野鳥の森,北縁を通る林道を西へ,左に遊歩道があるが(東成瀬村),11:17
1,2枚目:明るさが違うため色彩が異なってしまったが,一応,パノラマ撮影。
1枚目:右は登り坂で樹林帯の中へ入る遊歩道のようだ(注)。
分岐部分に「熊出没注意」の看板と「栗駒野鳥の森案内」と題したルートマップがある。
どちらも比較的新しそうだ。
2枚目:今歩いている林道の続き。
注:下記の
栗駒『野鳥の森』地図によると,「歩道1号線」という名前で,
野鳥の森の東縁に沿って敷設された遊歩道のようだ。
熊出没注意の案内にしたがい熊避けの鈴を装着(東成瀬村),11:18
1枚目:上の「熊出没注意」の看板を見て,ここから熊避けの鈴を着けて歩くことにした(注1)。
2枚目:このルートマップには「指導標識」が描かれているが,通常見られる各指導標識を区別する番号(ないし記号)が記されていない。
しかし,実際には各指導標識には番号が付いていた。
何故,ここではその番号が記されていないかは,後になってわかった。
ようするに番号がわかりにくく付けられているからだ。比較的最近,指導標識が更新されたようだが(注2),
同じ場所に現在地を示す番号と隣接する指導標識の番号が何の区別もなくつけられていた。
これではどこがどこやらわからない。
そのためか,番号が書かれた金属板の多くは破壊され,あるいは,取り外されていた(後出)。
注1:実際,この後,湿原内の木道には,これまで見た中で最大級の熊の糞があちこちにあった(後述)。
糞の量が熊のサイズに比例するかはわからないが,かなり大きな個体であることはたしかだ。
注2:「美の国あきたネット」にある
栗駒『野鳥の森』地図には,各指導標識の番号が現物の写真付きで記されている。
ただし,この地図にある指導標識は旧来のもので,現在ある指導標識とは異なっている。
3枚目:これは前回(2007.6.24),大仁郷湿原で撮影した指導標識(標柱)だが,
上の栗駒『野鳥の森』地図にある指導標識もこれと同じデザインだ。
かつてこの須川高原(秋田県側)にある指導標識は皆このような形をしていたようだ。
それが,最近,更新された際,従来の様式にしたがって,現在地の番号と隣接する指導標識の番号をつけたのだろうが,
番号のみで上記のように各々の区別がつかないスタイルにしてしまっため,標識の番号が意味をなさなくなってしまった。
そのため,この新しいルートマップでは,番号を記していないのだろう。
何故このようなことが起きたのか,やや不可解。
野鳥の森,そのまま北縁を通る林道を西へ(東成瀬村),11:20-11:22
林道は所々ぬかるんでいたり(1,3枚目),全面が草で覆われている場所がある。
既述したが,初回(2005.7.4)に訪れた際は,西側から野鳥の森の中央にある湿原を訪れようとして,
結局,湿原に向う分岐を見逃してしまい,この林道を通って東口へ出た。
その際,この林道は今回よりもっとひどい状態だった。
一部は草で覆われているというより湿原状態で,足を降ろすとズブズブと靴が沈んでしまう場所があった。
やむなく道路際の草地を辿ってなんとか通り抜けたが,その先には,林道を横切る沢があり,その沢に架かるコンクリート製の橋が落ちていた。
1mほどの段差を降りてなんとか川を徒渉して林道に上がったことを覚えている。
しかし,今回はどういう訳か,そのような場所は見当たらなかった。橋が補修されたのであれば,橋があるはずだが,
林道を横切る沢じたいが確認できなかった。沢を林道の下に埋没させたのかも知れない。
野鳥の森,北縁を通る林道を西へ(東成瀬村),11:23-11:24
道端に開花途中のサワギキョウ(Lobelia sessilifolia)があった。
野鳥の森,北縁を通る林道を西へ,木道もある(東成瀬村),11:24
野鳥の森,北縁を通る林道を西へ(東成瀬村),11:24-11:25
またサワギキョウ(Lobelia sessilifolia)。
野鳥の森,また左への分岐が現れた(東成瀬村),11:25
1,2枚目:パノラマ撮影。
最初の分岐にあったルートマップによれば,ここを左に入れば最短で湿原に到達できるはずだ。
ということで,ここで左折。
2枚目:既述したように,指導標識が立っているが,ナンバーが記された金属板が剥がされ,柱の下に打ち捨ててある。
前述の
栗駒『野鳥の森』地図によれば,ここは「No.2」のはず。
3枚目:これは復路で12:20に撮影した同じ指導標識。
柱の下に落ちている金属板には「No.2」と書かれているが,上に残っている金属板には「1」とある。
これらを見て,最初はもともとは「No.21」と書かれていたものが2つに割かれたものと思ってしまったが,
そうではないようだ。
詳しくは後述するが,この指導標識には,現在地に付けられた番号(ここでは「No.2」)だけでなく,
隣接する指導標識のある地点の番号(ここだと西にあるNo.3と東のNo.1)もまったく同じスタイルで標柱に取り付けられている(いた?)ようだ。
よって,柱に残っている「1」は「No.1」の成れの果てで,下に落ちている「No.2」とはもともと別だったことになる。
「No.1」の裏側には「No.3」があった(ある)はずだが,これは未確認。
野鳥の森,左の先に湿原があるはず(東成瀬村),11:25
1,2枚目:分岐の手前で再度パノラマ撮影。
1枚目:左側の遊歩道は木道というより,角材のようなものを横に並べただけの道に見える。
しかもかなりぬかるんでいる。
野鳥の森,湿原遊歩道北東口から中へ(東成瀬村),11:25-11:26
1〜3枚目:入口近くで咲いていた?ギボウシ()。
4枚目:そして(おそらく)ハクサンシャクナゲ()。
野鳥の森,荒れたぬかるみが続く,昔を思い出す(東成瀬村),11:27
1枚目:かつては木道があったのだろうが,今や痕跡程度。
繰り返しになるが,最初にここを訪れた際(2005.7.24)は,最初に大仁郷湿原を訪れた後,仁郷沢に架かる橋を渡って,
西側から野鳥の森へ入った。
途中の分岐(
栗駒『野鳥の森』地図にある指導標識ではNo.11)を右折して湿原に迫ろうとしたのだが,
そこまでがひどい道(=歩道5号線,荒れて,かなりぬかるんでいた)だったため,歩くのに必死で No.11の指導標識を見逃してしまった(注1)。
本当にあったかどうかも今となってはわからないが,いつのまにかブナ原生林コース(注2)を通り,
野鳥の森の北縁を通る林道(さきほど歩いてきた道)へ出てしまった。
その時点で道を間違ったのには気づいたが,今さら戻って湿原へのルートを探索する余裕もなく,
これまたぬかるんだ,ないし,水浸しの林道(途中で橋も落ちていたし)を歩いて国道342号に出るしかなかった。
注1:当時のメモが残っている。それによると,指導標識があったのは確認したが,
どれも横倒しになっていてわかりにくかったようだ。上記のように,歩くだけで精一杯で,
湿原へ行くことよりも,荒れた道から早く抜け出したいという気持ちの方が強くなってしまったようだ。
注2:ここも荒れていた。というより,ここが一番ひどかった。
当時のメモによると,ここには急傾斜の場所があちこちにあり,
そこの路面はドロドロのぬかるみで,足を降ろすと靴が潜ってしまい歩けなかった。
しかし,そこを通らなければ後戻りするしかないが,すでにかなり奥まで来てしまったので,
今さら後戻りする訳にもいかず,脇にある潅木を掴んで必死の思いで通過した。
野鳥の森,やや開けた場所が現れた(東成瀬村),11:28
2枚目:これは??()。
野鳥の森,木道の周囲にはたくさんの草花が(東成瀬村),11:28
1,2枚目:パノラマ撮影。
1枚目:左側でサワギキョウが群生していた。手前にはコバイケイソウも。
野鳥の森(東成瀬村),11:29
開花中のサワギキョウ(Lobelia sessilifolia)。
野鳥の森(東成瀬村),11:29
実をつけたコバイケイソウ(Veratrum stamineum)。
Part VII: | 野鳥の森湿原(〜湿原東の池塘) 2010.08.10, 11:30 - 11:40 |