予想ではこの辺にビッキ沼があるはずだが・・・(福島市),13:55-13:56
1枚目:左に折れた後,今度は右にわずかにカーブする。
既述したように,古い地図では,この辺に「ビッキ沼」バス停が記してある。
また,他の地図ではバス停が無い替りに,道路沿いにやや大きな池(ないし沼)が描いてある。
それらの情報に基づいて,この辺にビッキ沼があるはず,と予想していたのだが・・・。
あった,だがビッキ沼ではなかった?(福島市),13:57
1〜3枚目:パノラマ撮影。情報通り,たしかに道路際に池があった。
しかし,よくよく見ると,池の畔には「土湯自然ふれあい散策路 照南湖 蓮の花」と書かれた看板が立っていた。
「照南湖」?ということはここはビッキ沼ではない?
これを見てしばらく考え込んでしまった。
もしかすると,照南湖はビッキ沼の別称なのでは?などとも思ったが,それにしてはどうもおかしい(注)。
注:帰宅後,色々調べた結果,次のようなことがわかった。
1)Mapionを見ると,旧国道をさらに先に進んだ所に「ビッキ山の学校」という施設の名前があり,
車道の向い側に不定形の沼らしき場所が描いてある(名前無し)。
2)「土湯温泉観光案内-電子パンフレット2」というHPには,
「ビッキ沼・ビッキ山の学校」と名前が併記されている箇所があり,
ビッキ山の学校の近くにビッキ沼があると伺える記述がある。
これらを総合すると,ビッキ沼は古い地図に「ビッキ沼」バス停が描いてあった地点よりも,
かなり先にあると推察される。
また,今回訪れた照南湖というのは,おそらく横道トンネルが出来た際,ないし,その後に造られた人造池であろう。
照南湖(福島市),13:57
1〜3枚目:さらに近付いてパノラマ撮影。
手前の池端は深く落ち込んでいるが,対岸(東岸)を見ると草が生い茂り,湿地のようにも見えた。
池の北側には未舗装の道があったので,
とりあえずこの道沿いを歩いて対岸に近付いてみることにした。が・・・。
照南湖,池沿いの未舗装道を歩いてみる(福島市),13:57
1,2枚目:ここも道路と池の間は深く落ち込んでいる。
池の水面にはヒツジグサの葉が浮かび,水底を見ると枯草はあるものの水垢はあまり見当たらない。
これだと原生生物はあまり期待できない。
照南湖,池沿いの未舗装道を歩いてみる(福島市),13:58
1枚目:と思いつつ,未舗装道を先に進んだ。
2枚目:ときおり池端を覗くが,どこも同じ状態。
池端は深く落ち込んでいる。
照南湖,池の東岸付近からの眺め(福島市),13:59
1〜3枚目:東岸が近付いたところで前〜右をパノラマ撮影。
たしかに草は生えているが,遠浅になっている訳ではなく,ここも池端は深く落ち込んでいた。
ようするに,水底から草が生えてはいるものの,湿地にはなっていないことがわかった。
道の先は民家の庭先だった・・・,引き返す(福島市),14:00
さらに進もうとしたが,池の先は民家の庭先だった。
ここで引き返す。
照南湖,引き返す途中でとりあえず採集(福島市),14:03-14:06
ここではまだ何も採集していない。原生生物はほとんど期待できないが,
せっかく来たのでとりあえず採集を試みた(照南湖)。
観察された生物:
スポンゴモナス(Spongomonas intestinum),
小型鞭毛虫数種,
スチロニキア(Stylonychia),
プロロドン(Prorodon sp.),
カンパネルラ(Campanella),
小型繊毛虫数種,
Chlorobotrys,
珪藻少々,
コエラストルム(Coelastrum sp.),
ヒザオリ(Mougeotia),
ツヅミモ(
Cosmarium globosum),
ホシガタモ(
Staurastrum gracile),
ワムシ,
照南湖,今度は南岸沿いに進んでみたが,,,(福島市),14:10
いったん車道際まで戻り,今度は反対側を歩いてみることにした。
池の南岸沿いは遊歩道?。
照南湖,次第に道らしくなくなったので,途中でUターン(福島市),14:10
1,2枚目:池を周回する遊歩道かと思いきや,道は途中で途切れていた。
その先は草茫茫。池端は北岸と同様,深く落ち込んでいた。
道の右手の草むらには水があったが,湿地というよりは草むらの下を水が流れている状態。
池も草むらも原生生物は期待できそうにないので,採集せずに引き返した。
車道へ上がる(福島市),14:11
1,2枚目:パノラマ撮影。元へ戻る途中,踏跡を辿って車道へ上がった。
しばらく先まで歩いてみたが,他に沼らしい場所は見当たらない(福島市),14:12-14:13
1枚目:さてどうするか?
ここはビッキ沼ではないとすると,ビッキ沼はどこにあるのだろう?
とりあえず現在いる国道115号(旧道)をさらに先まで歩いてみることにした。
2枚目:しかし,しばらく歩いても登り坂の先には池らしい場所は見えない(もう少し我慢して歩けばあった,はず)。
これまで歩いてきた道の途中には周辺案内図らしきものはまったくない。
他に手がかりもないので途方に暮れてしまった。復路のバスの時間もあるので,あまり長居をする訳にもいかない。
ということで,途中で引き返すことにした。
戻る途中,車道から照南湖?を撮影(福島市),14:17-14:18
1〜3枚目:坂を下り始めると,照南湖が右手に見えてきた。パノラマ撮影。
土湯温泉へ戻る,道すがら吾妻小富士がくっきり見えた(福島市),14:23
1〜3枚目:坂を下りつつ左〜進行方向をパノラマ撮影。
1枚目:画面左の尖った山は(おそらく)栂森(標高918m)のはず。この右手に昨日訪れた男沼,そして,
あけぼの湿原がある。画面中央,奥に見えるのが吾妻小富士。その先に浄土平がある。
3枚目:旧跡「鹿の足跡」石が見える。その先で左にカーブするが,屈曲点に県道52号の分岐がある。
吾妻小富士を望遠撮影(福島市),14:23
一切経山側に雲がかかっていた(一時的だが)。
県道52号の分岐を通過中(福島市),14:26
2枚目:再度,吾妻小富士を望遠撮影。
Part IV: | 土湯温泉〜福島駅 2009.10.12, 14:31 - 15:19 |