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2010.08.10, Part X

野鳥の森湿原(北西端の遊歩道〜北西口)

野鳥の森湿原,次第に下っていく(東成瀬村),12:04-12:05

野鳥の森湿原(東成瀬村),12:05
すれ違い場所で採集(野鳥の森湿原-4)
観察された生物: ナベカムリ(Arcella vulgaris, ユーグリファ(Euglypha acanthophora), フロントニア(Frontonia acuminata), 小型繊毛虫数種, 珪藻各種, ミクロスポラ(Microspora), ミカヅキモ( Closterium baillyanumC. kuetzingiiC. rostratum), ツヅミモ( Cosmarium contractum), イボマタモ( Euastrum sinuosum), ハタヒモ(Netrium digitus), タテブエモ(Penium polymorphum), ワムシ, イタチムシ,

野鳥の森湿原(東成瀬村),12:06-12:07
普段は水底の表面にある水垢をすくい取るようにしているが, この時,ふと泥の中はどうなっているかと気になった。 そこで,上と同じ場所でピペットを深く差し込んで 採集(野鳥の森湿原-5)。 ピペットはほとんど抵抗なく20 cm以上水底の泥(正確には腐食質)の中へ潜っていった。 表面とは異なる生物がいるかと期待したが,ここではほとんど何も観察できなかった。 腐食質とともに細かな砂粒が多く混じっていた。従属栄養の肉質虫類がいるかと期待したが,予想は外れた。 嫌気性の原生生物もいなかった。
観察された生物: 未同定のアメーバ, 珪藻少々, イボマタモ( Euastrum sinuosum),

野鳥の森湿原,徐々に北側に向って傾斜していく(東成瀬村),12:07

野鳥の森湿原(東成瀬村),12:08
既述したが,前方の茂みの手前で右に折れ,北西端に向い下っていく。

野鳥の森湿原(東成瀬村),12:09
右折ポイントのすぐ近くまで来ると,林道の北側にある湿原が見えた。 ここからも大小の池塘が点在しているのがわかる。

林道北側の湿原を望遠撮影(東成瀬村),12:09
池塘がたくさんあるのだが,残念ながらあそこは立入禁止区域に指定されている。

野鳥の森湿原,右に折れ九十九折りの下りが始まる(東成瀬村),12:09

野鳥の森湿原(東成瀬村),12:09-12:10
階段状の木道を下る途中,木道脇に藻塊があった。 水の流れがあるので原生生物はあまりいないはずだが,藻塊が何かを確認するために, これを採集(野鳥の森湿原-6)。 藻塊の正体は予想したとおり アオミドロ(Spirogyra)だった。
観察された生物: 小型繊毛虫数種, ハタヒモ(Netrium digitus), アオミドロ(Spirogyra), 未同定の小型ミカヅキモ, ツヅミモ( Cosmarium subtumidum), ユレモ(Oscillatoria),

野鳥の森湿原,前方で左に折れる(東成瀬村),12:11
1,2枚目:パノラマ撮影。 画面には写っていないが,撮影位置のすぐ左に斜面を直線的に降りるかつての木道跡があった。 ようするに,幅の狭い直線的な水路が斜面を下っていた,ということ。

野鳥の森湿原,水路を渡り北側の林道へ出る(東成瀬村),12:11-12:12
1枚目:まもなく林道へ出る。 2枚目:林道の手前に林道沿いの水路にかかる小さな橋があった。 その近くには色々な案内板&道標(指導標識)が立っていた。

野鳥の森湿原,水路脇に立てられた「熊出没注意」の看板が傾いていた(東成瀬村),12:12-12:13
1,2枚目:橋の左脇に橋に倒れかかるように傾いた案内板があった。 3枚目:起こしてみると,それはこれまでも何ケ所かで見た「熊出没注意」の看板だった。 この画像には写っていないが,看板の下には「設置してある看板は,ツキノワグマによって壊されたり, 方角が変わっている場合があります。」と書かれている。 これが倒れかかっていたのもクマのせい? 看板を垂直に直して橋を渡った。 4枚目:対岸に立つ「栗駒野鳥の森案内」。現在地が示してある。

野鳥の森湿原,林道に出たところで左前右を撮影(東成瀬村),12:13
1枚目:かつて(2005.7.24)はこちらの方向から歩いてきたのだが,,。 上の「栗駒野鳥の森案内」では,「通行が困難」なルートになっていた。 たしかに歩行困難だった。。。 2枚目:前に草が生い茂ってわかりにくいが,ここにも指導標識(道標)が立っている。 3枚目:これから向う方向。

指導標識には片側に「No.2」,反対側に「No.4」と書かれた金属板が付いていた(東成瀬村),12:13
栗駒『野鳥の森』地図によれば,ここは「No.3」の地点のはず。 しかし,どういう訳か手前側に「No.3」と書かれた金属板がない。 一方,左側面には「No.2」が,右には「No.4」と書かれた金属板が付いている。 しかし,実際の両者の位置は逆だ。実際は,右(東)に「No.2」のポイントが,左(西)に「No.4」のポイントがある。 これらのことから推察すると,「No.3」と書かれた金属板は標柱の裏側にあると思われる(未確認, 理由:撮影時にはNo.2, No.4の番号が付いている意味が理解できなかったので,,)。 誰かが,この標柱を180°回転させて「No.3」の部分を裏にして見えなくしてしまったのだろう。
できるだけ早期にこれらの役に立たない(というより,訪問者を混乱させ迷わせかねない)指導標識は撤去すべきだ。

野鳥の森湿原,標柱の近くから林道北側の湿原を眺める(東成瀬村),12:14
2枚目:足下には「湿地内の植物保護のため,立入を禁止します,秋田県」の板が落ちている。 これは元はどこにあったのだろう?初めから地面に置かれていたとは考えにくい。 しかし,近くに支柱らしきものは見当たらない。 もしかすると,近くの木に吊り下げてあったのかも・・・。

野鳥の森湿原,林道北側の湿原(東成瀬村),12:14
1,2枚目:パノラマ撮影。ここには池塘がたくさんあるのがわかる。 立入禁止なので近付けないが・・・。 そもそもここに立つだけで靴がずぶずぶと沈んでいくので,これ以上立入ろうとしても無理だ。 ただし,右に若干の踏跡らしきものが先の方まで続いている(2枚目)。 なので,以前(あるいは今でも時折?)は人が立入った可能性がある。 それにしてももったいない。野鳥の森ではここが一番湿原らしい湿原なのだから, 池塘に近付いて観察できないのは残念だ。 観察デッキ程度のものでもあれば,訪問者が増えてよいと思うのだが,,。

野鳥の森湿原,近くの林道脇で見なれない花が咲いていた(東成瀬村),12:15
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Part XI: 野鳥の森北側の林道〜野鳥の森東口
2010.08.10, 12:16 - 12:34