板倉町
行人沼
ぎょうにんぬま
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群馬県板倉町にある沼の一つ。古くからある沼のようで,流入・流出する川はなく, 湧水で水位が保たれているとのこと。 県の自然環境保全地域に指定されている。 原生生物も期待したいところだが,沼岸は深く落ち込み,あるいは葦原で取り囲まれている。 また,農地や人家が隣接している等,原生生物にとっては好ましくない条件が揃っている。 実際予想通りだった。原生生物相は貧弱(2008.3.29)。
観察された原生生物名一覧(現在 3 種)

採集日:2008.03.29 ウオッちず で位置確認

ここで右折(板倉町海老瀬),16:23
国道354号をしばらく行って左折すると,さきほど訪れた群馬の水郷公園がある。 2年前(2006.2.18)は群馬の水郷公園を訪れた後,この道路を東へ進んで,すなわち,前方からやってきて, 画面右の農道へ入った。懐かしい・・・? ちなみに これが2年前(2006.2.18)に同じ場所を反対側から撮影した画像

農道を北東へ進む(板倉町海老瀬),16:23

七五郎沼(板倉町海老瀬),16:24
この農道沿いにはいくつかの沼があるが,ここはその最初の沼。 沼岸は深く落ち込んでいる。近寄るのも危険。採集不可。

さらに北東へ(板倉町海老瀬),16:25

ここが前回工事中だったところだが・・・(板倉町海老瀬),16:26
途中にある交差点。この先に行人沼があるのだが, 2年前はその手前が工事中だった。 その時は,行人沼の南岸に小さな公園があることから,その公園の拡張工事?だろうと勝手に推測してしまったが, 今見るとそこは農地になっていた。 完全に思い違いだった。元は草地だったところを農地として整備したのか, あるいは元から農地だったところを整備しなおしただけ,だったようだ(注)。
交差点の先は砂利道。ここへ進む。

注:2枚目:2年前の同じ場所と比較すると, 農地だけでなくその先に見える茂みと住宅地にも変化がある。 画像の中央よりやや右に鉄塔(手前に3〜4軒の住宅がある)が見えるが,その左側は2年前は何本かの樹木があったが, 今回はそれらが消えていて,同じ場所には青いネットでできた柵のようなものが見える。 工事現場のような雰囲気。手前の農地の工事と関係があるか否かは不明だが,年々変化が起きているようだ。

行人沼(板倉町海老瀬),16:27
砂利道へ入ってしばらく進むと右隣に行人沼(ぎょうにんぬま)がある。 ここを訪れたのも三度目だが,これまではさきほどの七五郎沼と同様,沼岸が深く落ち込んでいるため採集したことがない。

行人沼(板倉町海老瀬),16:28
道路際に立っている案内板。 「行人沼自然環境保全地域(特別地区),・・・行人沼は動植物が調和のとれた状態で生息する県内でも数少ない沼です。・・・」 とある。「調和のとれた状態」というのはどういった状態を意味するのだろう?多様な生物種が生息している,ということか? 以下のように,原生生物相に関しては貧弱だが・・・。

行人沼,ここにもハナニラが(板倉町海老瀬),16:29
これまで同様,沼岸が深く落ち込んでいるところばかりなのでそのまま通り過ぎようとしたところ, 一ケ所だけ沼岸に近付けそうな場所があった。 そこに近付こうとすると,岸辺にハナニラIpheion uniflorum)が咲いていた。 ここには青味がかった花(2枚目)とほぼ白色の花(3枚目)があった。薄暗いので画像では違いがわかりにくいが。。

行人沼(板倉町海老瀬),16:29-16:30
花の撮影をした後で沼岸のヘドロを採集(行人沼)。 残念ながら原生生物は非常に少ない。周囲が農耕地なので農薬等の影響があるのかも(注)。
観察された生物: クリプトモナス(Cryptomonas), ディセマトストマ(Disematostoma), 珪藻少々, イカダモ(Scenedesmus acuminatus),

注:これまでの経験上,沼や池に関しては,農耕地よりも市街地にある池沼の方が原生生物相が豊かな場合が多い。 必ずという訳ではないが,,。

さらに北東へ進む(板倉町海老瀬),16:31
行人沼を過ぎてしばらく進むと舗装道となり,ほどなく住宅地に入る。

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