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バールカンピア属 Vahlkampfia

Chatton & Lalung-Bonnaire, 1912
| ovis | hartmanni | jugosa | russelli | froschi | atopa | avara | magna | erythaenusa |
| aberdonica | debilis | enterica | ustiana | inornata | lacustris | limax | limicola | vahlkampfi |

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Vahlkampfia avara1 Vahlkampfia avara2 Vahlkampfia3 Vahlkampfia4
Vahlkampfia limicola5 Vahlkampfia limicola6
scale 50 μm scale 100 μm scale 150 μm; x 400
Contributors of these images
1-2; Vahlkampfia avara, 3-4; Vahlkampfia sp. (x 1000), 5-6; Vahlkampfia limicola,

Vahlkampfia = Schizopyrenus属 (Singh, 1952) と同じ。

綱: 葉状仮足をつくる。軸糸はない。
一時期鞭毛をもつものもあるが、子実体はつくらない。

亜綱:殻をつくらない。狭義のアメーバ類。

目: 細胞は円筒状(cylindroid)。移動時に分岐しない(monopodal), 動きは突発的に起こる。hemispheroid bulges。 通常は単核。核分裂は promitotic。

属: 鞭毛をもたない。単核。




V. ovis シストの外壁(ectocyst)と内壁(endocyst)は数カ所で接触している以外は離れている。
ゼラチン層はない。シスト外壁は波打たない。
シスト径 8.5-16μm, アメーバ 20-35μm。 羊の餌や糞で検出された。
V. hartmanni シストの外壁(ectocyst)と内壁(endocyst)は数カ所で接触している以外は離れている。
ゼラチン層はない。シストは丸くならない。アメーバの動きは遅い。
アメーバ 10-20μm。淡水性。
V. jugosa シストの外壁(ectocyst)と内壁(endocyst)は数カ所で接触している以外は離れている。
ゼラチン層はない。 シスト径 最大14μm。シスト外壁は波打つ。淡水。土壌中。
V. russelli シストの外壁(ectocyst)と内壁(endocyst)は数カ所で接触している以外は離れている。
ゼラチン層はない。シスト外壁は波打たない。 シスト径 〜20μm。土壌中。

V. froschi シストの外壁(ectocyst)と内壁(endocyst)ほとんど密着している。
ゼラチン層で被われている。シスト内壁は球状。
シスト径 7-10μm。 アメーバ 8-12μm。 tan liquor。
V. atopa シストの外壁(ectocyst)と内壁(endocyst)ほとんど密着している。
ゼラチン層で被われている。
シスト径 〜20μm。寒天培養すると赤い色素を作ることがある。土壌中。
V. avara シストの外壁(ectocyst)と内壁(endocyst)ほとんど密着している。
ゼラチン層で被われている。
シスト径 7-14μm。 赤い色素は作らない。淡水。
静止期 10-15μm。移動期 15-33μm。横幅の3倍程。仮足は透明で突発的に出る。
核は球状で elastic 3-6μm。シストは不規則な球状(7-14μm)。表面は滑らか。
bilaminar, gelatinous。通常は単核。淡水性。 (from "An Illustrated Guide" 1985)

V. magna シストの外壁(ectocyst)と内壁(endocyst)ほとんど密着している。
ゼラチン層はない。多くのシストは球形,ないし卵形。
シスト表面はなめらか,径 18-20μm。アメーバは20-40μm。 Barn manure(農場の堆肥)。
V. erythaenusa シストの外壁(ectocyst)と内壁(endocyst)ほとんど密着している。
ゼラチン層はない。多くのシストは球形,ないし卵形。
シスト表面はなめらか,径 23μm。アメーバ静止状態で〜35μm。 寒天培地ではピンク色の色素を作る。
V. aberdonica シストの外壁(ectocyst)と内壁(endocyst)ほとんど密着している。
ゼラチン層はない。多くのシストは球形,ないし卵形。
移動時は長くまっすぐで18-37μm。 シスト径 6.5-13μm。
V. debilis シストの外壁(ectocyst)と内壁(endocyst)ほとんど密着している。
ゼラチン層はない。多くのシストは球形,ないし卵形。
アメーバの動きは速い。15-20μm。 シスト表面はなめらかで径 10μm以下。淡水。
V. enterica シストの外壁(ectocyst)と内壁(endocyst)ほとんど密着している。
ゼラチン層はない。多くのシストは球形,ないし卵形。
アメーバは球状で頻繁に方向を変える。17-42μm。 シスト径 8.4-17μm。七面鳥の腸内。

V. ustiana シストの外壁(ectocyst)と内壁(endocyst)ほとんど密着している。
ゼラチン層はない。シストの形は様々。
アメーバのウロイドは bulbous。30-65μm。 シスト径 12.5-21μm。淡水。
V. inornata シストの外壁(ectocyst)と内壁(endocyst)ほとんど密着している。
ゼラチン層はない。シストの形は様々。
目だったUroidal tuftはない。アメーバは18.6-36.6μm。 シスト径 8.6-13.2μm。淡水。
V. lacustris シストの外壁(ectocyst)と内壁(endocyst)ほとんど密着している。
ゼラチン層はない。シストの形は様々。
目だったUroidal tuftはない。アメーバは8-15μm。 シスト径 6-8μm。淡水。

(from Page, 1976)
V. limicola *****
V. vahlkampfi *****

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LINKS

Species

  1. Vahlkampfia aberdonica Page, 1974
  2. Vahlkampfia atopa (Singh, 1952)
  3. Vahlkampfia avara Page, 1967
  4. Vahlkampfia debilis Jollos, 1917
  5. Vahlkampfia enterica Page, 1974
  6. Vahlkampfia erythaenusa (Singh, 1952)
  7. Vahlkampfia froschi (Hartmann, 1907)
  8. Vahlkampfia hartmanni (Nägler, 1911)
  9. Vahlkampfia inornata Page, 1967
  10. Vahlkampfia jugosa Page, 1967
  11. Vahlkampfia lacustris (Nägler, 1909)
  12. Vahlkampfia limax
  13. Vahlkampfia limicola
  14. Vahlkampfia ovis (Schmidt, 1913)
  15. Vahlkampfia magna Jollos, 1917
  16. Vahlkampfia russelli Singh, 1952
  17. Vahlkampfia ustiana Page, 1974
  18. Vahlkampfia vahlkampfi Chatton, 1910 (formerly Amoeba limax Vahlkampf, 1905)

References

  1. Page, F.C., 1976, An illustrated key to freshwater and soil amoebae, Freshwater Biological Association, Scientific Publicaton No. 34, Titus Wilson & Son Ltd.
  2. Page, F.C., 1972, Rhizamoeba polyura n. g., n. sp., and uroidal structures as a taxonomic criterion for amoebae., Trans. Am. Microscop Soc., 91, 502-513.
  3. Schaeffer, A.A., 1926, Taxonomy of the amebas., Carnegie Inst. Wash. Publ., 345, 1-116.

  4. Leidy, J., 1879, Freshwater Rhizopods of North America., U.S. Geological Survey, Wasington.
  5. Jeon, K.W. (ed.), 1973, Biology ofAmoeba., Academic Press, New York.
  6. Penard, E., 1902, Faune rhizopodique du Bassin de Leman., Kundig, Geneve.

  7. Hausmann & Hülsmann, 1996, Protozoology, Thieme Medical Pub.
  8. 岩波・生物学辞典・第4版, 1996, 岩波書店.
  9. Margulis, L., Corliss, J.O., Melkonian, M. and Chapman, D.J. (eds.) , 1990, Handbook of Protoctista. Jones and Bartlett, Boston.
  10. ハウスマン, 扇元訳, 1989, 原生動物学入門、弘学出版.
  11. Margulis & Schwartz, 1988, Five Kingdoms; An illustrated guide to the phyla of life on earth., Second edition, Freeman and Company.
  12. Lee, J.J., Hutner, S.H. & Bovee, E.C. (eds.), 1985, An Illustrated Guide to the Protozoa., Society of Protozoologists.
  13. 猪木正三監修, 1981, 原生動物図鑑, 講談社サイエンティフィク.
  14. Kudo, R.R., 1966, Protozoology 5th ed., Charles C Thomas Publisher.


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