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2013.06.24, Part XVI

やや大きな湿原〜国道342号を通って須川温泉へ戻る

南側の湿原=国道342号沿いのやや大きな湿原(東成瀬村),13:44
近付いてみて,ここは国道342号沿いにある小湿原1,2の次に現れるやや大きな湿原にある池であることに気づいた。 さきほどは国道側から入って対岸(東岸)で採集したばかりだ。

南側の湿原=国道342号沿いのやや大きな湿原(東成瀬村),13:44
前方は池の西岸になる。せっかくなのでここでも採集することにした。

南側の湿原=国道342号沿いのやや大きな湿原,南側の池(東成瀬村),13:45
1枚目:ここでも ミツガシワMenyanthes trifoliata,ミツガシワ科 ミツガシワ属) の側で 採集(南側の池-02)。 2枚目:大きく成長したミツガシワの葉。 3枚目:こちらは日当たりが良いのだろうか,すでに花が終わっているものもあった。
観察された生物: カリキモナス(Calycimonas physaloides), ナベカムリ(Arcella sp.), フセツボカムリ( Centropyxis), ディフルギア( Difflugia bacilliferaD. oblongaDifflugia sp.), アミカムリ(Nebela carinata), ヒアロスフェニア(Hyalosphenia papilio), ラッパムシ(Stentor sp.), ディレプタス(Dileptus anser), オフリディウム(Ophrydium), 小型繊毛虫数種, サヤツナギ(Dinobryon sertularia), ミカヅキモ( Closterium abruptumC. pronumC. rostratumC. toxon), 小型ツヅミモ(Cosmarium sp.), イボマタモ( Euastrum affine), アワセオオギ(Micrasterias truncata), ハタヒモ(Netrium digitus), タテブエモ(Penium polymorphum), ワムシ, カイミジンコ, ケンミジンコ, イタチムシ,

南側の湿原=国道342号沿いのやや大きな湿原(東成瀬村),13:46
池の北側を通って国道へ出ようとしたが・・・。 途中に薮があった。よく見るとそこは深く抉られた水路だった。 ただし,水はほとんど流れていない。
既述したように,航空写真(オルソ画像&'74〜'78年撮影の画像)を見るとこの溝は, ここから北(正確には北と北北東の間くらい)に向ってまっすぐに伸びている。 航空写真からは詳細がわからないので,最初は木道の跡かと思っていたが,そうではなかった。 ではなぜここにこのような水路(というか溝)があるのだろう? で,考えられるのは,かつてはここを耕作地にしようとして,湿原の水を抜こうとして掘削された「水抜き」用の水路だったのではないか,ということだ。 しかし,周辺が観光地化されるにつれ,耕作地にする計画は途中で放棄され,湿原がそのまま残されたのだろう。

南側の湿原=国道342号沿いのやや大きな湿原(東成瀬村),13:46
かなり幅があるので,跨いで渡れそうにない。

しかたがないので池の南岸沿いを通って国道へ出ることにした(東成瀬村),13:47

ふたたび潅木地帯沿いを歩いて国道へ(東成瀬村),13:48

国道342号へ出た(東成瀬村),13:49

国道342号の道端にて(東成瀬村),13:51, 13:53, 13:53
1枚目:これも既述したが,当初の計画では,ここよりさらに北にある別の傾斜湿原も訪れるつもりだったが, すでにサンプリングチューブを使い果たしてしまった(3枚目)。 なので訪れても眺めるだけになってしまうので,今回はここで引き返すことにした。 2枚目:今回の採集サンプル。厳美渓で採集したものもあるので,かなり多くなった。20本以上ある。 明日から観察するのが大変だ(注)。

注:と,この時は思ったが,今回は全体に原生生物(の種数)が少なめだったので,さほど時間はかからなかった。 とはいえ,観察に3日かかったが,,,。

国道342号を南へ,ゆるい坂を上がる(東成瀬村),13:54

国道342号を南へ,往路で訪れた国道342号沿いの小湿原その1の脇を通過(東成瀬村),13:56

国道342号を南へ(東成瀬村),13:57
1,2枚目:上と同じ位置で南西に見える秣岳方向を望遠撮影。 1枚目:こちらは手前にあるやや低い山(標高 1162m),のはず。 2枚目:右奥が秣岳(標高 1424m)。逆光なので暗くなってしまった。 3枚目:空を入れないようにして再度撮影。 残雪のある登山道が見える。

T字路を左折するが・・・(国道342号,東成瀬村),13:59

その手前に道路際の様子(東成瀬村),14:00-14:02
イタドリFallopica japonica Syn. Reynoutria japonica,タデ科 ソバカズラ属) が道路にはみ出していて,そこにたくさんの イタドリハムシGallerucida bifasciata,ハムシ科) がいた。食事中のものもいる。 このイタドリハムシに遭遇したのは今回が3度目だ。

T字路を左折し,さらに左へカーブして坂を上がる(東成瀬村),14:03

往路でも撮影したのを忘れて再度撮影(東成瀬村),14:03-14:04
やけに色白の タニウツギWeigela hortensis,スイカズラ科 タニウツギ属 )。

坂の途中からT字路方向を撮影(東成瀬村),14:04
T字路の先に駐車場が,その右奥に大仁郷湿原が見える。

大仁郷湿原を望遠撮影(東成瀬村),14:05
あそこは湿原の東端付近。画面左奥(西)に木道が敷設されている。

Part XVII: 国道342号〜須川高原温泉
2013.06.24, 14:06 - 14:33