坂を降り,太田川に架かる橋を渡る(平泉町),14:03
3枚目:右には東北本線の線路があり,太田川はその下を流れている。
太田川を過ぎた先で左に折れる(平泉町),14:04
1枚目:前方に青色の看板がある。
2枚目:青色の看板を望遠撮影。
「一関遊水地,JR東北本線第3太田川橋梁改築事業」とある。
今渡った橋?が「JR東北本線第3太田川橋梁」のようだ。
左折した後の様子(平泉町),14:04
1枚目:前方にある橋の袂に堤防を降りる坂があり,
2枚目:その先が水路(堤内排水路)と線路の間を通っている。
この時は,あそこが一関遊水地の周囲堤と勘違いして,坂を降りてしまった。
橋の名前を確認(平泉町),14:06
1枚目:「ひとすじはし」と記してある。
2枚目:こちらには「平成四年十一月完成」とある。
橋近くにある2つの案内板(平泉町),14:06
1枚目:左は「一関遊水地 平泉排水機場新設工事」の案内で,右はさきほどもあった
「一関遊水地 JR東北本線第3太田川橋梁改築事業」の案内だった。
2枚目:「一関遊水地 平泉排水機場新設工事」,
3枚目:「一関遊水地 JR東北本線第3太田川橋梁改築事業」
上記のように,ここが一関遊水地の周囲堤と勘違いして坂を降りてしまった(平泉町),14:07
ここでやっと間違いに気づいた(平泉町),14:09
iPad mini で現在地を確認。当初予定していたのは,画面右にある赤い道路(国道4号 平泉バイパス)の先を右折するのだった。
現在いるのは既述したように,堤内排水路沿いの堤防道だ。このまま進むと堤防の内側を進むことになってしまう。
引き返すことにした。
太田川右岸沿いを東へ(平泉町),14:10
前方左に見えるのが「新太田川橋」(国道4号 平泉バイパス)だ。
右にある建物がおそらく「平泉排水機場」だろう。
その手前には移動式の車止めがあるが,左には隙間がある。人や自転車は通れるようだ。
左に堤防を降りて新太田川橋をくぐる道がある。
MapFan+の地図によると,その先で右折し,一関遊水地の周囲堤の外側の道路へ続いているようだ。
だが,地図にはそこから周囲堤に上がるルートは描かれていない。
そのため,この時は「周囲堤」(堤防天端道路)を通るのだ,という思いがあり,左へ降りることは考えなかった。
しかし,この後出てくるように,堤防上を進んで国道4号を横断するルートには車止めや柵があって地図とは異なる状況に変わっていた。
もしかすると,左へ入って周囲堤の外側の道路へ入ると,どこかで堤防天端道路へ上がる道があるか(注),
将来はそのようにする計画なのかも知れない。
注:この後撮影した画像を見るかぎり,そのようなルートはまだできていなかった。
ここから南の堤防天端道路はいかにもサイクリングロードらしい雰囲気になっていたので,
将来は太田川沿いから「安全に」サイクリングロードへ入れるようにルートを整備するのだろう。おそらく。そう期待したい。
国道4号 平泉バイパス側にも車止めがあった(平泉町),14:11
ここは交通量がかなりある。当然ながら信号もないので,車が減るまで待つしかない。
道路の向い側の様子(平泉町),14:12
地図と様子が異なる。MapFan+の地図だと,国道と交差する形で前方にも道が描いてあり,そのすぐ先で右に折れていた。
しかし,この画像でわかるように,向い側には道路沿いに柵があり,道が続いていない(注)。
おかしい。ここまで来て,引き返すのもなんなので,とりあえず道路を横断してみることにした。
注:こちら側には車止めが置いてあることから推察すると,おそらく当初はMapFan+の地図にあるように道路が造られたのだろう。
しかし,なんらかの理由(バイパスを横断するのは危険だから?)で通行できないようにしたのかも知れない。
追記:さらに調べたところ,前を通る国道4号 平泉バイパスは比較的新しいようだ(平成11年供用開始)。
資料によると,バイパスができる前から太田川沿いから一関遊水地の周囲堤に続くルートがあったようだ。
その後になって平泉バイパスができたことで堤防上を通るルートが分断されてしまったのだろう。
そして,代わりとなるルートが,堤防工事が続いているためにいまだできていないと思われる。
なんとか国道4号 平泉バイパスを横断できた(平泉町),14:12
道路際の平地には緑色のシートが被せてあった。おそらく防草シートだろう。
その先,やや下がった位置に目指す堤防天端道路があった。
道路際から北〜東〜南をパノラマ撮影(平泉町),14:12
1枚目:北側。前方に新太田川橋が見える。
2枚目:右にある排水樋門の先に細い水路が続いている。
あれはさきほど近付いた堤内排水路から遊水地内へ続いて東にある北上川へ出るルートらしい。
排水樋門の先の様子(平泉町),14:13
周囲堤の脇から南東に向って伸びるやや低い堤防が続いていた。一関遊水地に関する資料によると,これは「小堤」というらしい(注)。
それに対して現在いる周囲堤は「本堤」だそうだ。
注:他の遊水地(または,調節池)だと,この「小堤」部分(川と遊水地の間にある堤防)は「囲繞堤」と表記される。
しかし,一関遊水地に関する資料には「囲繞堤」という表現がみつからない。
なぜ,「囲繞堤」ではないのか,色々調べたところ,これまでにわかったのは以下のようなものだ。
一般の調節池(または遊水地)では,囲繞堤の一部に他より低くした越流堤を造り,
洪水時にはそこから水を調節池内に流入させる方式をとっている。
しかし,この一関遊水地では「囲繞堤」全体を越流堤として機能させることを狙っているらしい。
この画像に写っている「小堤」が,私がいる本堤(周囲堤)より一段低くなっているのはそのためだ。
ただし,最初から小堤全体で越流させるのではなく,小堤には「初期越流堤」と「二次越流堤」があり,二段階方式で越流させるとのこと。
この画像に写っている部分は「二次越流堤」で,他にここよりもさらに低くした「初期越流堤」があるらしい(この後,遊水地の南端で初期越流堤に遭遇した)。
すなわち,洪水の初期の段階では「初期越流堤」から遊水地内に水が流入するが,
さらに北上川の水位が上昇した場合は「二次越流堤」からも水が流入することになる。
その際,すでに遊水地内の水位も上昇しているので,水が堤防を乗り越える際に生じる「洗掘」が起こりにくい。
したがって,「洗掘」を防止するために堤防を頑丈に造るのは「初期越流堤」だけでよく,他はそれほど頑丈にする必要がないので,
その分,低コストで作れるらしい。
これは一関遊水地の小堤延長が 18.2 kmと非常に長いので,コストを抑えるために考え出されたアイデアのようだ。
少し南へ進んだところで一関遊水地(第1遊水地,注)をパノラマ撮影(平泉町),14:14
1枚目:左が平泉排水機場(おそらく),右が平泉排水樋門。
2枚目:北上川の先(東)にある山々。
画面左端の高い山は観音山(標高 324.6m)だろう。
3枚目:画面左に東北新幹線の高架が見える。
注:一関遊水地は,この北上川右岸側だけでなく,左岸側にも2つの遊水地(第2,第3遊水地)がある。
Part XI: | 一関遊水地周囲堤を南へ(〜平泉陸閘〜山ノ目駅脇) 2013.04.13, 14:15 - 14:30 |