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2011.08.26, Part III

苔沼東岸は歩行困難〜苔沼西端かと思ったら違った

さらに奥へ進むと・・・(湯沢市川向),11:54

苔沼湿原,道の両側が牧草地になっている場所へ出る(湯沢市川向),11:54
既述したが,前回(2009.06.27)はここで牧草の刈取り作業が行われていた。

苔沼湿原(湯沢市川向),11:55
この辺は前回もそうだったが,沼岸に沿って潅木地帯,ないし,背の高い草が茂っていて,沼岸へ近付くことができない。


前回の様子(2009.06.27,13:13撮影)。

苔沼湿原,斜面を降りて沼の屈曲点部分へ近付く(湯沢市川向),11:56

前回の様子(2009.06.27,13:14撮影)。

苔沼湿原,前回はここから草をかき分けて中へ入ったのだが・・・(湯沢市川向),11:57
前回(下段)は,手前の茂みをかき分けると,すぐ先に沼岸に沿って踏跡(ないし草むした遊歩道?)が続いていた。 そこで,中へ入って沼の北岸沿いでも採集したのだが,,。 今回は,8月ということもあり,より草深くなっていた。足元もおぼつかない。 やや危険を感じたので,これ以上先に進むのを止めて道へ戻ることにした。 前回の採集サンプルの観察結果では,この先の北岸沿いには原生生物があまりいなかったのも理由。 無理をして採集するほどの魅力を感じなかった。
それと理由はもう一つ。 前回は沼の西岸沿いは探索しなかったが, 前回牧草の刈取り作業をしていた男性の話しでは,西側にも沼に近付く通路はあるとのことだった。 そして,今回,タクシーで苔沼の入口に着く手前にそれらしい道があるのを確認したので(注1), ここはなるべく早く切り上げて,この後はその「西側」のルートを探索したかった(注2)。

注1:道路左脇に沼があり,その手前に脇道が見えたので,これがそうだと思い込んでしまった。 後でわかるが,これは間違いだった。道の途中までしか歩かなかったので, まったくの間違いかどうかも判然としないが, 道路際から見えた脇道の隣に見えた沼が苔沼でなかったのは確か。
注2:さらに云うと,今回は,ここでの滞在時間が,前回に比べて制限されていたことも断念した理由。 前回は,近くにある「秋田いこいの村」から路線バス(羽後交通, 木地山線)で湯沢駅に戻ったが, 既述した様に,今年の3月末に木地山線は廃止されてしまった。 そのため,今回は県道51号を北へ向って北西を流れる皆瀬川沿いの道路(国道398号)まで出て, 小安温泉から湯沢駅へ向う路線バス(羽後交通, 湯沢・小安線)に乗車することにしていた。 そのバスの本数が少ないので(乗車可能なバスは小安温泉 14:50発のみ,その後にも1本あるが 17:00で遅すぎる), どうしてもその時間までには国道398号にあるどこかのバス停に到達しなければならなかった。 往路の新幹線を前回より1本(約1時間)早い列車にしたのもそのためだ。
ここからバス停のある道路へ出るまでは徒歩でおそらく1時間半〜2時間はかかる。 すでに12時近い。残り時間は3時間もない。途中で五才沼にも寄りたいし,ここでゆっくりしている訳にはいかなかった。


前回の様子(2009.06.27,13:15撮影)。

元へ戻る(湯沢市川向),11:58

苔沼湿原,さきほどの採集場所まで戻った(湯沢市川向),12:00
沼の西側でも採集できればよいが,もし駄目な場合は,ここでの採集は1サンプルのみになってしまう。 それでは1日かけてせっかく来たのにあまりに少なすぎる。 万が一を考えて,ここでもう1つだけサンプル採集をしておくことにした。

苔沼湿原(湯沢市川向),12:01
1枚目:ということで再度沼岸へ近付き, 2枚目:さきほどとわずかに左にずれた位置で採集(苔沼湿原-2)
観察された生物: キストディニウム(Cystodinium), ミドリムシ(Euglena ehrenbergii), 小型鞭毛虫数種, 小型太陽虫, ディフルギア( Difflugia penardi), トリネマ(Trinema sp.), ウロトリカ(Urotricha), 棘毛類繊毛虫, サヤツナギ(Dinobryon sertularia), スティピトコッカス(Stipitococcus sp.), 珪藻各種, ボツリオコッカス(Botryococcus braunii), サヤミドロ(Oedogonium), ミクロスポラ(Microspora), ゲミネルラ(Geminella), ヒザオリ(Mougeotia), アオミドロ(Spirogyra), オニノカナボウ(Triploceras gracile), コウガイチリモ( Pleurotaenium baculoides?), ミカヅキモ( Closterium abruptumC. setaceum), ホシガタモ( Staurastrum subavicula?, Staurastrum sp.), ツヅミモ( Cosmarium pseudoquinarium), Cosmarium sp.), ハタヒモ(Netrium digitus v. lamellosum), スキトネマ(Scytonema sp.), ワムシ, イタチムシ, センチュウ,

苔沼湿原入口まで戻った,前方を右折(湯沢市川向),12:03
入口まで戻ると,乗車してきたタクシーがまだ駐車していた。 私の姿を見ると近付いてきて「乗りませんか?」と声をかけてきた。 しかし,すぐそこまでなので,ということで断った。 すると運転手は「もし乗ることがあれば」といいつつ,電話番号がプリントされた名刺を差し出して, 湯沢方面へ戻っていった。

県道51号 湯沢栗駒公園線を西へ(湯沢市川向),12:04-12:05
1枚目:最初は平坦だが,すぐに上り坂となる。 2枚目:この辺がピークで,この先からは下りとなる。

県道51号 湯沢栗駒公園線を西へ(湯沢市川向),12:06
1,2枚目:パノラマ撮影。 坂を下り始めるとすぐに右側に沼地らしき場所が見えて来た。 私はこの時,あれが苔沼の西端付近だと思い込んでしまった。 しかし,地図と見比べれば,あそこが苔沼でないことはすぐにわかるはずだが, 苔沼入口からあまりに近い位置にあるので,まず間違いないと信じてしまい,地図(またはGPS)で確認するのを怠ってしまった。

右下に結構広い沼があった(湯沢市川向),12:06
1,2枚目:パノラマ撮影。 この地点からも沼岸等あちこちが湿原状態にあるのがわかる。 このため,ここも苔沼の一部だとますます強く思い込んでしまった。

前方右に脇道が見えてきた(湯沢市川向),12:06-12:07
1,2枚目:パノラマ撮影。 既述したように,タクシーで苔沼に向う際,あの脇道が見えた。 今回は西側から苔沼に迫ろうと考えていたので,その時点であそこがそのルートの入口だと思い込んでしまったのだ。 後述するように,間違いでは無かったかも知れないが,結局,ここからは苔沼に到達できなかった。

脇道を進む(湯沢市川向),12:07
1枚目:右に入ると,前方に車止め用のチェーンが張ってあった。 2枚目:そのまま進むと次第に草深くなった。しかし,まだ轍があるので,ときおりは車も入っている(いた?)ようだ。

沼が見えた(湯沢市川向),12:08
1〜3枚目:パノラマ撮影。 途中,右の視界が開けた場所があった。 沼岸へ近付きたかったが,この辺は深く落ち込んでいて,草深く足下がおぼつかないので近付くのは無理だった。

さらに脇道を進む(湯沢市川向),12:09

右への分岐があった(湯沢市川向),12:09
左へ進むと,苔沼から離れていってしまうので,ここは右だろうと判断して右折した。しかし,・・・。

次第に先が見えなくなる(湯沢市川向),12:09-12:11
1,2枚目:右折した直後は車が通れるくらいの道幅があったが, 3枚目:次第に道幅が狭くなった。草丈も高く,それらが視界を遮って前が見通せない。 草をかき分けつつ前へ進む。

Part IV: 苔沼西隣の沼〜県道51号を歩いて五才沼へ
2011.08.26, 12:11 - 12:37