加田喜沼湿原,南西端からの眺め(由利本荘市長坂),14:19
1〜4枚目:南西端に到着。今度は東側を向いて湿原方向(北〜東)をパノラマ撮影。
3枚目:東岸の奥,一段上がったところに四阿が見える。案内によると,さらにその先に左上がりの坂道があるが,
その近くに駐車場があるはず(ここからは確認できないが)。
加田喜沼湿原,南東端へ戻る(由利本荘市長坂),14:21-14:23
1,2枚目:結局,西側はどこも深く落ち込んでいて採集できそうな場所はなかったので,入口近くへ戻ることにした。
こちら側の方がやや地面と水面の距離が短いのと,水辺に草があるので,多少とも原生生物がいる可能性がある。
ということで,入口近くの道路際で採集(加田喜沼湿原-1)。
翌々日の観察結果は予想通りで,小型のクロレラ類が若干いた程度。田圃や池など平地の水辺にいるものばかり。
種数も少なく,原生生物相は貧弱。湿原特有のものは皆無。
ここは水田に隣接しているので,富栄養化と農薬等の影響を強く受けている可能性が高い。
北側に葦原が発達しているのもそのせいだろう。
観察された生物:
太陽虫の一種,
棘毛類繊毛虫,
珪藻少々,
クンショウモ(Pediastrum tetras),
イカダモ(
Scenedesmus ecornis,
S. quadricauda),
クルキゲニア(Crucigenia crucifera),
ツヅミモ(
Cosmarium depressum?),
クロオコッカス(Chroococcus),
ケンミジンコ,
ミジンコ,
加田喜沼湿原,東縁の農道を北へ(由利本荘市長坂),14:23
1,2枚目:今度は湿原の東縁を通って北側まで歩いてみる。
2枚目:右上に見えるのがさきほど西側からも撮影した四阿。
加田喜沼湿原,東縁(由利本荘市長坂),14:24
東側も道路際は垂直に掘削された状態。湿原は水辺の奥にあるのみ。
加田喜沼湿原,東縁(由利本荘市長坂),14:25
4枚目:ノコンギク?(Aster ageratoides var. ovatus)。
加田喜沼湿原,東縁(由利本荘市長坂),14:26
1,2枚目:東縁の真ん中付近に来ると,かつて湿原へ近付くために架けられたらしい丸太が何本かあった。1本を残して他は水没している。
丸太に乗って湿原まで手を伸ばそうかとも思ったが,道路際の足場が悪いのと,丸太そのものもかなり不安定そうなので止めた。
加田喜沼湿原,東縁(由利本荘市長坂),14:27-14:28
結局,丸太近くの道路際の水辺で採集(加田喜沼湿原-2)。
ここはさらに少ない。通常の水田等と比べても非常に少ない。
おそらくここは水路として機能しているのだろう。農薬・水流等の影響?
観察された生物:
小型鞭毛虫,
太陽虫の一種,
マヨレラ(Mayorella),
珪藻少々,
ミジンコ,
加田喜沼湿原,東縁をさらに北へ進む(由利本荘市長坂),14:29-14:30
1枚目:北東端が近付く。
2枚目:北東端に来るとゆるやかに左にカーブしていく。
この頃から左側は密生した葦原に変わる。奥はまったく見通せないし,道路際の水辺もない。
加田喜沼湿原,北縁,ここで引き返す(由利本荘市長坂),14:31
北縁を途中まで歩いて引き返すことにした。道路の右(北)側にも湿地のように見える場所があったが,
かなり乾いているようで,水面はおろか泥状の場所も見当たらなかった。よって採集せず。
加田喜沼湿原,東縁(由利本荘市長坂),14:34-14:35
戻る途中,東岸沿いで
ミソハギ(Lythrum anceps)を発見。
これは「短花柱花」タイプのようだ(参照)。
加田喜沼湿原,東縁にある四阿へ(由利本荘市長坂),14:36
湿原を離れる前に高台にある四阿へ上がってみることにした。
加田喜沼湿原,四阿からの眺め(由利本荘市長坂),14:36-14:37
1〜3枚目:ここから見ると,湿原の北半分は葦原に変わっていることがわかる。
Part VI: | 加田喜沼湿原〜羽後岩谷駅 2008.09.28, 14:37 - 15:59 |