長野市 飯綱高原 |
大谷地湿原 |
ここで採集されたサンプルの観察結果を | Google で検索 | ! | お知らせ |
長野市街と戸隠高原を結ぶ戸隠バードラインの途中に飯綱高原方面へ分岐する道路がある。
その分岐近くのバードライン沿いにある湿原。
すぐ近くには大座法師池もある。
湿原内には桟橋状の木道があり,湿原の外側を周回する遊歩道も設置されている。
ただし,池塘はない。
替りに,湿原内にはかなりの水の流れがあり,そのためだろうが,原生生物はあまりいない。
|
採集日:2006.05.21 | ウオッちず | で位置確認 |
大谷地湿原へ(長野市),13:57-13:59
1枚目:バスが来た方向(西)へ戻る。前は下り坂。
2枚目:湿原の前には小さな駐車場がある。
3枚目:ここが湿原の入口。この湿原に来たのは今回が三度目(2003.9.7, 2005.6.12, 2006.5.21)。
4枚目:案内板。
大谷地湿原(長野市),13:59
1枚目:階段を降りて湿原に入る。
2枚目:階段を降りるとデッキ状の木道がある。今回はリュウキンカが一面に咲いていた。
大谷地湿原(長野市),13:59-14:00
木道に降りたところで周囲を撮影。
大谷地湿原(長野市),14:00
ここで採集(大谷地湿原 No. 1)。
観察された生物:
サイフォデリア(Cyphoderia),
ユーグリファ(Euglypha),
ハネケイソウ(Pinnularia),
ソコミジンコ,
大谷地湿原(長野市),14:01
リュウキンカ(Caltha palustris var. nipponica)
大谷地湿原(長野市),14:02-14:03
タネツケバナ(Cardamine flexuosa)?
大谷地湿原(長野市),14:03
2枚目:ミズドクサ(Equisetum fluviatile)
大谷地湿原(長野市),14:04
ここで採集(大谷地湿原 No. 2)。
観察された生物:
クリプトモナス(Cryptomonas),
ミドリムシ(E. mutabilis),
マヨレラ(Mayorella),
ホマロズーン(Homalozoon),
キロドネラ(Chilodonella),
ヒスチオバランティウム(Histiobalantium),
小型繊毛虫数種,
ミカヅキモ4種以上(
Closterium,
C. acerosum),
大谷地湿原(長野市),14:05-14:06
ミズドクサ(Equisetum fluviatile)の群生。
この辺のどこかで採集(大谷地湿原 No. 3)。
観察された生物:
ソコミジンコのみ。
大谷地湿原(長野市),14:08-14:10
ここで採集(大谷地湿原 No. 4)。
観察された生物:
小型繊毛虫数種のみ。
大谷地湿原(長野市),14:10-14:11
ここで採集(大谷地湿原 No. 5)。
観察された生物:
クリプトモナス(Cryptomonas),
マヨレラ(Mayorella),
キロドネラ(Chilodonella),
小型繊毛虫数種,
珪藻各種,
大谷地湿原(長野市),14:12
この辺のミズバショウ(Lysichitum camtschatcense)はすでに花の時期が終わっている。
この後,フォレストミュージアム小湿原へ向かい,採集後,再び,大谷地湿原に戻る。 |
大谷地湿原(長野市),14:44-14:49
2枚目:ここで採集(大谷地湿原 No. 6)。
観察された生物:
サイフォデリア(Cyphoderia),
ユーグリファ(Euglypha),
トリボネマ(Tribonema),
珪藻各種,
ソコミジンコ,
ケンミジンコ,
大谷地湿原(長野市),14:50
ニリンソウ(Anemone flaccida)
大谷地湿原(長野市),14:51
2,3枚目:ニリンソウ(Anemone flaccida),
4枚目:これはコバイケイソウ(Verantrum stamineum)。
以上のように大谷地湿原は,全体として原生生物は少ない。 これは前回(2005.6.12),及び,前々回(2003.9.7)とほぼ同じ。 原因として考えられるのは,湿原の周囲に水路があり,その水の流れが湿原全体に及んでいることがあげられる。 水流により原生生物の多くが流し出されている可能性がある。 また,植物の状態を見てもわかるように,飯綱高原は戸隠高原に比べて気温が高いのも原因だろう。 これまでみてきた限りでは,気温の高い平地よりも冷涼な高地にある池沼の方が圧倒的に原生生物の種類が多い。 近くに人間の活動する場所があるのもなんらかの影響を与えているだろうが,,,。