国道342号を北へ(東成瀬村),13:21
この辺は道路際を赤川が流れているが,そのさらに西の斜面のあちこちに小さな湿原が点在している。
以前から一度は訪れてみたいと考えていたが,今回はそれを実行することにした。
1枚目:左の丘になった部分で赤川は左へ迂回して流れている。
丘の周囲に人が通れそうな場所があったので,左へ
2012年07月の様子(2012.07.28,11:59撮影)。
iPad mini で現在地を確認したかったが・・・(東成瀬村),13:22
相変わらず周囲が明るすぎるため,日影で撮影してもカメラが写り込んでしまう。
これでは何がなんだか・・・。
「入口?」の文字が見えるが,事前の調査でこの辺から西の湿原地帯へ入れるのではと予想していた。
ここがその場所だったことだけはわかる。
斜面沿いを進んでから・・・(東成瀬村),13:23
1〜3枚目:パノラマ撮影。
1,2枚目:前方の斜面が湿原状態だが,手前を赤川が流れているので,ダイレクトには近付けない。
周囲の様子を見るために丘に上がってみた(東成瀬村),13:23
2枚目:わずかだが,前方でレンゲツツジが咲いていた。
丘の上で咲くレンゲツツジ(東成瀬村),13:23
レンゲツツジ(Rhododendron japonicum)。
丘の上から南〜西〜北をパノラマ撮影(東成瀬村),13:24
正面(2枚目)に上から下まで斜面を覆う潅木地帯があり,その両側(1,3枚目)に湿原が広がっている。
1枚目:南側は遠くまで開けた湿原だが,
3枚目:北側は斜面の上部にわずかに広がる程度の小湿原だ(注)。
注:というふうに画像からは見えるが,航空写真を見ると,あの小湿原のさらに北側には別の湿原が広がっている
(参照)。
道路沿いに縦長の湿原が2つ続いている。
当初の計画では,この後そこも訪れるつもりだったが,この周辺で採集した結果,
持参したサンプリングチューブをすべて使い切ってしまった。
よって(時間的にもやや余裕がなくなったこともあり),今回はここより北にある国道342号沿いの傾斜湿原は訪れなかった。
次回。
丘の上から赤川の下流方向を撮影(東成瀬村),13:25
手前の川の様子は草で覆われてわかりにくいが,下流側を見ると川幅もせまく岩などもあるので,渡れそうだ。
近付いてみることにした。
赤川を越える場所を探す(東成瀬村),13:26
近付いてみたが,岩はあるものの,やや川幅が広い。
狭い場所を見つけた(東成瀬村),13:27
その手前にジャンプせずに渡れる場所があった。ここから対岸へ。
川を渡り斜面を上がる,まずは右(北)側の小湿原へ(東成瀬村),13:27
右(北)側の小湿原へ(東成瀬村),13:28
斜面の途中にあった
斑入りミズバショウ(Lysichitum camtschatcense,サトイモ科 ミズバショウ属)。
最初に訪れた小湿原の手前にもあったが,この周辺でも深緑色の斑紋が入ったミズバショウが育っていた。
さきほどよりここの個体の方が,斑紋がより大きく明瞭だ。
右(北)側の小湿原(東成瀬村),13:28
この辺からは池塘は見当たらないが・・・。
右(北)側の小湿原(東成瀬村),13:29
斜面の上へ近付くと池塘があった。大小2(3?)つある。
右(北)側の小湿原(東成瀬村),13:29
潅木地帯の近くから下方を向いてパノラマ撮影。
1,2枚目:手前にやや大きな池塘。
3枚目:そのやや下側に小さな池塘がある。
よくみると,その先,潅木の脇にも小さな池塘がありそうだ(この時は見逃した)。
右(北)側の小湿原(東成瀬村),13:29
一番上にあるやや大きな池塘。こちらは水底がやや灰色がかっている。
原生生物はあまり期待できない。
サンプリングチューブも残り少ないので,ここでの採集は止めた。
右(北)側の小湿原(東成瀬村),13:29-13:30
1枚目:すぐ下にある小さな池塘。ここは良さそうだ。
2枚目:ということでここで
採集(赤川左岸の斜面湿原)。
観察された生物:
共生藻を持つチラキディウム(Thylakidium),
共生藻を持つプラチオフリア(Platyophrya similis),
サヤツナギ(Dinobryon sertularia),
珪藻各種,
ミクロスポラ(Microspora),
ハタヒモ(
Netrium digitus,
N. oblongum),
クロオコッカス(
Chroococcus turgidus,
Chroococcus sp.),
ワムシ,
センチュウ,
Part XV: | 西斜面湿原からやや大きな湿原へ 2013.06.24, 13:30 - 13:43 |