大町市八坂(旧八坂村) |
唐花見湿原 からけみ しつげん Part I |
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採集日:2008.06.01 | ウオッちず | で位置確認 |
唐花見湿原に到着(大町市八坂,旧八坂村),10:24
10分ほどで唐花見湿原休憩所前に到着。
自転車を組み立て,採集道具をセットした後,道路側から湿原方向をパノラマ撮影。
2,3枚目:休憩所とその手前にある駐車場。4枚目:タクシーが上がってきた道。
唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:24
昨年(2007.6.4)同様,周囲ではエゾハルゼミ(Terpnosia nigricosta)がやかましいほどに鳴いていた。
←エゾハルゼミの鳴き声
唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:25
駐車場の隅にある案内板。
1枚目:県自然環境保全地域 唐花見湿原案内図。
2枚目:唐花見湿原自然環境保全地域。
唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:25-10:26
1枚目:休憩所の裏にあるトイレ(注)の脇を通って湿原へ。坂を下る。
2枚目:途中,何段かの階段を降りる。
3枚目:湿原が見えてきた。
注:上の写真を撮影した頃,トイレ付近からカタ・コトと音がした。最初は熊?と若干焦ったが,しばらくすると音が止んだので,
やや及び腰でトイレの脇を通過した。
唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:26
1枚目:湿原へ入る木道前から湿原方向を撮影。
2枚目:ちなみにこれは昨年(2007.6.4)の画像。ほぼ同じだが,
今年は雨が多い(昨日もこの付近は雨がかなり降ったそうだ,タクシー運転手談)ので木道下に水たまりが見える点が,わずかに異なる。
唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:27
木道に入って湿原の北側〜進行方向をパノラマ撮影。
唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:27-10:28
昨年(2007.6.4)は全体に水位が下がっていて木道入口付近には水たまりがなかったが,
上述のように,今年は前日にも雨が降ったのでやや水が多め。
入口近くで採集できた(唐花見湿原-1)。
観察された生物:
クリプトモナス(Cryptomonas),
ペタロモナス(Petalomonas),
小型鞭毛虫数種,
太陽虫の一種,
コロトネベラ(Korotnevella),
ナベカムリ2種(Arcella),
ディフルギア(Difflugia oblonga ?),
Pontigulasia,
トゲフセツボカムリ(Centropyxis constricta or Centropyxiella ?),
アミカムリ(Nebela penardiana),
トリネマ(Trinema sp.),
アンフィレプタス(Amphileptus),
スティコトリカ(Stichotricha),
大型コレプス(Coleps),
キネトキルム(Cinetochilum margaritaceum),
マルロモナス(Mallomonas),
シヌラ(Synura),
アンソフィシス(Anthophysis),
ミショコッカス(Mischococcuss),
トリボネマ(Tribonema),
タルケイソウ(Melosira),
他の珪藻各種,
パルモディクチオン(Palmodictyon),
クレブソルミディウム(Klebsormidium)に似るがピレノイドがない,
ミカヅキモ(Closterium moniliferum),
ダルマオトシ(Hyalotheca dissiliens var. dissiliens),
ワムシ,
ケンミジンコ,
センチュウ,
唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:29-10:31
入口から少し進み,「アゼスゲ」の案内板のある向い側で採集(唐花見湿原-2)。
観察された生物:
トラケロモナス(Trachelomonas volvocina),
ナベカムリ(Arcella),
共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium),
サヤツナギ(Dinobryon sertularia),
マルロモナス(Mallomonas elliptica)多数,
クリソピキシス(Chrysopyxis),
ゲミネルラ(Geminella),
ミクロスポラ(Microspora)多数,
ヒザオリ(Mougeotia),
ミカヅキモ(Closterium abruptum,
Closterium sp.),
ハタヒモ(Netrium digitus),
ケンミジンコ,
ミジンコ,
唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:32
1枚目:少し先でも採集(唐花見湿原-3)。
かなり水深のある場所のためは原生生物は少なめ。
2枚目:前回(2007.6.4)同様,
この周辺ではエゾハルゼミ(Terpnosia nigricosta)の鳴き声に混じって,
シュレーゲルアオガエル(Rhacophorus schlegelii)が鳴いていた。前回に比べるとやや遠くで鳴いていたので音は小さめ。
観察された生物:
トラケロモナス(Trachelomonas volvocina),
未同定の鞭毛虫(柄付きのロリカ内,鞭毛は1本?,葉緑体なし,Stokesiellaとは異なる),
ナベカムリ(Arcella),
ウロトリカ(Urotricha),
ミドリゾウリムシ(Paramecium bursaria),
マルロモナス(Mallomonas),
ミクロスポラ(Microspora),
ヒザオリ(Mougeotia),
ケンミジンコ,
←音声(エゾハルゼミとシュレーゲルアオガエル?)
唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:34
木道が東向きから北東向きに変わる手前付近。
ここには木道の下を水路のような掘削跡のような大きな水たまりが通っている。
水面にはたくさんの糸状藻類が浮かんでいた。トロリとしているのでアオミドロではなさそうだ。
前回同様,ヒザオリだろう。
ちなみに下段の4枚は昨年の同一地点の様子。昨年もたくさんの糸状藻類が浮かんでいた。
主成分はヒザオリ(Mougeotia)
だったが,,。今回はどうだろう?
以下の4枚は2007.6.4撮影
唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:34-10:36
木道の北側で採集(唐花見湿原-4)。
上の下段4枚目(昨年,2007.6.4の採集地点)とほぼ同じ場所。
昨年同様,糸状藻類の正体は
ヒザオリ(Mougeotia)だった。
昨年よりやや多め。
観察された生物:
渦鞭毛虫の一種,
トラケロモナス(Trachelomonas volvocina),
ナベカムリ(Arcella),
共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium),
バキュオラリア(Vacuolaria virescens),
クラミドモナス(Chlamydomonas),
オーキスチス(Oocystis marsonii),
Asterococcus,
ミクロスポラ(Microspora),
ヒザオリ(Mougeotia),
ホシガタモ(
Staurastrum dilatatum var. hibernicum?),
ハタヒモ(Netrium digitus),
Bambusina,
ケンミジンコ,
ミジンコ,
ワムシ,
唐花見湿原(大町市八坂,旧八坂村),10:37-10:38
最初の屈曲点を過ぎた後。木道の右側にあるミズゴゲの周囲で採集(唐花見湿原-5)。
下段の4枚は昨年の同一地点。昨年は左側で採集した。
昨年よりはやや多め。
観察された生物:
渦鞭毛虫の一種,
トラケロモナス(Trachelomonas volvocina),
共生藻を持つプルーロネマ(Pleuronema),
共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium),
マルロモナス(Mallomonas elliptica),
Asterococcus,
ミクロスポラ(Microspora),
ヒザオリ(Mougeotia),
ハタヒモ(Netrium digitus),
Bambusina,
ミジンコ,
ワムシ,
以下の4枚は2007.6.4撮影
Part II: | 唐花見湿原 2008.06.01, 10:39 - 11:01 |