすぐ近くにも水があった。 それだけ水位が上がっている,ということだろう。


2013年04月の様子(2013.04.28,08:54撮影)。

2012年05月の様子(2012.05.13,08:54撮影)。

岩を降りて,その水たまりに近付く(七宗町),08:51

飛水峡 甌穴群散策路,階段近くの水たまり(七宗町),08:53
1枚目:ここで 採集(甌穴群散策路-01)。 今回は分解しつつある枯葉の中に大型のスピロストマム, Spirostomum ambiguumがたくさんいた。 ということは,分裂の遅いスピロストマムが増えるだけの長い時間,ここに水がたまっていたことになる。
2枚目:周囲にたくさんあった丸い実。 植物の実のようだが,何だろう?
観察された生物: エントシフォン(Entosiphon), 小型鞭毛虫数種, 小型アメーバ, ディフルギア( Difflugia elegans), クアドルレラ(Quadrulella symmetrica), スピロストマム(Spirostomum ambiguum), ハルテリア(Halteria), スチロニキア(Stylonychia), ゾウリムシ(Paramecium caudatum), デキシオトリカ(Dexiotricha sp.), キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum), 下毛類繊毛虫, 小型繊毛虫数種, モナス(Monas socialis), 珪藻各種, スティゴネマ(Stigonema),

窪みに降りてからは,右へ移動,崖際を通って先へ進む(七宗町),08:54
1〜3枚目:大きな三角岩(1枚目)と崖(3枚目)の間を通って先へ出たところでパノラマ撮影。


2013年04月の様子(2013.04.28,08:57撮影)。

2012年05月の様子(2012.05.13,08:56撮影)。

足下を見ると水が・・・(七宗町),08:55
この辺はこれまでは乾いていたが,今回はあちこちに水があった。 最近,雨が多かった,ということだろう。

大岩(三角岩)のくぼみにできた水たまりへ(七宗町),08:55

大岩(三角岩)のくぼみにできた水たまり(七宗町),08:55-08:56
2枚目:ここで 採集(甌穴群散策路-02)。 ここは初回はたくさんの原生生物が観察できたが,前回は減っていた。 今回も少なめだった。やはり雨の影響だろう。。
観察された生物: キストディニウム(Cystodinium), 渦鞭毛虫の一種, テカメーバ(Thecamoeba sp.), ナベカムリ(Arcella sp.), ディフルギア( Difflugia claviformisD. elegans), Lesquereusia, ユーグリファ(Euglypha filifera), 共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium)?, ツリガネムシ(Vorticella), カンパネルラ(Campanella), バシコラ(Vasicola), イカダモ(Scenedesmus), ジクチオスフェリウム(Dictyosphaerium), コウガイチリモ( Pleurotaenium nodosumP. trabecula), ミカヅキモ( Closterium naviculaC. rostratum), アワセオオギ(Micrasterias rotata), ツヅミモ( Cosmarium oblongum), ホシガタモ( Staurastrum cuspidatum), ユレモ(Oscillatoria sp.), ケンミジンコ,


2013年04月の様子(2013.04.28,08:58-08:59撮影)。

2012年05月の様子(2012.05.13,08:58撮影)。

飛水峡 甌穴群散策路,やや広々した場所へ近付く(七宗町),08:58
これまで右手前(2枚目)の崖際には水がたまっていなかったが,今回は水たまりが出来ていて, 大量の糸状藻が育っていた。


2013年04月の様子(2013.04.28,09:00撮影)。

2012年05月の様子(2012.05.13,09:01撮影)。

飛水峡 甌穴群散策路,やや広々した場所の崖際(七宗町),08:58
1枚目:これがその水たまり。 2枚目:カメラを右に振るとすぐ近くに崖がある。

飛水峡 甌穴群散策路,やや広々した場所の崖(七宗町),08:59
雨の多い時期に現れる一時的な水たまりなので原生生物はあまり期待できないが,一応, 採集(甌穴群散策路-03)。 結果は予想通り。 アオミドロが大量にいるだけで,他の原生生物はほとんどいない。
観察された生物: キロモナス(Chilomonas paramecium), 小型鞭毛虫数種, コレプス(Coleps), アオミドロ(Spirogyra), ワムシ,

Part III: 飛水峡 甌穴群散策路(2)
2013.11.01, 09:00 - 09:14