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シヌラ属 Synura

Ehrenberg
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Synura1 Synura2 Synura3 Synura4
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1-4; Synura sp. (シヌラ),

Synura 門/綱:細胞長さは大きくても 5〜20 μm。淡水性。
細胞前端部に1〜2本の不等長鞭毛がある。長い方が羽型(2列の側毛;mastigonemesがつく)で前方向き。 Pleuronematic flagellumとも呼ばれる。 2本目がある場合は、短く裸で後ろ向き。その根元が膨らんでいて細胞の窪みにある。その付近にある 葉緑体の内部に赤い眼点がある。 1個の核をもち、それはpleuronematic flagellumの基部と cross-striated rottletでつながっている。 核内には1〜2個の pulsating vacuolesがある。
細胞内に1個もしくは2個ある葉緑体は、クロロフィルa, cを含むが、β-カロチン、キサントフィルが多いため、 黄緑色(golden-yellow)ないし黄褐色(golden-brown)を示す。このため gold algae とも呼ばれる。 二重膜と小胞体槽からなる被膜をもつ。三重のチラコイド、帯状ラメラ ( girdle lamella )からなる。
細胞は裸出ているものが多いが、中には寒天質や殻をかぶるものもいる (Synura, Mallomonas, Paraphysomonas)。 Dinobryonなど ロリカ内で生活するものもいる。 extrusomeとして discobolocystsを持つ。
有鞭毛と無鞭毛の2相がある。群体を形成するものもいる。 無性生殖は分裂と内生的なシストによる。有性生殖はDinobryonなど一部で知られている。
貯蔵物質は、液胞内のクリソラミナリン(Crysolaminarin、=ロイコシン)と油滴。
独立栄養または従属栄養の両方がいる。約1000種。

Synura uvella 目:  準備中

属:鱗片(scale)でおおわれた梨形の細胞が集まって球状の群体を形成する。 鞭毛は細胞の先端部から出て,小さな non-mineralisedでおおわれている。 細胞の周辺部に寄った2個の葉緑体をもつ。ピレノイドはない。眼点もない。 細胞体をおおう鱗片は様々な形をしていて,精細な紋様が施されている。 この鱗片の特徴が分類の基準になっている。
収縮胞は細胞の基部(後方)にある。そこにはクリソラミナリンの vesicleもみられる。 淡水性。

群体(コロニー)は球形ないし楕円形。2〜50個の卵形の細胞が放射状に集合している。 細胞は通常は短い剛毛(bristle)で被われている。2個の chromatophoresが細胞の両側にある。 眼点はない。縦分裂をする。淡水性。(Kudo, 1966)

S. uvella 細胞は卵形,細胞長20-40μm,幅8-17μm。剛毛は明瞭。 コロニーの径100-400μm。
S. adamsi 各細胞は長い紡錘形。細胞長42-47μm,幅6.5-7μm。2本の鞭毛は最大17μm。淡水性。
S. petersenii ******
S. sphagnicola ******
S. splendida ******

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Species

  1. Synura uvella Korschikov
  2. Synura petersenii (Petersen) Korschikov
  3. Synura sphagnicola
  4. Synura splendida
  5. Synura adamsi

References

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