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2008.07.20, Part III

四十八池湿原

四十八池湿原へ(山ノ内町),11:23-11:26
1枚目:4本目の橋を渡る。前方に人が見えるが,今回は三連休の中日ということもあり, これまで以上に訪問者が多い。 2枚目:以前(2006.6.1)訪れた際,残雪で通るのに難儀した地点。 あの時は,雪の斜面にできたヒトの足跡を辿ってなんとか通った。 ちなみに1,2枚目の画像の下段に一昨年撮影したそれぞれ同じ場所の映像を並べてみた。 3枚目:ピンぼけてしまったが,所々このようにぬかるんだ場所があった。最近雨が多いせいだろう。


四十八池湿原へ(山ノ内町),11:29
1,2枚目:パノラマ撮影。道の左側に湿原が見えてきた(1枚目)。 前方には湿原入口にある四阿も見える(2枚目)。

四十八池湿原へ(山ノ内町),11:29
ここで左折。前方の道は南側にある鉢山の頂上付近を経由して硯川・横手方面へ向うルート。 前山リフトの乗車券の裏にある案内( 志賀高原池めぐりコース)には「健脚コース」とある。

四十八池湿原に到着(山ノ内町),11:30
1,2枚目:湿原の木道に入る前に休憩所から湿原方向をパノラマ撮影。 今回も周囲にはたくさんの訪問者がいたため,落ち着いて写真撮影できず。やや中途半端な絵になってしまった。

四十八池湿原(山ノ内町),11:30
湿原内に敷設された木道へ。 前方に何人かの集団がいるが,その中に一見レンジャーのような格好をした男性が他の訪問者に色々と説明をしていた。 また,ここまで来る途中でも十名前後の集団を率いた女性のガイドもいた(後で木道に入ってきた)。 ここでこのような自然観察ガイド(?)に遭遇したのは始めて。 栂池自然園立山の弥陀ケ原&室堂 では見かけたことがあるが・・・。 訪問客の多いこの時期のみ,なのかも知れない。

四十八池湿原(山ノ内町),11:31
1,2枚目:入口近くに群生していたヒオウギアヤメIris setosa)。 他ではそれほど多く見かけなかった。 3枚目:木道周辺の水がやや少なめ。一部干上がりかけていた。 この時期,湿原全体の水位が少し下がっているのかも知れない。

四十八池湿原(山ノ内町),11:31-11:32
1〜3枚目:少し進むとワタスゲEriophorum vaginatum)が目立ってきた。 終わりかけの果穂もあったが,なかにはしっかりした形のものも。 蓮池付近(標高1500m)ではニッコウキスゲが一面に咲いていたが,この付近は標高が高いので(標高1890m)花の季節も1シーズンずれているようだ。 4枚目:木道脇で採集(四十八池湿原-1)
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas), ゴニオモナス(Goniomonas), 小型鞭毛虫数種, スファエラストルム(Sphaerastrum), 太陽虫の一種, 共生藻をもつサッカメーバ?(Saccamoeba), サッカメーバ(Saccamoeba), 小型アメーバ, コクリオポディウム(Cochliopodium), 共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium), ツリガネムシ(Vorticella pulchra), キルトロフォシス(Cyrtolophosis), オクロモナス(Ochromonas pinguis), サヤツナギ(Dinobryon sertularia), 珪藻各種, イカダモ(Scenedesmus), Asterococcus, クレブソルミディウム(Klebsormidium), ミクロスポラ(Microspora), ヒザオリ(Mougeotia), カメガシラモ( Tetmemorus granulatus), ミカヅキモ( Closterium kuetzingiiC. rostratum), ツヅミモ( Cosmarium depressumC. globosumC. quadrifarium), イボマタモ( Euastrum cuneatumE. didelta), トゲツヅミモ(Xanthidium armatum), Sphaerozosma, ハタヒモ(Netrium digitus), ワムシ, クマムシ, イタチムシ,

四十八池湿原(山ノ内町),11:33-11:34
1枚目:大きな池塘の間をぬうように進む。 2枚目:木道脇に咲いていたこれはヤチカワズスゲCarex omiana)?。 3枚目:ここで採集(四十八池湿原-2)。 前方の水面に浮かんでいる葉はオヒルムシロPotamogeton natans)?。
観察された生物: 渦鞭毛虫の一種, クリプトモナス(Cryptomonas), リピドデンドロン(Rhipidodendron), フセツボカムリ(Centropyxis aculeata), ディフルギア( Difflugia oblonga), Pontigulasia, アミカムリ(Nebela sp.), キルトロフォシス(Cyrtolophosis), 小型繊毛虫数種, Chlorobotrys, 珪藻各種, ゲミネルラ(Geminella), ヒザオリ(Mougeotia), カメガシラモ( Tetmemorus granulatus), ミカヅキモ( Closterium abruptumC. kuetzingii), ホシガタモ( Staurastrum sp.), イボマタモ( Euastrum cuneatumE. gnathophorum), ハタヒモ(Netrium digitus), Sphaerozosma, ワムシ, ミジンコ,

四十八池湿原(山ノ内町),11:34-11:35
1,2枚目:進行方向をパノラマ撮影。後ろからやってくる訪問者を気にしながら撮影したため,上下がずれてしまった。 しかも全体に左下がり。傾いている。 3枚目:木道脇の杭周辺にできた水溜まりで採集(四十八池湿原-3)
観察された生物: 共生藻をもつマヨレラ(Mayorella), ナベカムリ(Arcella), ディフルギア( Difflugia bacillariarumDifflugia sp.), Pontigulasia, ディアフォロドン(Diaphoropodon), ウロネマ(Uronema), キルトロフォシス(Cyrtolophosis), 小型繊毛虫数種, Chlorobotrys, 珪藻各種, イカダモ(Scenedesmus), エレモスフェラ(Eremosphaera viridis), アステロコッカス(Asterococcus)?, サヤミドロ(Oedogonium), ミクロスポラ(Microspora), ゲミネルラ(Geminella), ヒザオリ(Mougeotia), カメガシラモ( Tetmemorus granulatusT. laevis), ツヅミモ( Cosmarium globosumC. oblongum), ホシガタモ( Staurastrum hystrixS. pilosumS. pseudosebaldi?, S. simonyi), Staurastrum sp.), イボマタモ( Euastrum cuneatumE. crassum), トゲツヅミモ(Xanthidium armatum), メソテニウム(Mesotaenium sp. 初観察), ハタヒモ(Netrium digitus), ネジモ(Spirotaenia condensata), フタボシモ(Cylindrocystis), Bambusina, ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens), Sphaerozosma, クロオコッカス(Chroococcus turgidus), ワムシ, ミジンコ, イタチムシ,

四十八池湿原(山ノ内町),11:35-11:36
1〜4枚目:木道の中央付近に来たところで西〜北方向をパノラマ撮影。

四十八池湿原(山ノ内町),11:37
再び木道脇の水たまりで採集(四十八池湿原-4)
観察された生物: ディフルギア( Difflugia oblonga), アミカムリ(Nebela sp.), トリネマ(Trinema sp.), スフェノデリア(Sphenoderia), 珪藻各種, ミクロスポラ(Microspora), ヒザオリ(Mougeotia), ハタヒモ(Netrium digitus), フタボシモ(Cylindrocystis), クマムシ, ミジンコ, ソコミジンコ, センチュウ,

四十八池湿原(山ノ内町),11:38
1〜3枚目:進行方向(北)〜右側(東)をパノラマ撮影。 2,3枚目:コバイケイソウVeratrum stamineum)と ワタスゲEriophorum vaginatum)が点在する。

四十八池湿原(山ノ内町),11:39
1〜4枚目:ほぼ同じ位置から元来た方向(南〜西)をパノラマ撮影。 参考までに1年前(2007.06.17)と1年半前(2006.10.09)に撮影したほぼ同じ位置からの画像を下段に並べてみた。


2007.06.17

2006.10.09

四十八池湿原(山ノ内町),11:39
まもなく木道の北端にある休憩所。奥に見えるのは奥志賀山。 下段はこれまでに撮影した同じ方向の画像。


1枚目:2006.06.01,2枚目:2007.06.17,3枚目:2006.10.09

Part IV: 大沼池へ(1)
2008.07.20, 11:41 - 12:08