Salpingoeca ; カラエリヒゲムシ属
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1-3; Salpingoeca sp.,
淡水・海水のいずれにも広く分布するが、記載された種はわずか150種ほどである。 すべて自由生活型で、柄をもつものと自由遊泳するものとがある。群体をつくるものもいる。
微少で柔軟な細胞で、その前端部から1本の鞭毛がでている。 鞭毛の基部は襟状の構造で囲まれている。 襟状構造は、微細な微絨毛によって形成されている。 また、細胞体は膜状のさや (theca)、 あるいは箱状のロリカで覆われている。襟鞭毛虫は、海綿動物の襟細胞と形態的によく似ている。変形動物やワムシにも襟鞭毛虫に似た細胞がみられる。 これらの形態的な類似性と分子系統学のデータから襟鞭毛虫から多細胞動物が進化した可能性が示唆されている。
科:細胞は鞘状の被い(theca)で囲まれている。光学顕微鏡で見える。
コアノエカ属
Chanoeca細胞(adult cell)には鞭毛がない。 Thecaは通常フラスコ形。 カラエリヒゲムシ属
Salpingoeca細胞(adult cell)には鞭毛がある。Thecaは1層で外形はカップ状 ないし筒状,その厚さは一様。 パキソエカ属
Pachysoeca細胞(adult cell)には鞭毛がある。Thecaは通常フラスコ形で 1層,部分的に厚みがある。 ディプロエカ属
Diploeca細胞(adult cell)には鞭毛がある。Thecaは通常フラスコ形で 2層,部分的に厚みがある。 外層は褐色の場合が多い。内層は薄く透明で外層を越えて外にとびだす。
Metakaryota上門
襟鞭毛虫門 Choanoflagellata
(Hausman & Hülsmann「Protozoology」2nd ed.)
真正鞭毛虫門 Zoomastigina
襟鞭毛虫綱 Choanoflagellates
(「五つの王国」)
有毛根足虫門(肉質鞭毛虫門) Sarcomastigophora Honigberg & Balamuth, 1963
鞭毛虫亜門 Mastigophora Diesing, 1866
動物性鞭毛虫綱 Zoomastigophora Calkins, 1909
エリヒゲムシ目 Choanoflagellida Kent, 1880
(「An Illustrated Guide to the Protozoa」;「生物学辞典」)
襟鞭毛虫目 Choanoflagellida Kent, 1880
(「原生動物図鑑」)
Subdivisions
Chanoeca | perplexa |
カラエリヒゲムシ属 Salpingoeca (サルピンゴエカ) |
amphoroideum (カラエリヒゲムシ), gracilis |
Pachysoeca | depressa |
Diploeca | placita |
References