三ッ石湿原(八幡平市),10:52-10:53
1枚目:三ッ石山荘へ向う前に,反対側へ歩いてみることにした。大松倉山方面にも湿原があるか確認するためだ。
2,3枚目:少し歩いただけだが,すぐに笹薮と木立の中となり,湿原らしき場所は見当たらなかった。
薮の手前で引き返した。
三ッ石湿原(八幡平市),10:54
1,2枚目:T字路を過ぎ,三ッ石山荘へ向って進む。
三ッ石湿原(八幡平市),10:54-10:58
既述したように,木道の左側には干上がった池塘らしき場所がある。
この後,どれくらい採集できるかわからないので,ひとまず,まだ湿り気のある表面の泥だけでも
採集(三ッ石湿原-1)しておくことにした。
しかし,以下のように,ここにいた原生生物はごくわずか。
ミツガシワが生えているので,水のある時期もたしかにあったはずだが,このように種数が少ない原因は不明。
観察された生物:
ディフルギア(
Difflugia elegans),
珪藻各種,
イボマタモ(
Euastrum cuneatum,
E. sinuosum),
ミジンコ,
センチュウ,
三ッ石湿原(八幡平市),10:59
少し先を見ると,泥の表面に動物の足跡があった。
4ないし5本の指跡があるので偶蹄目ではなさそうだ。キツネか何か?
三ッ石湿原(八幡平市),10:59-11:00
コバギボウシ(Hosta albo-marginata)。
三ッ石湿原(八幡平市),11:00
山荘(避難小屋)に近付くと・・・。
三ッ石湿原(八幡平市),11:01
1〜3枚目:小屋の南側にも湿原が広がっていた(パノラマ撮影)。
南と西方向に木道が敷設してあり,その間に大きな池塘があった。
三ッ石湿原(八幡平市),11:01
その南と西へ向う木道の分岐点に立つ道標。
三ッ石山(西)へは0.9 km。滝の上温泉(南)までは 4.3 km。
三ッ石湿原(八幡平市),11:01
南へ向う木道沿いに進んでみる。
木道脇に咲いていたトウゲブキ(Ligularia hodgsonii)?
三ッ石湿原(八幡平市),11:02
私が三ッ石湿原に着いた頃は,避難小屋から男女の話声が聞こえていたが,
この頃,になると女性の登山者は西の三ッ石山へ向って歩き出し,おそらく小屋の管理人と思われる男性(1枚目)は,
私と挨拶を交わした後,草刈り機を担いで南方向へ歩いて行った。
三ッ石湿原(八幡平市),11:02-11:03
その南へ向う木道沿いで撮影。
1枚目:ミズバショウ(Lysichitum camtschatcense)と,
1〜4枚目:ミズギク(Inula ciliaris)。
三ッ石湿原(八幡平市),11:03-11:04
少し先へ進み,ミヤマホタルイ(Scirpus hondoensis)の近くで
採集(三ッ石湿原-2a)。
観察された生物:
Gymnodinium,
ミドリムシ(Euglena mutabilis, 小型),
カリキモナス(Calycimonas physaloides),
リピドデンドロン(Rhipidodendron),
小型鞭毛虫数種,
フセツボカムリ(Centropyxis),
ディフルギア(
Difflugia bacillariarum,
D. elegans),
Lesquereusia or other genus ?,
未同定の肉質虫類?(Cochliopodium vestitumのように表面から細い棘がたくさん出る。ただし不定形, 初観察),
ツリガネムシ(Vorticella minima),
イカダモ(
Scenedesmus brasiliensis),
サヤミドロ(Oedogonium),
ウネリマクラ(Docidium undulatum),
ミカヅキモ(
Closterium pronum,
C. rostratum,
C. ulna,
Closterium sp.
円柱形で太い,細胞壁に条線あり,C. ulnaに似るがより太く短い, 初観察),
ツヅミモ(
Cosmarium globosum),
ホシガタモ(
Staurastrum iotanum v. iotanum ?,
S. senarium,
S. wandae,
Staurastrum sp.
S. margaritaceumに似るが腕状突起が5つ,長さは短かい),
イボマタモ(
Euastrum ampullaceum,
E. cuneatum,
E. denticulatum,
E. didelta,
E. gnathophorum,
E. sinuosum),
トゲツヅミモ(Xanthidium armatum),
Sphaerozosma,
クロオコッカス(Chroococcus),
シネココッカス(Synechococcus),
メリスモペディア(Merismopedia),
Rhabdoderma lineare,
Achromatium oxaliferum,
イタチムシ,
ミジンコ,
センチュウ,
三ッ石湿原(八幡平市),11:05
さらにもう少し進んで,今度はミツガシワ(Menyanthes trifoliata)の近くで
採集(三ッ石湿原-2b)。
観察された生物:
ディフルギア(
Difflugia oblonga var. 1,
D. oblonga var. 2),
Lesquereusia or other genus ?,
珪藻各種,
ボツリオコッカス(
Botryococcus braunii),
サヤミドロ(Oedogonium),
ウネリマクラ(Docidium undulatum),
ミカヅキモ(
Closterium rostratum,
C. ulna),
ホシガタモ(
Staurastrum polymorphum),
ツヅミモ(
Cosmarium globosum),
イボマタモ(
Euastrum ampullaceum),
シネココッカス(Synechococcus),
Achromatium oxaliferum,
ミジンコ,
クマムシ,
三ッ石湿原(八幡平市),11:06-11:07
さらにさらに進んで,またミツガシワ(Menyanthes trifoliata)の近くで
採集(三ッ石湿原-2c)。
観察された生物:
オクロモナス(Ochromonas),
珪藻各種,
ボツリオコッカス(
Botryococcus braunii),
ウネリマクラ(Docidium undulatum),
ホシガタモ(
Staurastrum iotanum v. iotanum ?,
S. polymorphum,
Staurastrum sp.),
ツヅミモ(
Cosmarium globosum),
Staurastrum iotanum v. iotanum ?,
イボマタモ(
Euastrum ampullaceum,
E. sinuosum),
クロオコッカス(Chroococcus),
シネココッカス(Synechococcus),
メリスモペディア(Merismopedia),
ケンミジンコ,
イタチムシ,
三ッ石湿原(八幡平市),11:07-11:08
1,2枚目:まもなく湿原の末端。
2枚目:この辺には水面はなくやや干上がった泥状態。
Part VIII: | 三ッ石湿原(3) 2008.08.13, 11:08 - 11:22 |