由利本荘市 |
竜ヶ原湿原
Part II: 湿原南端〜駐車場 |
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採集日:2008.09.29 | ウオッちず | で位置確認 |
竜ヶ原湿原(由利本荘市矢島町城内),08:40
1〜3枚目:湿原に戻ろうとしたところ,その手前右(東側)に踏跡があった。
そこへ入ってみると湿原というか草原があった。踏跡はずっと先まで続いているようだが,はっきりした道にはなっていない。
おそらくここを下っていくと,後で出てくる祓川キャンプ場近くの湿原まで降りていけるのだろうが,
草は湿っているし,池塘らしきものは見当たらない。
なにより踏跡がわずかしかない湿原を歩いて荒らすのも気がひけたので,これ以上先に進むのを止めて引き返した。
竜ヶ原湿原(由利本荘市矢島町城内),08:42
1〜3枚目:ということでふたたび竜ヶ原湿原を縦断する木道へ入る。
竜ヶ原湿原(由利本荘市矢島町城内),08:43-08:44
1,2枚目:さきほどは気づかなかったが,木道の右(東)側に,やや池塘のようにも見える水たまりがあった。
3枚目:ここで採集(竜ヶ原湿原-4)。
してみたが,ご覧のように水垢はほとんど入らなかった。
結果は以下の通り。原生生物はごくわずか。
昨年(2007.08.23),
八幡平沼湿原の池塘でも,同じように水垢がほとんど入らなかったが,
そこにはたくさんの原生生物がいた。やはり池塘と水流のある場所ではまったく違う。
1枚目:前方にこちらへ向ってくる人影が写っているが,この湿原にいる10〜15分ほどの間に,この人を含めて2名の男性とすれ違った。
また,この後,自転車を停めてある駐車場へ戻ると,車で来た初老の夫婦が登山の準備をしていた。
今日は月曜日だし,天気もあまり良くないが結構な人が登山に訪れているようだ。
さすがは鳥海山。
観察された生物:
ウチワヒゲムシ(Phacus pyrum),
ディフルギア(
Difflugia oblonga),
ユーグリファ(Euglypha ciliata or E. strigosa ?),
小型繊毛虫数種,
ミクロスポラ(Microspora),
ヒザオリ(Mougeotia),
ユレモ(Oscillatoria),
ケンミジンコ,
竜ヶ原湿原(由利本荘市矢島町城内),08:46-08:47
祓川ヒュッテが近付いたところでまた採集(竜ヶ原湿原-5)。
ここは池塘というよりは水路のようになっている場所だが,それでも若干緑色をした水垢がとれた。
緑色の正体はアオミドロ。これは平地の沼地・水田に多いが,通常,湿原ではあまりみかけないのだが・・・。
観察された生物:
ディフルギア(
Difflugia oblonga),
ヒアロスフェニア(Hyalosphenia papilio),
小型繊毛虫数種,
Asterococcus,
アオミドロ(Spirogyra),
ミカヅキモ(
Closterium rostratum),
ハタヒモ(Netrium digitus),
ネジモ(Spirotaenia condensata),
フタボシモ(Cylindrocystis brebissonii),
センチュウ,
竜ヶ原湿原(由利本荘市矢島町城内),08:48
さらにすぐ近くでも採集(竜ヶ原湿原-6)。
ここは木道から少し離れていたのでカップ付き指示棒を使用。ドロリとした水垢,というか泥が混じった,やや緑色をしたヘドロが入った。
ここも同上。
観察された生物:
クリプトモナス(Cryptomonas),
トラケロモナス(
Trachelomonas volvocina,
Trachelomonas sp.),
ナベカムリ(Arcella),
珪藻少々,
Asterococcus,
アオミドロ(Spirogyra),
ミカヅキモ(
Closterium rostratum),
ハタヒモ(Netrium digitus),
ユレモ(Oscillatoria),
竜ヶ原湿原(由利本荘市矢島町城内),08:50-08:51
1枚目:ヒュッテ近くまで来ると水深は深くなり水底が透けてみえた。
そこにカワモヅクらしき藻塊を発見。2枚目:これを周囲の水垢とともに採集(竜ヶ原湿原-7)。
観察された生物:
渦鞭毛虫の一種,
リピドデンドロン(Rhipidodendron),
共生藻を持つオフリディウム(Ophrydium),
珪藻少々,
キリンドロカプサ(Cylindrocapsa),
ヒザオリ(Mougeotia),
アオミドロ(Spirogyra),
ホシガタモ(
Staurastrum hystrix),
イボマタモ(
Euastrum sinulosum),
カワモズク(Batrachospermum),
クロオコッカス(Chroococcus),
Hapalosiphon,
キャンプ場へ向かう遊歩道へ入ろうかとも考えたが,,パス(由利本荘市矢島町城内),08:52
1〜3枚目:駐車場へ戻る途中,右手にキャンプ場へ向かう遊歩道(案内図では歩道)の入口があった。
こちらから駐車場へ行くこともできるが,ここからだと途中がどうなっているか心配なので,そのまま舗装道を下ることにした。
キャンプ場へ向かう遊歩道入口の様子(由利本荘市矢島町城内),08:53
その入口奥を撮影。前方は薮というか,道の両側から潅木が遮るように育っている。
このまま進むと,昨日降った雨で湿った草木に触れてびしょぬれになる恐れがある。やはりこちらへ進むのは控えよう。
五合目の駐車場へ戻る(由利本荘市矢島町城内),08:54
道端に咲いていた??アザミ()。
五合目の駐車場へ戻る(由利本荘市矢島町城内),08:54-08:55
同じくシロバナトウウチソウ(Sanguisorba albiflora)。
五合目の駐車場へ戻った(由利本荘市矢島町城内),08:55
駐車場へ戻ると私が自転車を停めた北端に到着したばかりの自動車があった。
車の後ろのドアを開けて登山の準備をしている人影が見える(後でわかったが初老の夫婦だった)。
Part III: | 駐車場〜キャンプ場近くの小湿原 2008.09.29, 08:56 - 09:10 |