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2010.07.04, Part XI

小松原湿原 上屋敷(上ノ代)その1

しばらくするとまた湿原が現れた,ここが小松原湿原 上屋敷(上ノ代)だ(標高 1560 m,十日町市),10:19

小松原湿原 上屋敷(上ノ代),右奥に池塘があった(十日町市),10:20
1〜3枚目:パノラマ撮影。 1枚目:前方でふたたび樹林帯に入る。 3枚目:霧がかかっていてわかりにくいが,遠くに大きな池塘がある。 これは国土地理院の地図にも描いてある(現在地の確認)。

その池塘を望遠撮影(十日町市),10:20

ふたたび樹林帯,ないし,潅木地帯へ入る(十日町市),10:21-10:22

小松原湿原 上屋敷(上ノ代),現在南に向って移動中(十日町市),10:25
ムシカリ(オオカメノキ,Viburnum furcatum

ここで左に直角に折れ,東向きに変わる(現在の標高 約1565 m, 現在地の確認, 十日町市),10:25

小松原湿原 上屋敷(上ノ代),また湿原が現れた(十日町市),10:26

小松原湿原 上屋敷(上ノ代),進むにつれ左右の湿原が広がる(十日町市),10:26-10:27
1〜3枚目:パノラマ撮影。

左上の霞みはどうやらカメラ内部に入った湿気が写っているようだ(十日町市),10:28

小松原湿原 上屋敷(上ノ代),前方にたくさんの池塘が見えてきた(十日町市),10:29
1,2枚目:パノラマ撮影。

小松原湿原 上屋敷(上ノ代),木道の両脇をパノラマ撮影(十日町市),10:29-10:30
1,2枚目:左側の池塘はほぼ自然のままの姿が保たれているが,,,。 3,4枚目:右側の池塘はあちこちが裸地化している。 木道が敷設される以前からここを訪れた人が大勢いたことが推測される。

周囲で鳴いていた鳥やカエルの音(十日町市),10:30
        ←音声

上記のように,左上が霞んでいるのはカメラのせいだ,この時は気づかなかったが(十日町市),10:31

小松原湿原 上屋敷(上ノ代),池塘が近付いたところで再度パノラマ撮影(十日町市),10:32
3,4枚目:既述したが,右側の池塘の周辺は踏み荒らしで裸地化が進んでいる。

小松原湿原 上屋敷(上ノ代),その様子を望遠撮影(十日町市),10:32

周囲で鳴いていた鳥やカエルの音(十日町市),10:32
??

        ←音声

小松原湿原 上屋敷(上ノ代),(十日町市),10:33-10:34
写真は撮らなかったが,裸地化が進んだ右側の池塘では水垢がほとんど見当たらない。 わずかに草が生えた場所で採集(小松原湿原 上屋敷-1)。 しかし,結果は予想通りで,他に比べて原生生物の種数は少なめ。 とくに藻類が少ないのが目立つ。 ハタヒモが下・中屋敷では2種(Netrium digitus, N. oblongum)いたのに,ここでは1種のみ(Netrium digitus)だった。 下・中屋敷ではNetrium digitusよりもN. oblongumの方が圧倒的に多かったが,ここではN. oblongumがいないのが不思議。 下・中屋敷では観察されなかったシネココッカスがいた。
観察された生物: ペラネマ(Peranema trichophorum), 小型鞭毛虫数種, フセツボカムリ( Centropyxis aculeata), アミカムリ( Nebela collaris), 小型ユーグリファ(Euglypha), コリシオン(Corythion), 珪藻各種, ヒザオリ(Mougeotia中太), ツヅミモ( Cosmarium oblongum), ハタヒモ(Netrium digitus), タテブエモ(Penium polymorphum), クロオコッカス(Chroococcus pallidus), シネココッカス(Synechococcus), ワムシ, ケンミジンコ, イタチムシ, センチュウ,

小松原湿原 上屋敷(上ノ代)(十日町市),10:35
今度は,木道の左側にある小さな池塘で採集(小松原湿原 上屋敷-2)。 上と近い位置にあるが,こちらにはたくさんの原生生物相がいた。藻類が多い。 やはり裸地化が進むと,植物だけでなく,原生生物もかなりのダメージを受けるようだ。
観察された生物: トラケロモナス(Trachelomonas volvocina), カリキモナス(Calycimonas physaloides), ディフルギア( Difflugia bacilliferaDifflugia sp.2 大型・球形), アミカムリ(Nebela carinata), アンフィトレマ(Amphitrema stenostoma), ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria), オフリディウム(Ophrydium), カメガシラモ(Tetmemorus laevis), ウネリマクラ(Docidium undulatum), ミカヅキモ(Closterium abruptum), ツヅミモ( Cosmarium globosum), ホシガタモ( Staurastrum brachiatum), イボマタモ( Euastrum cuneatum), ハタヒモ(Netrium digitus), Bambusina brebissonii, クロオコッカス( Chroococcus pallidusC. turgidus), シネココッカス(Synechococcus), メリスモペディア(Merismopedia), ワムシ, ハナビワムシ(Collotheca), 羽付きワムシ, ケンミジンコ,

Part XII: 小松原湿原 上屋敷(上ノ代)その2
2010.07.04, 10:36 - 10:51