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2007.07.28, Part VI

湯川沼〜湯川沼周回路〜湯川沼入口

湯川沼(西和賀町),12:52-12:53
沼岸の両側にはロープが貼られていて進入禁止(2枚目,注)になっているが, 隣の岸辺ではミツガシワMenyanthes trifoliata)が育っていた(1枚目)。 これまでの経験上,ミツガシワが育っている周囲には原生生物が豊富な場合が多いので, カップ付き指示棒を伸ばして隣の岸辺で採集(湯川沼)
予想は的中。ほとんど同じ場所だが,前に採集したサンプル(しかも3サンプルの合計)に比べると,こちらの方が圧倒的に多い。
観察された生物: Gymnodinium, シュードテカメーバ(Pseudothecamoeba proteoides), フセツボカムリ(Centropyxis), ディフルギア( Difflugia acuminataD. oblongaD. bacillifera), D. bacillariarum), Lesquereusia sp. pseudostomeの襟部分が独特な形,初観察), バンピレラ(Vampyrella), ユーグリファ(Euglypha acanthophora), Frenzelina, ウロトリカ(Urotricha), トラケリウス(Trachelius) 共生藻を持つディレプタス(Dileptus anser 初観察), バシコラ(Vasicola), オフリディウム(Ophrydium), ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria), ディセマトストマ(Disematostoma bütschliiD. minor), シュードコニレンバス(Pseudocohnilembus), 未同定の繊毛虫 sp.1, 未同定の繊毛虫 sp.2(細胞口は中央片側,共生藻あり), 繊毛虫の一種, サヤツナギ(Dinobryon sertularia), 珪藻(鞘の中に入ったFrustulia)多数, Dimorphococcus lunatus, エレモスフェラ(Eremosphaera sp.), サヤミドロ(Oedogonium), ゲミネルラ(Geminella ellipsoidea), ミクロスポラ(Microspora), Bulbochaete, 未同定の藻類(チューブ状の鞘の中に多数の球形の細胞が不揃いのまま詰まっている), ヒザオリ(Mougeotia), アオミドロ(Spirogyra), カメガシラモ(Tetmemorus laevis), コウガイチリモ( Pleurotaenium trabeculaP. minutum), ミカヅキモ( Closterium abruptumClosterium baillyanum), ツヅミモ( Cosmarium contractumC. obsoletum v. obsoletumC. pseudopyramidatumC. thwaitesii), アワセオオギ(Micrasterias truncata), イボマタモ( Euastrum humerosumE. sinuosum v. germanicum), ネジモ(Spirotaenia condensata), Bambusina, クロオコッカス(Chroococcus), スキトネマ(Scytonema crispum), HapalosiphonAchromatium, ワムシ, イタチムシ(Chaetonotus hystrix), クマムシ,

注:ロープの先にも岸辺に沿って若干の踏跡らしきものがあった。やはり禁止を守らない人がいるようだ。

湯川沼(西和賀町),12:54
コオニユリLilium leichtlinii var. tigrinum)?

湯川沼(西和賀町),12:56
そろそろ戻ろうと沼を離れようとしたところ,突然,近くで大きな魚が飛び跳ねた(注)。 一瞬だったので黒々とした魚の背鰭と尾鰭しか見えなかったが,そのサイズからかなり大きい魚であることは確か。 とりあえず飛び跳ねた後の波紋を撮影したが,リングの様子からもかなり大きな魚だったことがわかるはず。 再び飛び跳ねるかと,しばらくカメラを構えていたが何も起こらなかったので,沼を離れることにした。

注:この沼にはどういう訳か赤い色をした金魚がいる(おそらくヒトが放したのだろうが)。 それを見ると少々興醒めしてしまうのだが,金魚以外にも鯉か何か大きな魚がいるようだ。

湯川沼周回コース入口(沢コースとの合流点)へ(西和賀町),12:57-12:58
2枚目:ここで左折して湯川沼周回コースへ入る。

湯川沼周回コース入口へ(西和賀町),12:59
途中に護岸工事をした場所があった。左側は沼。 これで沼の水位を保っているようだ。

湯川沼周回コース入口へ戻ったはずだったが・・・(西和賀町),12:59-13:00
1枚目:ほどなくT字路が現れた。ここが沢コースとの合流点,だったのだが・・・。 この時は,合流点はまだもう少し先のはず,という思い込みをしていたため, 「あれ?こんなところにも道があった,これはどこへ行く道だろう」と思っただけで通り過ぎてしまった。 2枚目:前方にある木製ベンチ。つい先程,ここで採集道具をセットした場所なのだが,これを見ても 「あれ,ここにもベンチがあった」としか思わなかった。 3,4枚目:T字路を右折した先の様子。これが沢コースなのだが,そのことに気づかなかった。 撮影しただけで,また周回コースへ戻ってしまった。 道標でもあれば気づいたのだろうが,,,。思い込みというのは恐ろしいものだ。 すべて最初に見た時と反対側から見た景色なので気づきにくかったのも確かなのだが,,。

再び湯川沼周回コースを左回りしてしまった(西和賀町),13:01-13:05
この周回コースは似たような場所が繰り返しあったので,最初は「またか」と思うだけで同じ場所を歩いていることにはすぐには気づかなかった。

再び湯川沼周回コースを左回りしてしまった(西和賀町),13:06
この頃から「そろそろ沢コースの合流点が現れるはずだが,それにしてはなかなか現れないなあ」と若干不安になりだした。 ここは歩いた時間からして沼の南端に近い場所。合流点を過ぎてから,およそ半周してしまったことになる。 さきほどもここで撮影したのだが,,,。

間違いに気づく(西和賀町),13:08-13:09
2枚目:ぬかるみのひどい場所に来た。 ここでやっと間違いに気づいた。 さきほども前方にある2本の木の上をやっとの思いで歩いて渡ったので,ここは鮮明に記憶していた。 倒れた木の配置までそっくり同じ場所があるはずもないので,同じ道を歩いていることを確信(注)。 ここから急いで元へ戻った。

注:9分余計に歩いた。沢コースの合流点から歩き始めて案内板のある所までが15分。そこから合流点までが約1分。 計16分で沼を一周したことになるので,9分というのは半周以上してしまったことになる。やれやれ。

湯川沼周回コース入口(沢コースとの合流点)へ戻る(西和賀町),13:16
7分で合流点に戻った。

湯川沼沢コースを下る(西和賀町),13:16-13:20
1枚目:さきほども撮影したが,周回路側からみた湯川沼沢コースとしてあらためて撮影。

湯川沼沢コースを下る(西和賀町),13:22-13:23
トリアシショウマAstilbe thunbergii var. congesta)?

湯川沼沢コース入口へ戻る(西和賀町),13:28-13:29
2枚目:約13分で道路沿いの入口へ戻った(13:16〜13:29)。 登りにかかった時間は14分(12:11〜12:25)であまり差がない。

湯川沼沢コース入口から林道小俣沢線へ(西和賀町),13:29-13:30
沢コース入口から林道小俣沢線を撮影。 1枚目:左(西)側。 2枚目:右(東)側。手前に駐車スペースがある。

林道中湯川線へ(林道小俣沢線,西和賀町),13:33
元来た道を辿って林道中湯川線へ向う。 道端に咲いていた オカトラノオLysimachia clethroides

Part VII: 林道中湯川線を下る(1)
2007.07.28, 13:34 - 13:55