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2013.04.28, Part VI

飛水峡(甌穴群散策路-5)

飛水峡 甌穴群散策路,2つ続く水たまりの東側(七宗町),09:31-09:32
1,2枚目:水底に沈んだ大量の藻塊を撮影。 3枚目:その藻塊にピペットを差し込んで 採集(飛水峡 甌穴群散策路-08)。 さきほどほどではないが,まあまあいた。 水底ではなく藻塊の中から採集したサンプルなので他の原生生物が多くないのは仕方がない。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, スポンゴモナス(Spongomonas intestinum), スファエラストルム(Sphaerastrum), ストリアメーバ(Striamoeba), マヨレラ(Mayorella penardii), コクリオポディウム(Cochliopodium sp.), ナベカムリ(Arcella sp.), コレプス(Coleps hirtus), レンバディオン(Lembadion lucens), 珪藻各種, コエラストルム(Coelastrum cambricum), ジクチオスフェリウム(Dictyosphaerium), ブルボケーテ(Bulbochaete), サヤミドロ(Oedogonium), ミクロスポラ(Microspora), ヒザオリ(Mougeotia), ミカヅキモ( Closterium dianaeC. kuetzingiiC. ralfsii), ホシガタモ( S. pseudosebaldiS. sebaldi), Sphaerozosma excavatum, ワムシ, センチュウ,

飛水峡 甌穴群散策路(七宗町),09:32
上と同じ位置で左(西)を見ると西側の水たまりからチョロチョロと水が流れ込んでいた。
既述したように,この頃「戻りたい」という気持ちが強くなっていたので, 今回はこの辺で引き上げることにした。

飛水峡 甌穴群散策路,元来たルートを辿って戻る(七宗町),09:34
このコケはあちこちで繁殖していた。これは ??

飛水峡 甌穴群散策路(七宗町),09:36
オタマジャクシのいる水たまりがあった。 皆,丸々と太っている。 これは??

飛水峡 甌穴群散策路,コンクリート壁沿いの細長い水たまりまで戻った(七宗町),09:37-09:38
藻塊の正体が気になったので,やはり採集して確認することにした (飛水峡 甌穴群散策路-09)。 既述したが,正体はアオミドロではなくヒザオリ(かなり太め)だった。 このように特定の糸状藻が大量発生している場所は,他の原生生物は少なめの場合が多い。 ここも,原生生物が多くいた他の水たまりと比べると若干少なめだ。 しかし,他のエリアにくらべれば依然として圧倒的に多い。 しかも,これまで観察したことのない 大型のアンフィレプタス(Amphileptus, もしくはそれに近い種類もいた。 他では比較的まれな テカメーバ(Thecamoeba sp.) も普通にいた。
観察された生物: マルウズオビムシ(Peridinium), エントシフォン(Entosiphon), カラエリヒゲムシ(Salpingoeca depressa), 小型鞭毛虫数種, コアノキスチス(Choanocystis), スファエラストルム2種(Sphaerastrum), テカメーバ(Thecamoeba sp.), 小型アメーバ, ナベカムリ(Arcella sp.), コクリオポディウム(Cochliopodium sp.), ディフルギア( Difflugia sp.), プラギオフリス(Plagioprys sp.), ユーグリファ(Euglypha acanthophora), リトノタス2種( Litonotus sp.), アンフィレプタス( Amphileptus pleurosigmaAmphileptus sp.巨大), コレプス(Coleps hirtus), アスピディスカ(Aspidisca), ハルテリア(Halteria), ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria), キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum), ツリガネムシ(Vorticella patellina), コスルニア(Cothurnia), 小型繊毛虫数種, 珪藻各種, コエラストルム(Coelastrum microporum), イトクズモ(Ankistrodesmus spiralis), オーキスチス(Oocystis marsonii), ヒザオリ(Mougeotia)多数, ツヅミモ( Cosmarium formosulumC. hammeriC. margaritiferumC. oblongum), ホシガタモ( Staurastrum gracileS. longiradiatum), ユレモ(Oscillatoria sp.), ワムシ, ミジンコ, イタチムシ,

iPad mini で現在地を確認(七宗町),09:40
これを見れば,甌穴群散策路エリアの半分くらいしか歩いていないことに気付いたはずだが, この時は,軌跡のぶれが気になってしまった。野外ではこれほどぶれることはあまりないのだが,,。 近くを道路&トンネルが通っているので,それで影響を受けてしまったのかも知れない。 近くに人工物があるとGPSの電波の受信が正確でなくなることがよくあるからだ。

飛水峡 甌穴群散策路,コンクリート壁沿いの細長い水たまりの先へ(七宗町),09:40
1枚目:往路ではこの画面中央付近で採集(09:15,飛水峡-05)している。

飛水峡 甌穴群散策路,コンクリート壁沿いの細長い水たまりの先へ(七宗町),09:41
上とほぼ同じ場所だが,やや高い位置から再度パノラマ撮影。

往路でも撮影したが,岩に埋め込まれた鉄製の金具の脇を通る(七宗町),09:41
金具の周囲には枯枝がたくさんまとわりついている。 これは,かつて起きた洪水時に,この金具が水没したことを示している?のかも知れない。 周囲に木々が育っているのでそれほど頻繁に起きていはいないだろうが・・・。 (長瀞も何年かに一度,水没することがある)。
あるいは風で吹き飛ばされた枯枝が金具にひっかかって集まったのかも,,。
あらためて良くみると,金具から水色の紐のようなものが伸びている。これは?

飛水峡 甌穴群散策路(七宗町),09:42
1〜3枚目:パノラマ撮影。 道路(1枚目)と岩盤の中央付近にある大きな岩(ラクダの背)の間を通る。

飛水峡 甌穴群散策路(七宗町),09:44
その先に見えてきたのが,前回も訪れた入口近くの広場と,今回始めた訪れたエリアの境にある三角形の大きな岩(1枚目)だ。

三角形の大きな岩が迫る(七宗町),09:45
往路では右(2枚目)を通ってこちらへ出たが,この時はそれをすっかり忘れて左(1枚目)を通ろうと考えた。

三角形の大きな岩の左脇へ(七宗町),09:46
この時はまだわからなかったが,左右の岩の間は深く落ち込んでいて水がたまっていた。

三角形の大きな岩の手前(七宗町),09:47
見なれた花が咲いていた。 カキドオシGlechoma hederacea var. grandis,ゴマノハグサ科 カキドオシ属)だ。

岩と岩の間を通ろうとしたが・・・(七宗町),09:47

足下がやや大きな水たまりになっていた(七宗町),09:48
かなり深い水たまりだ。ここを越えて前に進もうとしたが,適当な足場がみつからない。 滑り落ちると大変なので,こちら側から進むのを諦めた。 三角形の大きな岩の右側(川寄り)を通ることにした(往路で通ったルートだ)。

Part VII: 飛水峡(甌穴群散策路-6)〜上麻生橋〜六本松踏切
2013.04.28, 09:48 - 10:10