仙北市(旧田沢湖町) |
空吹湿原
からふきしつげん |
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採集日:2009.06.28 | ウオッちず | で位置確認 |
鉄板が敷かれた道が湿原を横断していた,ここが空吹湿原らしい(仙北市田沢湖生保内),13:28
1,2枚目:前方に湿原らしい場所が見えたところでパノラマ撮影。
1枚目:ここは湿原の北端に近い場所らしいが,その途中を鉄板が敷かれた道路が横切っていた。
国土地理院の地図にも,湿原を横断する道が描いてあるが,それはこの先にある源泉?に上がって行く道で行き止まりになっている。
しかし,現在は,空吹湿原の東側を通って南にある蟹沢の工事現場まで大型車が通れる道路が新しくできているようだ。
2枚目:湿原の手前にある山道(散策路)。
これは従来からある道で,湿原の西側を通った後,東にあるブナ林の斜面を降りていくルート。
湿原を訪れた後,こちらへ進むが,まずは湿原へ。
空吹湿原,湿原を分断する形で鉄板の敷かれた道路が横切っていた,鉄板が熱い(仙北市田沢湖生保内),13:29
1〜3枚目:湿原に入ったところでパノラマ撮影。
厚い鉄板が道路に敷かれている。
湿原は地盤が柔らかいので大型車輌が通るために鉄板を敷いたのだろう。
とすると,鉄板を敷く前に地盤を固める目的で,多量の土石を道路の下に埋めた可能性が高い。
左右の湿原はこれで完全に分断されたはず。
空吹湿原,左側に木道らしきものがあったが先が見えず(仙北市田沢湖生保内),13:29
空吹湿原,道路脇に水たまりがあった(仙北市田沢湖生保内),13:29
1,2枚目:道路の右側を撮影。
1枚目:前方ではコバイケイソウ(Verantrum stamineum)が咲いていた。
2枚目:手前には水辺がある。ここなら採集できそうだ。
とはいえ,結構,急な斜面でその先には水がある。
立って斜面を降りるとすべって水の中に入ってしまいそうなので,
まず道路際に腰かけて,尻をついた状態でカップ付き指示棒を使って採集することにした。
空吹湿原,熱い鉄板の脇に腰を降ろして・・・(仙北市田沢湖生保内),13:32
なんとか採集できた(空吹湿原)。
採集したサンプルをしまう際,傾いた身体を支えようとして,手を鉄板の上においたところ,アチチッとなった。
鉄板は焼けるように熱い。
観察された生物:
クリプトモナス(Cryptomonas),
トラケロモナス(Trachelomonas),
小型鞭毛虫数種,
ナベカムリ(Arcella sp.),
珪藻各種,
アオミドロ(Spirogyra),
コウガイチリモ(Pleurotaenium trabecula),
ミカヅキモ(
Closterium kuetzingii,
C. lunula,
C. striolatum,
Closterium sp.1,
Closterium sp.2),
ケンミジンコ,
空吹湿原(仙北市田沢湖生保内),13:32
腰を降ろした道端の脇にヒカゲノカズラの仲間が。。
これは??(Lycopodium sp.)。
道路脇にいると日射しと照り返しでくらくらするほど暑いので,早々に湿原を出て元の林道へ戻った。
空吹湿原,少し戻って脇道へ入る(仙北市田沢湖生保内),13:35
さきほど紹介した湿原の手前にある脇道(散策路?)に入り,湿原の西縁に沿って南へ進む。
少し進むと左右に道が分かれていた(仙北市田沢湖生保内),13:37
左は湿原の南側に出る道。散策路の続きは右。
空吹湿原,左の先にまた湿原があった(仙北市田沢湖生保内),13:37
1〜3枚目:その分岐の手前でパノラマ撮影。
1枚目:左にはここからも湿原が見える。
3枚目:こちらが散策路の続き。
とりあえずまた湿原へ向ってみる。
空吹湿原の案内板(仙北市田沢湖生保内),13:37
湿原の入口にある案内板。カラフキシツゲンとふりがなが付いている。
ここは標高約890m。
空吹湿原,こちらは木道のみ,だが水辺は見当たらないので採集せず(仙北市田沢湖生保内),13:37
1〜3枚目:木道の端に立って北〜東〜南をパノラマ撮影。
1枚目:前方にさきほど採集した北側を通る工事用に拡張された道路の一部が見える。
2枚目:木道の先にも道が続いているのか否か。この画像では判然としないが,
ガイドブックだと前方で左に折れて北側の道路に通じるように描いてある。
3枚目:湿原の南側。すぐ脇に茂みがある。画像に写っている以外に南側に湿原は広がっていないように見える。
が,ガイドブックには「南側の湿原は全体を見渡すことはできない」と書かれている(日野・葛西,北とうほく花の湿原,p.75,2003)。
おそらく,茂みの奥にも湿原が広がっているのだろう。